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2025/1/22(水) 株式市況

【朝通信】

  • 21日の米株式3指数はいずれも上昇。Dowは1.24%上昇。トランプ大統領が就任即時の世界一律関税引き上げを見送ったことが投資家心理の改善につながった。米国物価上昇圧力は一旦後退し、米長期金利は低下。米AIインフラに巨額投資する方針を発表する見通しからオラクルが7%程度上昇。

  • 米国債相場は上昇。利回りは10年債が4.57%大きく後退。2年債は4.27%。

  • 外国為替市場はドル指数強く。円相場は1ドル155円台半ば。共同通信は日銀は金融政策決定会合で追加利上げを決定すると報じた。トランプ就任での市場混乱は避けられそうなところから利上げに踏み切るとみられている。

  • 21日の日経平均株価は小幅に続伸。終値は前日比125円48銭(0.32%)高の3万9027円98銭に。心理的節目の3万9000円台の回復は10日以来。値がさ半導体株の上昇により指数を押し上げた。トランプ米大統領就任初日の対中関税の即時発動は見送られ、ひとまず投資家心理の改善につながった。午前中にトランプ氏がメキシコとカナダに最大25%の追加関税を2月1日までに課す可能性を示唆したことでリスク回避の売りが膨む場面があった。

  • 東証プライムの売買代金は概算で3兆5062億円、売買高は15億3819万株。値上がり銘柄数は940。値下がりは615、横ばいは87。

【考察】

トランプ氏の発表に右往左往させられた一日でした。就任直前には追加関税は見送られるとの報道で、日経株価は寄り付きはほぼ無風状態で上昇。しかし10時頃のメキシコ、カナダへの追加関税が2/1だと発言したことで相場は一気に崩れてしまいました。今後も彼の発言一つ一つで相場は上下しそうです。ひとまず米国市場は上昇しており大きなショックは避けられたようです。

昨日のTV報道では、トランプ氏が就任直後に追加関税に対して言及を避けたのは、就任初日に株価を下げたくなかったのではないかと言われていました。とすれば、これから日を追うごとに思い切った政策発言が相次ぎそうな気もします。トランプ砲には十分注意が必要です。

右往左往するのは株価だけではなく為替も行ったり来たり。トランプ氏は国内産業の活性化につなげたいため輸出に有利なドル安に誘導する可能性があります。しかし米国は輸入大国であり、ドル高の方が都合が良いように思いますがいかがでしょうか。

さて、米国3指数はいずれも上昇。SOXは1.29%上昇。ドル円相場は155円半ば、日経平均先物は310円高と地合は良さそうです。今日の日本株寄り付きは、値がさ半導体株を中心に上昇しそうな予感です。先ほども書きましたが、日中でもトランプ砲の可能性がありますので注意が必要です。

安全運転で。


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