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自分の血管にビビり散らかした、という話

注:写真はポケモンスリープのスクショである。先週から新しいフィールドのゴールド旧発電所で遊んでいる。左側にいるデンリュウのデン助が活躍しているのを見てるだけで楽しい。隣のライコウは一番最初に捕まえる、通称「お通しライコウ」なのだが予想以上に頑張ってくれていて、大体一日一回は発動している。なんだかんだで今週はマスター3まで行けそうな予感だ。新規実装されたレントラーも早く捕まえたいものである。なお、色違いAAAアゴジムシを捕まえた。ゆうかんでお手伝いスピードM、Lv50で食材sなのでこのまま育てようかと思っている。ポケスリの話題はまた書けたらと思う。

今回も、架空の話などしようと思う。

初老なので、体のあちこちにガタが来ている。もちろん腰は痛い。腰が痛いなあと思っていたら、脇腹まで痛くなってきた。

脇腹をさすっていると、右胸のあたりから下にまっすぐ、細めのシマヘビのような存在がいることに気が付いた。細めのシマヘビ、自分の胴体でなかなかの存在感を放っている。

なにこれ。こんなとこに太い血管なんてあったっけ。このシマヘビ、ストレッチするとまあまあ痛い。怖い。

職場に健康相談室みたいなものがあるので行ってみた。ちょっと大きめの保健室のような感じで、先生も二人くらいいる。

脇腹にこんなんあるんですけど、と先生の一人に見せると。みるみるうちに先生の顔が曇った。

「え、これなんですかね?今すぐお医者さんにいったほうがいいですよ」

今すぐ医者に行けと言われて私はビビりまくった。どうしよう。このシマヘビ、まさか寄生虫なのではなかろうか。肺には痛覚がないと聞く。自分の右胸にエイリアンのフェイスハガーみたいなのがいたらどうしよう。陰鬱な気分になった。

何科を受診すべきかと聞いたところ、整形外科であろうとのことだった。腰も痛かったので早めに仕事を切り上げて整形外科を探した。

一番近いクリニックを目指して歩いた。信号を待っているときに、口コミを探したら最悪だった。お医者さんよりも受付が最悪らしい。順番を飛ばされた挙句、3時間待った、しかも受付が誤りもしなかったという怒りのコメントもあった。

それが一人や二人ならいいのだが、いっぱいあった。私はビビりまくった。右胸にはフェイスハガーがいるかもしれないのに、これ以上ストレスフルな状況はしんどい。

もう少し調べると、30分くらい歩けば口コミの良さそうなクリニックがある。「思想強めの先生ですがいい先生です」とのコメントが星5なのが気になったが、ともかく行くことにした。電話で確認すると、予約がなくても並んでいれば診察してもらえるらしい。

スマホを片手に初めての道を必死に歩いた。ようやくついたとき、私ははコメントの意味を悟った。趣味が爆発している。戸建てのクリニックなのだが、遠目にモアイが何体かいるのがわかった。クリニックの中にはもっといた。そのモアイよりも、たくさんの患者さんが診察を待っていた。モアイと患者さんの間になんとかスペースを見つけ、30分ほど待った。

ようやく診察の順番が来た。

お医者さん「なにこれ、みたことないなあ」

お医者さんは困った顔をしながら、タブレットで検索をし始めた。私は再度絶望した。ああ、やっぱりフェイスハガーが肺にいるんだ。なんで顔じゃなくて肺にいるんだろう。私の顔がそんなにお気に召さないのか。絶望したり妄想したりしているうちに、お医者さんはようやく探し当てたようだった。怖い病気ではないけれど、珍しいものだとのことである。

お医者さん「学生の時に勉強したけど、始めてみたなあ」

しばらく様子を見てください、と言われた。腰痛の相談もしてレントゲンでチェックしてもらい、薬をもらって帰った。心なしか、モアイたちの視線を感じた。あいつら、ナイトミュージアムみたいに夜中に絶対におしゃべりしてるで。癖の強いクリニックだったが行ってよかった。確かにあの口コミは正しかった。

再度申し上げるが、この話は架空の物語である。

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