2024/10/3(木) 株式市況
【朝通信】2日の米株式市場は3指数ともわずかに上昇。その幅0.1%以下。M7ではNVIDIAは1.58%高、テスラは3.48%安。米労働市場の底堅さを示す指標が発表され相場を支えた。イスラエルとイランの紛争激化懸念は引き続き投資家心理の重荷に。▼9月のADP雇用者数は14.3万人増と、前回10.3万人、予想の12.5万人を上回った。雇用者数の伸びは8月まで5ヶ月連続で鈍化していた。4日の雇用統計に注目。▼米国債相場は下落。ADP雇用者数増を受けてFRBの大幅利下げ観測が後退。国債利回りは、10年債が3.78%、2年債が3.64%とどちらも上昇。▼外国為替市場で円相場が下落。ドル円相場は146円半ばまで円安に。石破首相が植田氏との会合後に、日銀の金融政策について追加利上げするような環境ではないと発言。デフレ脱却を最優先課題とし、利上げに慎重姿勢を示したことで円安傾向に。ADP統計発表で米国の大幅利下げ観測が後退、円安に拍車が掛かった。現在146円台前半。▼NY原油先物相場は続伸するもその幅は限定的。中東懸念が広がる中、米週間石油在庫統計が前回より増加、供給懸念を払しょく。
ADP雇用者数は強い数字でした。これを受けて、米金融当局の大幅利下げ観測は一気に後退し、加えて石破総理の金融へのハト派的な発言を受けて一気に円安となりました。これは日本株に取っては追風。最近は米国株の影響は低く、為替相場振り回されてます。ADP雇用者数の対象範囲は雇用統計より狭いため、やはり金曜日の雇用統計が注目されます。原油は、中東情勢は激化する一方で、米週間石油在庫が前回より潤沢であることが示され、原油高を抑制、インフレ懸念はひとまず安心と言ったところでしょうか。さて、米国3指数は小幅ながら全て上昇。SOX上昇、ドル円相場は円安に、そして日経平均先物は940円高となっており、これらを受けて、今朝の日本株は高いところからのスタートを予想します。ほぼ昨日の下げを打ち消すだけの上昇となるでしょうか。終値で75MAの上にでてくれば、再び上昇期待が高まりそうですね。言霊大切です!上昇局面では一気に利幅を。マイルールでしっかり下落対策は万全に。