【9月米雇用統計】10/05/2020 FXAceのトレード日誌
このノートでは、先日発表された米雇用統計を確認する。
非農業部門雇用者数増減 (NFP)
9月 66.1万人増
8月 148.9万人増 (137.1万人増から11.8万人上方修正)
3月~4月に失われた雇用者数: 2216万人
5月~9月に増加した雇用者数: 1141.7万人
失われた雇用者に対して、復帰した雇用者は約51.5%にとどまっている。
NFP YoY
-6.374% VS -6.683%
4月大底から回復基調
失業率
7.9% VS 8.4%
若者失業率
14.7% VS 18.6%
漸く、リーマンショック・金融危機時の最悪期の数字をしっかりと上回ってきた。
労働参加率
61.4% VS 61.7%
労働参加率は低下。失業率が低下した主因はこれ。就職をあきらめた人が増えたのだろう。または、株式トレーダーに転身した人が増えたか。
労働参加率は歴史的にも低水準で推移しており、この数字を考慮した失業率は10%を優に超えるだろう。恐らく、14%前後だろう。
平均賃金 YoY
4.7% VS 4.6%
4月 8.0%
まだまだ高すぎる。この数字が下がってこないことには雇用市場が回復したとは言えない。
(雇用市場が悪い中で平均が高いということは、パートタイムや新卒等の安い給料の層が大量に解雇・雇止めされている状態)
リーマンショック直後、雇用市場が悪化し平均賃金は上昇。その後、雇用市場が回復する過程で平均賃金は低下。その後、徐々に上昇(景気回復に伴う賃金上昇)。
最悪期は脱し回復基調にあるが、未だに失業者は多数おり雇用市場の回復は道半ば。リーマンショック後がそうであったように、雇用市場が力強く回復するまでに最低でも10年はかかるのではないか。
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