#7 上とか下とか前とか後とか
「上記にあるように、仕様変更があります」とか、
「下記に注意してください」とか、
「前のメールでは・・・」とか、
「後ろのリンクをクリックしてください」とか。。。
ドウモ、イトウです。普段から目にしている英語で書かれたメールやドキュメントなどから、わたしが出会ったいろいろな英語表現について調べたことを備忘録として残していくシリーズ、第7弾です。
今回記録したいのは、冒頭にあげた表現です。
メールを書いている時、こう言った表現を使いたくなりますよね。
英語での表現も覚えておくと、とても便利かなと思います。
それでは1つずつ見ていきましょう。
1. 「上記」は above
ex. As I mentioned above, there is a specification change.
「上記で示したように、仕様変更があります」
このように使うことができます。もともとはどのような意味があるでしょうか。辞書を引いてみましょう。
above
ロングマン現代英英辞典より
...
6 before, in the same piece of writing
該当するのは6番目に書かれている意味ですね。
the same piece of writing: 「同じ1つの書き物」、つまりは1通のメール、手紙、資料のことを指すようですね。ある書物の中で、一度出てきたもの、前に出てきたものという意味ですね。
例にあげたAs I mentioned aboveはよく使われるので覚えておきましょう。
2. 「下記」はbelow
ex. Details of courses are listed below.
「コースの詳細は下記にリストしてあります」
below
ロングマン現代英英辞典より
...
4 lower on the same page, or on a later page
aboveと同じように、同一の書物内での位置関係を示していますね。
lower on the same page: 同じページの下の方
or on a later page: もしく以降のページ
※気をつけなくてはいけないのが、”the below list” のように使うと少し違和感があることです。本来は形容詞的としての用法はないので、"list"という名詞を修飾することができないんですね。see the list below. のように使うのが一般的です。aboveは形容詞として使えるので、the above listは大丈夫です。
3. 「前の」は previous
ex. It was approved in the previous meeting.
「それは前の会議で承認された」
previous
ロングマン現代英英辞典より
1 [only before noun] having happened or existed before the event, time, or thing that you are talking about now
only before noun ということで、名詞の前でだけ使います。
having happened or existed: 起こっていた、または存在していた
いつ?→ before the event, time, or thing that you are talking about now
あるイベント、ある時間または今話している瞬間よりも前に
ある時点よりも前にあるもの、起こっていたことを表す言葉になります。
とても便利でよく使う表現です。
4. 「後の」は following
ex. Details of courses are in the following list.
「コースの詳細は後ろのリストにあります。」
意味としてはbelowとほぼ同じで後に続くものを意味しますが、違いは例文のように形容詞としての使い方ができることです。
先ほど示したように、below list は違和感がありますが、
following list なら問題なく使うことができます。
よく使う表現こそ多様に
如何だったでしょうか。とても便利で、よく使う表現として「上記で〜」などを取り上げてみました。よく使われる表現なので、他に色々な違った言い回しができます。よく使うからこそ、1つの言い方しか知らないとマンネリと言うかつまらない文章になってしまいがちなので、他にはどう言えるのかな、なんてことを意識しています。表現の幅を広げてもっと良いコミュニケーションがとれるようになりたいですね。
それでは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?