「FXの聖杯」公開に向けて12 口座開設すべき銀行
読者は、現在いくつ銀行口座をお持ちでしょうか。例えば、買い物の引き落としはA銀行、電気・ガスはB銀行、給与はC銀行、付き合いでD銀行というように、いくつもいくつも銀行口座を開設していないでしょうか。
しかし、そのようにいくつも銀行口座をもっていた場合、強制ロスカットが間近に迫りすぐにFX口座に緊急入金しなければならないとき、間に合わない可能性があります。
それゆえ、強制ロスカットが間近に迫った場合に備え、銀行口座を一つか二つにまとめ、FX口座へのスムーズな資金振替方法を確保しておく必要があります。
今回は、このような緊急時に備え、著者がおすすめする銀行を紹介します。
1 緊急入金のための資金ル-トを確保しておく
著者の方法は、「へそまがり分析」を用い、なおかつ安全に配慮した建玉操作を行うため、FXで負けることは、まずありませんが、強制ロスカットに備え、銀行口座を二つにしぼり、FX口座へのスムーズな資金振替方法を確保しています。銀行口座を二つにしているのは、一つの銀行がシステム不良で送金できないことを想定して、安全策としてもう一つ銀行口座を開設しているのです。
1.1 普通預金口座
(1)三井住友銀行
実店舗もあり、かつ、SMBCダイレクトというインターネットバンキングを使うことで、スマホにより各種手続きが行うことができます。同銀行は、多くのFX業者の信託保全銀行に指定されています。また、同銀行と信託保全契約を締結している銀行等もあり、そうであるならば、そのような信用性のある三井住友銀行を第1候補として選択すべきと考えます。
なぜなら、そのような信頼性のある銀行であればまず倒産のおそれがないからです。
また、同社は、セキュリティ-対策に力を入れており、無料の不正送金対策ソフトのPhishWallプレミアムを採用しています。さらに、SMBCセーフティパス(SMBCセーフティパス: 三井住友銀行)やワンタイムパスワード(ワンタイムパスワードについて : 三井住友銀行 (smbc.co.jp))などセキュリティ機能も充実しています。
このようにセキュリティ対策の面でも同銀行をおすすめします。FX口座への入金、その他振り込み等の都度、パスワ-ドに表示される使い切りのワンタイムパスワ-ドにより、安全にインタ-ネットバンキングをご利用できます。パスワ-ドは、カ-ド型または、スマ-トフォンアプリの方法があります。
同銀行系のクレジットカードでは、本人認証確認手段として、Vpass(Vpassについて|クレジットカードの三井住友VISAカード (smbc-card.com)での認証コード(ワンタイムパスワード)パスワ-ドを採用しています。
インタ-ネットにのみ店舗を持つ銀行の場合、直接銀行員と会って、すぐに相談できませんが、同社の場合、おおむね各都道府県に実店舗があるため、直接銀行に訪ねていき各種手続きをすることができ、この点においても安心できます。
欠点として、年間口座維持費がかかることがあることをあげる方もいると思いますが、何でも無料で済まそうとする点は、日本人の悪い癖だと思います。実店舗を各都道府県に持つ以上その店舗の維持やサ-ビスの維持には、相応のコストがかかるのです。そういうと、人を減らせばよいという方もいるかとは思いますが、そもそもそのように人を平気で切るような考え方やコストを度外視させるという態度こそが、今日、日本にブラック企業をまん延させている原因です。
(2)PayPay銀行
三井住友銀行の各種手数料の高さが気になる方は、三井住友フィナンシャルグループ系列のPayPay銀行をおすすめします。
同銀行は、預金金利はやや低いものの、インターネットを利用したオークションやネットショッピングなどによる小額の決済、証券会社・FX業者などの口座への入出金等の決済業務に特化しています。
Visaデビットカードでは、最大4枚まで使い捨てのカード番号を発行でき、
お店によって使い分けられます。特に海外製のソフトを購入するときなど、日本以外の国のものをクレジットで購入するときは、安全です。使った後に、すぐカード番号をインターネットで変更できるからです。これにより、買い物後のカード番号の不正利用を防げます。
(3)その他の銀行について
①みずほ銀行
システム障害の報道が過去に何回かあるため、著者は利用していません。
②三菱東京UFJ銀行
下記ニュースがあったため利用していません。
Bloomberg
(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-/PRLDXQ6S972B01)
テレ東BIZ
(https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nms/news/post_177476)
③ゆうちょ銀行
安全性は、高いものの、 預入限度額:通常貯金1300万円、定期性貯金1300万円がネックです。1300万円以上の金額をFXで運用するならば、同銀行は資金運用に向いていません。
2 1000万円以上の預金を、銀行破綻時保証させるには
2.1 当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)を利用する
預金保険制度によって、万が一、金融機関が破綻した場合でも、利息のつく普通預金、定期預金、定期積金、元本補てん契約のある金銭信託、金融債(保護預り専用商品に限る)などについては、1金融機関につき預金者1人当たり「元本1,000万円までと破綻日までの利息等」が保護されます。(※)
定期預金や利息の付く普通預金等(一般預金等)は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
このような事態を避けるには、当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)の預金保険制度を利用すれば、預金は1000万円を超えても全額保護されます。(※)