見出し画像

DIYBookScanner(ソフトウェア編2)

本記事ではキャプチャソフトであるSimpleBookCaptureの使い方を簡単に説明します。
実はこのソフトはまだ未完成で、最低限の機能(本をスキャンして出力するぐらい)しか実装できていません。
バグや未実装の部分も多く、その点はご了承ください。
フリーソフトとして公開していますので、アップデートを待てない場合はご自身でも修正できます。
キャプチャソフトは随時改良していきますので、たまにチェックしてみてください。


周辺機器の接続

ラズベリーパイに周辺機器(マウス、キーボード、モニタ)を接続します。
スキャナヘッドが上下するので、配線はまとめたほうがすっきりします。
DIYBookScannerは水平で安定した場所に設置してください。
設置できたらラズベリーパイとLEDライトの電源を入れます。

左:周辺機器を接続、右:配線のまとめ

カメラ設定の調整

初めにカメラの設定を調整します。
Camera0が左ページ、Camera1が右ページを向いているはずです。
サンプルとしてB5サイズの本をセットしてください。
SimpleBookCaptureを起動し、カメラ設定のタブを開きます。
あらかじめ推奨設定を反映していますが、個体差が出やすいピントやアクリル板の範囲を調整します。
デフォルトではフォーカス方式をManualで固定していますが、Continuousでもよいかもしれません。
テスト撮影もしながら、ピントが合うようにレンズ位置を調整します。
次にアクリル板の切り出し範囲を設定します。
アクリル板全体が見えないため、B5本の端と上下の板の交点を指定してください。
試しに変換して縦横比を保ったまま、ページ周辺が切り出せていれば問題ないです。
変更したらコンフィグファイルを上書きしておきます。
環境光の反射や色被りが出た場合、部屋を暗くする、設置場所を変えるなどで対応するとよいでしょう。

新しく本をスキャンする

新規で本をスキャンする流れです。
SimpleBookScannerを起動して、ライブラリタブを開きます。
新規作成ボタンを押すと、書籍をスキャンするページが開きます。
まず、カバーの撮影と書籍情報を入力します。
見開きページのスキャンモードに戻って、スキャンを進めていきます。
マウスが動くとなぜかシャッター音がならないので、撮影ボタンを押した後は、マウスが動かさずに完了するのを待ちましょう。

PDFファイルへエクスポート

スキャンした書籍をPDFとして出力します。
ライブラリタブで書籍を選択すると、プレビューが表示されます。
エクスポートボタンを押して、PDFファイルとして出力します。

まとめ

DIYBookScanner制作マニュアルは以上です。
初心者向けといいつつ、かなり大変だったと思います。
作成したブックスキャナを活用して、よりよい電子書籍ライフが送れることを願っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?