2024/12/6(金) 株式市況
【朝通信】
5日の米株式市場は3指数とも小幅下落。今夜の雇用統計を前に調整の動き。米新規失業保険申請件数は1カ月ぶりの高水準。今夜の雇用統計とミシガン大学統計が注目される。昨日パウエル氏は米経済の強さを認識し、労働市場が軟化の場合は経済を支えると表明したことで、雇用統計が利下げのキーに。ただし、前回の雇用統計はストライキやハリケーンの影響で低い伸びとなったことで、今回は上振れる可能性があり、FRB利下げ予想は難解。▼ビットコインの価格が米東部時間4日夜に初めて10万ドルの大台に。▼米国債はまちまちの展開に。国債利回りは、10年債は4.18%とわずかに下落、2年債は4.14%と上昇。▼外国為替市場ではドル指数が下落。ドル円相場は150円を挟んでの推移。▼NY原油先物相場は続落。OPEC、OPECプラスの協調減産の3ヶ月延長決定による影響は無し。国際エネルギー機関(IEA)の予測では、OPECプラスが生産を一切引き上げなくても、来年の世界石油市場では供給過剰が生じるとしている。▼5日の日経平均株価は4日続伸し、終値は前日比119円21銭(0.30%)高の3万9395円60銭に。前日の米株式市場で主要3指数が過去最高値を更新したことで、東京市場でも主力株を中心に買いが優勢に。韓国情勢の不安定化により、川重など防衛関連銘柄の上昇目立つ。中村豊明審議委員が記者会見で「利上げに反対しているわけではない」と語ったことで、日経平均は伸悩む場面も。東証プライムの売買代金は概算で4兆2150億円、売買高は18億4236万株。値上がり銘柄数は967。値下がりは611、横ばいは66。
【考察】
FRB利下げはほぼ織り込み済みですが、今夜の雇用統計で雰囲気は変わるかもしれません。ただし、前月はハリケーンやストライキの影響で、非農業部門雇用者数ばかなり減ったため、今回の結果は前月比はさっ引いて見なければならないですね。
日銀利上げに関してもいろいろな憶測が出ていますが、こちらもデータ次第とのことなので、今後の経済指標に振り回されそうです。今日は、国内毎月勤労統計、全世帯家計調査が8:30に、14時には景気動向指数速報値の発表があります。
米国3指数、SOXとも下落、日経平均先物も60円安を背景に、今朝の日本株寄り付きは小幅安からのスタートとなりそうです。4連騰でしたので、利益確定売りも増えそうな予感です。
マイルール徹底で慎重に。