時空の旅の途中で
この記事は2022-03-13 01:00:07の移載
僕は今、福井県坂井市竹田地区にいる。
数少ない、大学の大切な同期のほだかに
会いにきた。
彼は稀有な人で、僕が見えない世界を
たくさん見せてくれる。
今日は、京都からサンダーバードに乗った。
度々トンネルを越え、広がるのは銀世界。
銀世界といえども、季節の移ろいは感じた。
流れる川の水量は増し、轟々と流れていた。
雪溶けが近く、水量が増しているのだろう。
冬から春への移ろいを感じられる、
この狭間の季節は、筆舌に尽くし難い
もの・ことを僕に与えてくれる。
道すがら、大学時代の彼との思い出を
振り返っていた。
いろんなものを学ばせてもらったし、
その思考の指向には驚かされることが
多々あった。
互いにエリアは違えど「地域」について
何かしらのことをしていて、それぞれの
考えがある。
特に僕は、この秋に地元で開催された
リノベーションスクールに参加した。
まちが持つ遊休資産をどのように
リノベーションし、まちに人流や消費、
様々な価値を生み出すかを事業案にまとめ、
実際に事業を進めていく。
自分の地元について見て、聴いて、話して、
感じて、を繰り返し1つのものを作り上げる
濃密な体験だった。
そのこともあり、この手の話は尽きない。
彼も彼でいろんな決意や思いがあり、
この4月からの進路を選択したのだろう。
それらに触れた時、僕にはない思考世界が
見えてわくわくしたし、その先が見たいと
感じさせられた。
彼は免許を取って間も無く、
友人を乗せたのは初めてだと言う。
そんなことはお構いなしに、
クルマは夜空をぐんぐんと進んでいく。
いろんな話をしながら、時空を旅する。
そうこうしている内に、竹田についた。
冬の竹田は初めてで、来たのも2年ぶりだ。
空気は綺麗で、空には春霞が広がっていて、
狭間の季節を感じ取れた。
唐突だが、僕は沈黙をも共有できる人が
親友だと思う。
そんな人はそうそういないが、
ほだかはきっとそうだろう。
彼はこの地で逞しく根を張り、足掻きながら
新たな一歩を踏み出そうとしている。
ぼくは、社会人としてもうすぐ1年が経つ。
2年目は社会人学生としての1年。
仕事の内容も少し変わるらしい。
この世界の誰も彼もが、各々の何かに
向かって頑張っている。彼も例外なく。
昔といっても3年前くらいの話だが、
昔も今も、そして、これからも。
こうして時々会っていろんな思いを聴いて、
時空を旅行し思考を巡らせられれば幸せだ。
ぼくはご承知の通り相変わらず筆不精で、
思考を言語化するが、まとめてはいない。
寝る前の30分でその日あったことを記録し
時空旅行の材料にするのも悪くない。
気が向けば、こうしてつぶさに記録しよう。
この筆不精ブログをご覧の皆さん。
今年もよろしくお願いいたします。
それでは、それぞれの佳い日々を。
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