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今週の海外スタートアップ調達ニュース

こんにちは。自動車学校の運営、AI教習車の開発などを行うグループ会社のCVC、ミナミインキュベートのゆいぴがモビリティ関連のスタートアップ情報をマニアックにお届けするnoteです🚘。
(とはいえ、CVCとしては領域特化ではないのでその他の領域でもお気軽に)

インドのEVスクーターOla Electricが$200Mの調達で時価総額$5Bに

Ola Electric

調達発表日:2022年1月24日
リード投資家:Tekne Capital, Edelweiss Financial Service, Alpine Investors
累計調達額:$861.9M
会社概要:インドの配車サービス大手Olaから2019年にスピンオフしたOla Electricは、EVスクーターの製造・販売、充電インフラの提供を行う。2020年にオランダのEVスクータースタートアップEtergoを買収、2021年に初のEVスクーターOla S1を発表しているが、生産・出荷は遅れている。2021年9月にAlpha Wave GlobalとSoftBankのリードで$200Mの調達、12月にもTemasekから$53M調達をしている。OlaのFuture Factoryは2023年までに500エーカーの土地で年間1000万台の生産能力を持つ世界最大の2輪工場を建設する構想で、現状の生産力は1/3ほどだが原料不足などの影響も大きい。今月4輪車のイメージも公開しているが実現するのかは疑問。


コネクテッドカー向けのOTAプラットフォーム提供Sibrosが$70M調達

Sibros

調達発表日:2022年1月25日
ラウンド:SeriesB
リード投資家:Energy Impact Partners
累計調達額:$85.5M
会社概要:2018年創業、シリコンバレーのスタートアップSibrosは単一プラットフォームであらゆる車両のOTAソフトウェアアップデート、エッジデータ収集、診断を可能にする。今回のラウンドにはGoogleやFontinalis(モビリティ領域に注力するVC)、Qualcomm Venturesも参加している。 
※OTA(Over The Air)技術とは…データの送受信を無線で行いソフトウェアのアップデートなどを行う技術。コネクテッドカーはさまざまなセンサーを搭載しデータを集積、その他車両状態の把握やマップ、エンタメなど多く機能を持つためソフトウェアの高度化・複雑化が進んでいる。最新のアップデートが不可欠であり、これを容易にするのがOTAである。テスラは既に導入している。


自動運転スタートアップMay Mobilityが$83Mの調達

May Mobility

調達発表日:2022年1月26日
ラウンド:SeriesC
リード投資家:未来創生ファンド
累計調達額:$166.6M
会社概要:トヨタやBMWが出資するMay MoblityはWaymoやCruiseなどが開発するロボタクシーではなく、公共交通分野のシャトルを中心に開発している。世界各国で合計30万以上のライド数に至っており、広島でも自動運転シャトルの運行をしている。CEOのEdwin OlsonはMIT出身でFordやトヨタで自動運転事業を推進していた。2017年にMay Mobilityを創業、同年夏のYCにも参加。


ベルギーのEバイクメーカーCowboyが$80M調達

Cowboy

調達発表日:2022年1月26日
ラウンド:SeriesC
リード投資家:Siam Capital, Exor Seeds, HCVC
累計調達額:$127.5M
会社概要:2017年創業のCowboyはEバイクの開発とアプリの提供を行う。現在のラインナップはC3とC4の二つで、スタイリッシュなデザインとパワー、軽量さが特徴。アプリでは、ルート検索、トラッキングと診断、それらを市内のCowboyライダーと比較することもできる。今後は価格を抑えた車体開発やアプリの機能拡大として一部の地域で展開する修理・メンテナンスの拡張、中古車の売買なども展開する。



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