見出し画像

2024/12/25(水) 株式市況


【朝通信】

  • 24日の米株式市場は3指数とも上昇。Dowは4日続伸。M7は全て上昇し、中でもTeslaは7%以上の上昇となった。バイデン米政権が中国製半導体に関する調査を開始したことが好感され、ハイテク株が買われた。クリスマス休暇前の短縮取引のため、薄商い相場だった。

  • 米国債相場はまちまちの動き。10年債利回りは4.59%、長期金利は一時4.62%と、7カ月ぶりの高水準を付けたが午後に持ち直した。

  • 外国為替市場はドル指数は横ばい。ドル円相場も157円台前半からほぼ動かず。加藤財務相は引き続き警戒感を示し、過度の変動には適切に対応すると牽制。薄商いの年末相場に介入が入るとかなり円高に振れる可能性あり。

  • 24日の日経平均株価は反落。終値は前日比124円49銭(0.32%)安の3万9036円85銭。年末の損益通算のため個人投資家の持ち高調整の売りにより指数の重荷となった。クリスマス休暇の海外投資家が多く、積極的な売買は見送られた。東証プライムの売買代金は概算で3兆943億円と薄商い。売買高は18億4806万株。値下がり銘柄数は817。値上がりは745、横ばいは81。

【考察】

昨日も書いた中国レガシー半導体の調査が、米国の半導体市場では好感されたようです。S&Pは11/18の大きな下げ分を概ね取り戻した感じですが、Dowはまだまだ。

日本政府は、介入を匂わせる発言が活発です。ドル円相場は157円前半からあまり動きはありませんが、この薄商いの時に実弾投入されるとあっという間に150円台前半まで円高が進みそう。

今日は日本経済団体連合会審議員会における日銀総裁講演があります。先日の政策金利決定会合でハト派として受け止められる発言をした植田さんが、円安を牽制するためにタカ派発言があるかもしれません。

さて、米高3指数上昇、SOX上昇、ドル円相場平行線、日経平均先物は160円高を背景に、今朝の日本株は高めの寄り付きを予想します。明日は最終権利付き確定日ですから、少し買いが増えるかもしれませんね。

海外勢不在となりがちな年末相場。閑散に売り無し、ではありますが少しの偏った売買で大きく動きそうなので注意が必要です。安全運転で。

いいなと思ったら応援しよう!