2024/12/17(水) 株式市況
【朝通信】
17日の米国株式市場は3指数とも下落。Dowは9日続落。11月の米小売売上高は増加し、消費の底堅さを示唆ことで、FRBの来年の利下げ頻度がより減少するとの観測が株価の重荷に。
11月の米小売売上高は0.7%増。予想0.5%、前回0.5%を上回った。25年の金融当局による利下げ頻度は既に織り込みつつあるが、それを裏付ける結果に。自動車とオンラインショッピングの増加が際立つ。次期政権による関税引き上げに伴う物価上昇を避けての先買い傾向。
米国債相場は平行線。国債利回りは、10年債が4.39%、2年債が4.24%とどちらもわずかに低下。10年債は一時4.442%まで上昇。
外国為替市場はドル指数は上昇。ドル円相場はわずかに円高となり153.54円に。金利スワップ市場では18日のFRBによる利下げ幅を0.25%で90%の確率で織り込み済み。
17日の日経平均株価は3日続落。大引けは前日比92円81銭(0.24%)安の3万9364円68銭とこの日の安値で終えた。前日の米ハイテク株高や外国為替市場での円安・ドル高進行を受けて高く始まったが、戻り待ちや利益確定売りが優勢に。一部の外資系証券の目標株価引き下げなどをきっかけに大幅安となったアドテストが日経平均の押し下げ要因に。東証プライムの売買代金は概算で4兆3026億円、売買高は18億9297万株。値下がり銘柄数は1032。値上がりは546、横ばいは65。
【考察】
米小売売上高は堅調な結果でした。高金利高止まりにも屈することなく消費が堅調なのは、物価上昇を上回る賃金上昇にあるとされています。加えて、次期トランプ政権での関税強化などに伴う物価上昇を予知しての先買い傾向なのだとか。民主党支持者はインフレを懸念し、共和党支持者はインフレ鈍化と予想しており、真っ二つに意見が割れているのがなんとも面白いですよね。
昨日の日経平均株価は、毎度の寄り天。最近は米国株高、円安も動じず寄り付きだけ高く最終的には始値を下回って終わるパターンが多いですね。すごく疲れます。宵の明星効果が今日も続きそうです。
さて、米国3指数、SOXは下落、円はやや買われて円高傾向、日経平均先物は130円安を背景に、今朝の日経平均株価は安く始まると予想します。
明日のFRB、日銀の政策金利発表をひかえて動きにくい展開となりそうです。
今日も安全運転で。