①「個人単位でも経済圏が生まれつつあるよね」と言う話〜楽天経済圏・楽天ゴールドカードは改悪ではない〜
インスタのお役立ちアカウントや、お金・節約・ポイ活・ファイナンス関係のアカウントなどでよく見かける「楽天経済圏」
ほんと、最近おすすめによく上がってきていて、目にする機会が増えました。
以前からなかったわけではないですけどね。
最近さらに、というか世の中の風潮と相まってめちゃ投稿数増えてるよね、という体感レベルなんですけど。
で、この経済圏・・・・最終的に、自分は将来どこの経済圏に住みたいと思うかな〜?というところまで飛躍してしまった、という・・・今回はそういう話を書き留めておきたいな、と。
あ、ちなみに。
楽天経済圏とは、簡単に言うと・・・
自分の消費活動を楽天を通すこと(楽天の経済範囲内に入って)で生活すると言うこと。
で、これの何がメリットかというと・・・
めちゃくちゃポイント貯まるんですよ。
楽天って知ってる人も多いし、今や当たり前だと思うんですが、スマホやクレジットカード、楽天市場でショッピングできるし、ふるさと納税できるし、銀行あるし、そこから公共料金支払えるし、クレジットと紐づいてそのまま家計簿にしてくれたり、楽天証券から投資もできるし、NISAもidecoも用意されてて・・・・そのほかもいっぱいサービスありますが。
生活に密接してることが多く、基本的にクレジットカードを通せばポイントつくし、期間によっては10倍とかにもなったりで。
さらに全部WEBで、ほぼ完結するし、貯めたポイントもいろんなところと連携してて、使いやすいんですよね。
つまり、物を得ることや、何かしらのサービスを受けつつ、自分にポイントとして還元もされるんですよ。
じゃあ、生活必需品を楽天で揃えちゃうのがお得じゃない??となってくるのが自然な流れです。
だって、普段普通に支払ってるお金・・・というか生きて行くのに絶対的に必要な費用類を楽天に一本化するだけで、年間にしたらお金と同じくらいの価値を持つポイントが、何十万として還元されるんですよ?
やるっきゃねぇ、ってなりますよね。
(ただよく比較しないと、ポイント分こっそり料金に上乗せされてたりもあるので注意なんですが・・・・このあたりはまたどこかで。)
で、そこで生まれた言葉(概念?)が「楽天経済圏で生活する」ということ。
ただ、これ、キャッシュレス化が進む中で当然ちゃあ当然の話でして。
電子マネー・キャッシュレス社会に切り替わりつつある世の中で、この辺りの事業に手を広げている会社は今、せめぎ合いのまっ最中だと思うんですよ。
せめぎ合い・・・・つまり、「経済圏」の奪い合いが起こっているわけです。
で。
大手の会社の中では楽天がかなり「経済圏」として認知されているので優勢な物の一つなんですが、docomoなども結構な経済圏の囲い込みに入っていますよね。
dポイントとかすごいし。
あとは、PayPayとかもめちゃくちゃ高い還元率出してたり、LINEも入ってきていますし、色々な会社が、ね。
で、なんで大きい会社がこの経済圏を今奪い合っているかというと・・・
まだ、市場シェアが安定(確立と言った方がいいかな?)し切っていないから、なんですよ。
もっというと・・・
市場シェアを安定的に得るようになった経済圏の持ち主が、今後もっと広がるであろうキャッシュレス社会を制する可能性が格段に高くなるから、シェアの奪い合い・囲い込みをしているんですよ。
で、今はまだかろうじてせめぎ合ってる状態ですが・・・・
消費者的には、このせめぎ合い中が一番お得ですよね。
なぜかというと、私たち消費者の囲い込みのために、各社がこぞって競ってくれれば、その分消費者に嬉しいお得なキャンペーンやサービスが続くんです。
な、の、で。
消費者的には、経済圏の分散をさせること、が良いんですよ。
たーだ、シェア獲得したい各社は、分散させないように、させないように、と戦略を練ってくるんですよね。笑
で、そこの囲い込みが一番上手いこといってるんだろうな〜というのが「楽天」で、それゆえ「楽天経済圏」という言葉が生まれて認知され始めていて。
