美味しい酒を飲むには
美味しい酒を飲むには,二つの方法がある.
ひとつは,美味しい酒を買うこと.
基本的には,味のクオリティと価格は正比例するということになっているはずなので,美味しい酒を飲もうとすればある程度の出費が伴う.
もう一つの方法がある.
それは,自分の舌を鍛えるということだ.
感じられる味の幅が広がれば,それだけ豊かな味を感じることができる.
この方法の良いところは,金がかからないということだ.
舌を鍛えるというのは,粗探しのように酒をのむということではない.
むしろ,安い酒でもその美点を探しながら飲むということができるようになるのだ.
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これを茶漬けに当てはめて考えてみると,美味しい茶漬けを食べるには,
①美味しい茶漬けをつくること
そして
②茶漬けの美味しさを感じられるようにすること
この二点が鍵となる.
一点目については,プロの力を借りるしかない.
そこで本研究では,管理栄養士にして減塩料理の専門家,若子みな美氏にレシピ開発を依頼した.
二点目が本研究の本丸である.
そもそも,お茶漬けの美味しさがどこにあるのかはよくわかっていない.
お茶漬けの美味しさの在り処を求めることが,今回の研究のチャレンジなのだ.