DIYBookScanner(ハードウェア編4)
この記事ではハードウェア編1, 2, 3で作成した各パーツと電子部品を組付けます。
DIYによるハード作成は本記事で完了します。
全体組み立て
カメラモジュールの取り付け
スキャナヘッドにカメラモジュールを取り付けます。
ソフトウェア編で組み立てたカメラモジュールとねじを準備します。
$$
\begin{array}{|l|r|r|r|} \hline
\text{商品名} & \text{参考価格} & \text{個数} & \text{小計} \\ \hline
\text{Raspberry Pi カメラモジュール V3} & 5412 & 2 & \text{-$^{*1}$} \\ \hline
\text{Raspberry Pi用カメラモジュールケース(白)} & 902 & 2 & \text{-$^{*1}$} \\ \hline
\text{Raspberry Pi 5 FPCカメラケーブル(500mm)} & 539 & 2 & \text{-$^{*1}$} \\ \hline
\text{さら木ねじ(2.1x10mm)} & 128 & 1 & 128 \\ \hline
\text{合計} & & & 128 \\ \hline
\end{array}
$$
*1:ソフトウェア編1に含む
スキャナヘッドの側面板を外します。
側面板の上下、左右、裏表を間違わないように印をつけておきます。
側面板の内側の中央上端にカメラモジュールをねじ止めします。
この時カバーがついているとねじ穴と干渉するのでカバーを取り外した状態でねじ止めします。
ねじは2.1x10mmのさら木ねじを使用します。
もう一方の側面板にも同様に取り付けます。
カメラケーブルは邪魔にならないように仮止めしておきます。
ラズベリーパイ5の取り付け
スキャナヘッドに小型PCであるラズベリーパイ5を取り付けます。
下記の材料を用意してください。
$$
\begin{array}{|l|r|r|r|} \hline
\text{商品名} & \text{参考価格} & \text{個数} & \text{小計} \\ \hline
\text{Raspberry Pi 5 / 8GB} & 15290 & 1 & \text{-$^{*1}$} \\ \hline
\text{Raspberry Pi 5用公式ケース Red/White} & 1804 & 1 & 1804 \\ \hline
\text{さら木ねじ(2.4x16mm)} & 128 & 1 & 128 \\ \hline
\text{合計} & & & 1932 \\ \hline
\end{array}
$$
*1:ソフトウェア編1に含む
ラズパイ公式ケースを分解し、クリップ部品を2本のカメラケーブルに通しておきます。
ラズパイ本体とカメラを接続します。
スキャナヘッドの背面から見て左側のカメラをCAM/DISP0、右側をCAM/DISP1に接続してください。
スライダ機構と干渉しない位置にラズベリーパイをケーズごとねじ止めします。
2.4x16mmのさら木ねじを使用しています。
カメラケーブルも邪魔にならないようにテープで固定しておきます。
白いクリップ部品をはめて完了です。
スキャナヘッドの取り付け
スキャナヘッドをスライダ機構へ組み付けます。
両面テープで固定して長いねじでねじ止めするだけです。
$$
\begin{array}{|l|r|r|r|} \hline
\text{商品名} & \text{参考価格} & \text{個数} & \text{小計} \\ \hline
\text{両面テープ} & 15290 & 1 & \text{-$^{*1}$} \\ \hline
\text{木用ねじ(3.8x38mm)} & 128 & 1 & 128 \\ \hline
\text{合計} & & & 128 \\ \hline
\end{array}
$$
*1:クレードル作成の材料に含む
スキャナヘッドの固定板に両面テープを貼ります。
スライドレールをガイドとして使いたいため、スライダ機構のスライド部を一旦外してから、軽く戻しておきます。
スライド部のガイド線に沿ってスキャナヘッドを貼り付けます。
下穴をあけて、3.8x38mmの木用ねじで固定します。
上下にスライドできるか確認します。
スライドレールの摩擦や組み立ての微妙な誤差で自然にスキャナヘッドが上がらない場合もあります。
あまりに硬くて動かない場合はスライドレールの取り付けをやり直す必要があるかもしれません。
クレードル配置、完成
スキャナヘッドの下にクレードルを配置します。
アクリル板を傷つけないために滑り止めシートなどをかけておくことをお勧めします。
アクリル板の保護フィルムを全てはがしてください。
スキャナヘッドを一番下まで降ろしたときにクレードルと密着するか確認します。
クレードルとスキャナヘッドのV字型の角度があっていない、スキャナヘッドが水平でないなどの微妙な誤差で密着しない場合もあります。
ねじ止めや滑り止めシートの厚さなどで調整しましょう。
サンプルで本を挟み込んでみて、アクリル面にきれいに密着していれば完成です。
使用中にケガをしないよう、バリ取りや表面加工、塗装を行いましょう。