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『感覚トレードからの卒業』

今回のテーマは、『感覚トレードからの卒業』です。FXトレードは、なんとなくのトレードでも利益が出る事があります。しかし、何となくの結果が続くほど甘い世界ではないと思っています。今回は、感覚トレードから卒業し、ロジカル(理論的)なトレードとは、どのようなものかを私見ではありますが解説します。


【感覚トレードで勝ち続けるのは不可能】

トレードは、どのように決めますでしょうか?
①     なんとなくの直感?
②     誰かのレポートやXの配信(他人の意見)?
③     長年トレードしてきた経験から?
上がるか下がるかに根拠が不要な場合もありますし、感覚トレードで利益を出せる時はあります。しかし、長続きはしないと思います。もし勝ち続ける事ができたら、余程のセンスの持ち主か強運なのだと思います。

分析や勉強したからといって、相場で必ず勝てるわけではありませんが、理論的な手順でトレードをした場合、成功した理由や失敗した理由を振り返ることが出来ます。
成功体験は、次回同様な状況での自信に繋がりますし、失敗体験は、どこが間違っていたのかを見つける事で修正が可能です。
トレードとは、ロジカル(理論的)に行うべきと考えます。

【ロジカルなトレード】

私の考えるロジカルなトレードとは
・相場分析(方向性)
・ポジションサイズの決定
・エントリー(新規)イグジット(決済)ポイントの決定

以上の3項目です。

「相場分析」

相場分析に関しては、深堀すると何時間もかかるので今は概要だけ記載しますが、王道の流れでは、ファンダメンタル要因(経済指標による景気・政策金利など)で上昇傾向なのか下降傾向なのかを考えます。次にテクニカル分析ですが、過去の推移から現在の位置を踏まえ、将来どこまで上がりそうなのか、どこまで下がりそうなのかを予測します。経済レポートなどを参考にするのもいいと思います。

「ポジションサイズの決定」

ポジションサイズの決定ですが、投資資金は皆さん違いがあるので、目安として考えてください。全てのトレードは利益になるわけではありませんので、1回のトレードに使う金額は、投資額の1/4以下を推奨します。複数回損失トレードが先行してしまっても、次に同じサイズでトレードできる配分がいいと考えております。全額使ってしまうと、損失が出た時にトレードサイズを下げなければいけないので、損失を取り戻すのが難しくなります。

「エントリー(新規)イグジット(決済)ポイントの決定」

トレードはエントリーとイグジットで完結します。イグジットを決めておかないと、せっかく出た利益の決済に迷いが出ます。また、損失時に関しても我慢している時間が無駄ですし、早めに損切りして、次のトレードに集中した方が建設的です。

【損失トレードの振り返り】

上記の流れでトレードを行って、損失が出た場合い、どこかが間違っていたことになります。「ポジションサイズ」に関しては、損失が先行したとしても、次に戦えるのであれば問題ありません。「相場分析」であれば、分析精度を上げるだけです。エントリー・イグジットに問題があった場合は、トレードテクニックを上げるだけです。
トレードの成果を上げるための振り返りは、それ程難しい工程ではありません。
このマガジンである「FXメッソッド」では、相場の分析方法やトレードテクニックを解説しているので、参考にして下さい。

【ロジカルなトレードは実践で身に付ける】

ロジカルなトレードは、実践でしか身に付ける事はできません。いくら理論的に理解していても、大切な資金でトレードをすると、損益の発生で一喜一憂してしまい、判断が鈍ります。そのため、デモ口座でトレードしてもトレードスキルは上がりません。もし、心配であれば、最小サイズで実践し、慣れてきたら少しづつポジションサイズを上げていくという方法もあります。

【トレードに初心者もプロモ関係ない】

私は、「初心者」という括りが好きではありません。トレードをする際、経験が浅い・熟練の区別はありません。経験が浅くても利益を狙えるのがFXであり、熟練者が必ず勝つとは言い切れないのがFXです。

【最後に】

相場分析やトレードスキルUPの終わりはありません、常にアップデートが必要と考えております。この奥の深さがFXの面白さなのかもしれません。

今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレード・アイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。

執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。
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遠藤寿保
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