2024/10/19(土) 株式市況
【朝通信】18日の米株式市場は3指数とも小幅上昇。S&P500とダウは過去最高値を更新。ネットフィリックスの好決算が相場を支えた。S&P500 Equal Weight Indexは過去最高値。米国の景気の広がりを示唆。▼米国有力議員は日本に対し、半導体製造装置の対中輸出規制の強化を求め、対応しなければ規制強化を警告。今後の半導体産業の先行きに暗雲が。▼米国債券は小幅高。国債利回りは10年債が4.08%、2年債が3.94%とどちらも下落。▼外国為替市場はドル指数が低下。ドル円相場は150円から149円半ばまで円高に。米アトランタ連銀のボスティック総裁は、金利を中立水準まで引き下げることを急いではいなおらず、2%のインフレ目標達成に注力していると強調。三村淳財務官は、足下では一方方向の急速な動きが見られ、高い緊張感を持って注視すると述べた。▼昨日の日本株式相場は反発。好決算によりテクノロジー株が上昇し、10年債利回り上昇から銀行株の上昇も。円安一服感から上値は重く。TOPIX構成銘柄2127銘柄のうち1090銘柄が下落、902銘柄が上昇、東証33業種22業種下落。
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比較的材料に乏しい市況の中、米株式の上昇幅は限定的でした。高値警戒感が出ているものと思われます。S&P500 イコールウェイト指数は、時価総額の影響を取り除いて銘柄の指数影響度を平均的にしたもので、これが上昇していると言うことは幅広い産業が伸びていることを示します。金融当局の利下げは、通常はリセッションリスクが明確になり始めて実施するもので、この段階では既に株安となっていることが多く、利下げ後も株価は下がる局面です。ですが、先日の米利下げは『予防的』の側面があるために、米株高傾向が継続。適度な物価上昇と景気拡大が両立するリフレーションのステージとなるかもしれませんね。しかし、トランプ政権が成立すればインフレ再燃が加速すると思われ、再び利上げも視野に入れる必要も出てくる可能性もあります。米国3指数、SOXは小幅上昇、やや円高、日経平均先物は180円高で終わっていますが、来週もはっきりしない相場が続きそうです。良い週末を。
来週のイベント
10/23(水):
米中古住宅販売件数
10/24(木):
米地区連銀経済報告
米新規失業保険申請件数
米PMI
米新築住宅販売件数
10/25(金):
米耐久財受注(速報値)
米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)