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『買いたい弱気・売りたい強気』~FXで勝つために~

今回のテーマは、『買いたい弱気・売りたい強気』という相場の格言です。相場参加者の心理をついた格言であり、失敗(損)の要因を明らかにしたものです。失敗(損)の要因が分かれば、その反対をすれば、間違えなく失敗(損)の確率が減る事になります。


「買いたい弱気・売りたい強気」

相場の格言に「買いたい弱気・売りたい強気」というものがあります。
「買いたい弱気」とは、上昇相場において、少し下がったところで買えるのではないかと思い込み、相場が下がってほしい、いや下がるだろうと希望的観測にとらわれ「にわか弱気」となり、遂には相場に逆行した売りのポジションを作ってしまう事です。「買いたい弱気」はその逆となります。自分の都合で立てた仮説に縛られてしまう事を諭しています。

トレードは孤独との戦いでもあり、判断や決断は難しいものです。そのため、聞くつもりがなくても他人に意見を求め、心の負担を減らし、自分の考えを正当化してしまうものです。自分の判断に自信がなく、希望的観測にすがりついてしまうさまから、この格言が生まれたとされます。

一つの仮説を過信した事で、損失に繋がってしまった、心理状態を表しています。

「昔、ある人に言われた言葉」

もう30年近く前の事ですが、外部講師によるセミナーを運営していたころになります。
講師は、現役ヘッジファンドマネージャーの方で、空き時間に「相場を当てる方法はありますか?」と質問しました。その時、言われたのが、「相場の方向は、極論二分の一。上がるか下がるかは誰にも分からないものです。」「シナリオを2つ考えておけば、どちらかは必ず当たるよ」でした。

完全に「目からうろこ」でした。

この時以来、私は上昇シナリオと下降シナリオを2つ作る事にしています。そして、今はどちらの可能性が高いのかがメインシナリオで、逆行した場合が逆シナリオとなります。

相場の展望に関してシナリオ作りは、大切な要因と考えていますが、あくまで仮説である事を忘れてはいけないという事です。

シナリオに自信を持つことは重要ですが、過信には気をつけたいです。

「二つのシナリオの作り方」

上昇シナリオと下降シナリオを2つ作る事は難しい作業ではありません。
作り方は、上昇要因と下降要因を洗い出します。
そして、
・買いで攻める場合は、どういうシナリオ(ファンダメンタル分析)で、どこまで上がるのか(チャート分析)。
・売りで攻める場合は、どういうシナリオ(ファンダメンタル分析)で、どこまで下がるのか(チャート分析)。

たったこれだけです。

特にFXは相対取引なので、相手方に勝つ事が重要と考えれば、双方の考えを理解する事で勝率は上がるものと考えます。「買い手」・「売り手」を両天秤にかけるだけで、マーケット分析力は飛躍的に向上すると思います。

思惑が外れた時、だらだら考える必要がなくなり、切り返しが早くなることで、損失を最小にすることが出来るようになると思います。

【最後に】

この「FXメッソッド」では、FXで勝つための手法や分析方法などを配信しています。

今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレード・アイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。

執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。
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遠藤寿保
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