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移動平均線手法

一番有名なテクニカル分析「移動平均線」
移動平均線は、過去の終値の平均を結んだテクニカル指標です。
目次

  1. 移動平均線とは

  2. 移動平均線でテクニカル分析

    1. <長期線の傾き>

    2. <交差(クロス)>

  3. 移動平均線とローソク足

    1. <移動平均線でサポート>

    2. <乖離>

  4. 移動平均線によるダマシを減らすテクニック

    1. 長期移動平均線のトレンドに従う

    2. フラッグ等のチャートパターンと組合せる

  5. 効く移動平均線のパラメーター

移動平均線とは

上昇トレンド時には右上がりになり、ローソク足と移動平均線の位置、組み合わせを分析することでエントリーのタイミングを計る事ができるテクニカル分析です。
1本の移動平均線を使って価格分析する場合は、そのトレンドの方向性や、ローソク足との位置関係、相対的な水準に着目して、トレンドを判断するのが一般的な考え方です。
2本の移動平均線を使って分析する場合は、期間が異なる2本の移動平均線(5日、21日)を表示して、その交差や位置関係から売買タイミングを判断します。
ここで短期線(5日)と長期線(21日)の移動平均線の2種で分析する方法を紹介します。

移動平均線でテクニカル分析

<長期線の傾き>

トレンドの判断は、長期線を基準とします。
長期線(赤)は、横ばいから始まり、上昇→横ばいと推移をしています。

<交差(クロス)>

移動平均線の交差は、売買シグナルと解釈できます。一般的には短期移動平均線(緑)が長期移動平均線(赤)を下から上へ突き抜けるのはゴールデンクロス(GC)で買いシグナル。一方、移動平均線が上から下へ交差するのはデッドクロス(DC)で売りシグナルです。画像に示す交差のポイントはゴールデンクロスで買いシグナルを示唆しています。

移動平均線とローソク足

一般的には移動平均線同士の交差や傾きを見る事が多いですが
ローソク足実態をみてトレードする方が早いタイミングでエントリーする事ができます。
黒で示すローソク足では移動平均線のゴールデンクロスよりも先にローソク足実態が長期、短期移動平均線を上に抜いています。
この段階で買いエントリーを検討する事ができます。

<移動平均線でサポート>

長期移動平均線が短期移動平均線の支持、抵抗になる事があります。
短期と長期の移動平均線が近づきますがクロスせずに再び上昇していく動きはトレンドの加速を意味します。

<乖離>

長期、短期移動平均線が乖離している状態では、買われすぎ・売られ過ぎであると考えられます。値動きが反転する事が予想されるので利益確定を考える場面となります。

移動平均線によるダマシを減らすテクニック

移動平均線を用いた手法ではダマシが頻発します。
移動平均線は支持帯、抵抗帯になりやすいのでシンプルで使いやすく
タイミングを取るにも適していますがダマシになる事を回避する必要があります。
例えば、ゴールデンクロス、デッドクロスのダマシやローソク足と移動平均線のダマシがあります。

長期移動平均線のトレンドに従う

ダマシを減らすには長期移動平均線に沿った方向にのみで売買する事が重要です。
短期移動平均線のみに支持されている場合は、長期移動平均線をみた押し目買い勢が買いでエントリーしてくるのでなかなか価格が下落しないという事になります。

フラッグ等のチャートパターンと組合せる

判断が迷いやすいですが、明確なチャートパターンが出ているタイミングでの移動平均線手法であればダマシを減らす事ができます。ただし、トレンド継続のコンティニュエーション・パターンに従う事が必要です。このように、長期移動平均線に従う事やチャートパターンに注視することで、押し目買いの判断を補強することができます。

効く移動平均線のパラメーター

移動平均線は長期、中期、短期の3本を組み合わせて分析する事が多いですが
最も肝心なパラメーターは 21、80、200です。
これは移動平均線のテクニカルであるグランビルの法則を開発したグランビル氏が述べているパラメーターです。


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