また「楽天経済圏」がたくさん目につくようになってきたということは、それだけ楽天のサービスが世の中に浸透してきたんだろうね、と思うわけです。
で・・・・・
この「楽天経済圏」、そろそろ優勢に傾いてきてんな。
シェア競争も中〜後半に入ってきたかもな。
と、思うことがありまして。
それが、ほら、ちょっと前に楽天のゴールドカードの改悪があったじゃないですが。
これ何かっていうと、年会費払って楽天ゴールド持っていればカードポイント還元率がめっちゃ良い!ってやつ。(ざっくり言うとですよ)
だったんですが。
ルールの改定によってポイント還元率が下がっちゃった!ってことで、サービスとしては「改悪」になっちゃったよね〜というやつですね。
で、このことが何を示しているかというと。
楽天は”ゴールドカード”所持者を、無理して囲い込まなくてもよくなってきている。
と、いうことだと思うんですよ。
あーえっと、つまり、これってどう言うことかというと・・・
楽天は「もう無理して高いポイント渡さなくてもいいよね」って思ってるよね〜ということです。。
今回、「楽天ゴールドカードは改悪だー!!」と騒いではいる方結構いらっしゃるとは思うんですけれど・・・・でも、だからと言って楽天経済圏から出るわけじゃないよ、という人が大半じゃないですか。
ゴールドカードの所持はやめても、「では、一般のカードで」という所に落ち着いちゃってる方、いっぱいいますよね。
これが事実をよーく物語ってます。
ゴールドカードを保持するって、結構な生活費を楽天に一本化しているからこそ恩恵が受けられるんですよ。
つまり、消費力が高い・消費力が安定している方々=ゴールドカード保持者。
※あ、ここ、年収とかではないですよ。
※あくまでも消費力・消費量です。(またこれもどこかで・・・。)
で、この方々というのは、消費してくれる物の量が一定以上であるので、囲い込みたい優先順位としては上位に位置していたと思うんです。
なので、楽天は”ゴールドカードを保持すると、より良い恩恵が受けられる”というメリットを提示することで、まずここの人々のシェアを獲得し、そして同時に、ゴールドカード保持者よりは消費力が弱いであろう一般のカード利用者の経済圏への囲い込みもうまく進める。
そして、最近、「経済圏へ囲い込みたい数の目標」自体が達成されつつある(もしくは、もう達成されたか)状態になったことで、ゴールドカードのポイントの高い還元率を継続する必要がなくなり、楽天はルール自体を変えた。
それが、消費者からしたら「改悪」である、と。
でも、一度「楽天経済圏」の中に入ってしまったから、ここから「出よう」とはならない。
楽天経済圏の恩恵が、0になったわけではないですしね。
(行動経済学も、さすがうまいこと使ってんなーと思います。)
なので、楽天的には「改悪」でもいいんですよ。
んー・・・
なんというか「「改悪」でもいい」というか・・・・
楽天的には「改悪」ではないんですよね。
ただのコストカットと言う方が近いのかしら。
楽天経済圏に引っ張り込んで、サービスの利用を継続させる、という目的は達成されちゃってるわけですからね。
つまり、ビジネス的にいうと。
「LTVは落ちない」と判断した、という所でしょうか。
楽天的には、コスト下げつつLTVは維持できるのでむしろ「改良」でしょうね。
整理します。
事実
楽天ゴールドカードのポイント還元率が下がった
楽天からみた真実
楽天ゴールドカードのポイント還元率を下げることで、コストを減らし、LTVは維持すると言う、仕組みの改良を行った
消費者から見た真実
楽天ゴールドカードのポイント還元率が下がったことで、今ままで受け取れていたポイントが今後は受け取れなくなる
あーなんかめっちゃ長くなっちゃった。
経済圏について(しかも楽天だけなのにー!)でも結構なボリュームでした笑
個人単位の経済圏も生まれつつあるよねーと言う話はまた、次にでも。
では、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?