五感を包み込む極上空間〜HINOKI SUITE

2018年11月14日から16日に東京ビッグサイトで開催されたIFFT/インテリア ライフスタイル リビング展で、思わず中を伺い佇んだインスタレーションをご紹介する。

岐阜・中津川に本社を持つ檜創建が10月に大阪で発表したHINOKI SUITEシリーズの新作suki-yaは、「風雅を奏でる現代の数寄<suki>者の心を満たす趣き」がコンセプト。

天然木風呂桶は和基調で素朴になりがちなところ、シャープな直線基調のデザインが施され、西洋風ストーンテイストの壁と床、ガラスのパーティションという硬質なイメージを加えて演出。浴室から洗面まで同一テイストに揃えることで、奥行き深く一間つづきの洗練されたインテリア空間となっている。

価格は浴室＋洗面室の空間一式で2000万円ほど。常時湯張りは想定せず川上元美さんによるデザインのO-Bathのように内部にポリカーボネートを挟み込み水漏れをシャットアウトする構造までは採用しないというが、これまでの主要ターゲットであるホテル・旅館の需要等を想定する。

ただそれにとどまらず、ユニットバスでは飽き足らない個人宅の高級新築/リノベーション需要にも応えるはず。滑らかな湯と桶の触覚、ダークで落ち着いた視覚、木の香り。これに快適な響きを伴う音の提案があれば、家にあって心身共にもっともリラックスできる極上空間になりそう。

檜創建(株)
岐阜県中津川市坂下305−15
http://www.hinokisoken.jp