『FXで大損するケース』～やってはいけないNGトレード～

今回のテーマは、『FXで大損するケース』です。FXトレードで大損をするケースを考える事で、逆説の意味でこれらをしない事で、FXの勝ち組になれると考えています。かなり私見要素が高いと思いますが、参考にしていただければと思います。

【感覚トレード】

この「FXメッソッド」の中で、何度も解説していますが、ロジック（計算づく）のないトレードの事です。今のFXはスマートフォンによる注文が50％以上となっており、誰でも簡単にポチっとタップするだけで、瞬時にトレードが可能です。
極稀に運の強い方が、何となくという「感覚トレード」で利益を出す場合もあると思います。しかし、強運がいつまでも続くわけはないのです。また、運任せのトレードで利益が出たとしても、次のトレードの参考にはなりません。勿論、損失が出たトレードで反省点は「運が悪かった」というだけで、こちらも次のトレードの参考にはならないのです。
①なぜ買うのか（売るのか）
②どこで利喰うのか
③どこで損を出すのか
最低でも、この3つを考えてトレードすれば、派生して考える必要が出てきて、トレードスキルや精度（損益）は、上がるものと考えます。

【理解していない自動売買】

裁量トレード（自分で考えトレード）が、上手くいかないから、MT4やMT5等の「自動売買（EAなど）」で利益を目指す。ここまでの考えは、間違ってはいないのですが、「自動売買」のシステムを使うと、必ず利益が出るというものではありません。
EAの性能やスペックを理解せず、ただ回していても利益は出ません。
最低でも、
①自動売買のスペックなのか
②どのような相場付きに合うのか
③パラメーター設定は必要か
④どの通貨ペア・どの会社で使うか
⑤バックテスト（過去相場に当てはめて本当に利益が出るのか）
などの、事前調査が必要です。

余談ですが、EA作成者の方に、聞いたお話ですが、自動売買システムは、高額になればなる程（1本50万円・100万円）売れるとの事です。しかし、購入者における利用比率は極めて低いと言っていました。高額な自動売買システムを購入して、安心してしまうそうです。

【追加資金でマージンカット回避を狙うが、失敗するケース】

FXはレバレッジ取引のためマージンカットルールが義務化されています。これは、ポジションに対して純資産（現金+含み損）が、総代金の4％になった時点で全てが自動的に決済されるルールです。いくつかのケースでご紹介します
預入金額100万円・ドル円レート150円で1万通貨の証拠金6万円
マージンカット4％
A.
10万通貨買い（証拠金60万円+余剰40万円）
↓マージンカットになるケース
余剰40万円÷10万通貨＝4.00円の逆行→146.00円
→マージンカットで40万円の損失・残金60万円
→マージンカットを回避するために資金を追加
→資金が尽きてしまいマージンカット
└残金60万円で、40万円+追加の資金分が損失

※スワップポイントなどは考慮せず。またマージンカット時にスリッページが発生する場合があるので、残金は若干減る可能性があります。

マージンカットにならないように、追加で資金を入れて、最終的に耐え切れなくなった時の損失は、かなり大きいものになります。

因みに、「FXで数億円の損失」等のニュースが出た時は、大体がこのパターンのはずです。

【楽して勝てる程FXはあまくない】

FXは、ちゃんと仕組みを理解して、マーケット分析力やトレードスキルを磨けば、利益を出せる、優れた金融商品だと考えますが、何も勉強せずに簡単に利益が出るものではありません。今回は、「損失パターン」をピックアップしましたが、このようにならないようにしていただきたいと考えております。

【最後に】

この「FXメッソッド」では、FXで勝ち組になるために、FXの解説・マーケットの分析方法やトレードスキルをUPさせるために、様々なトレード・アイディアを交え配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。

執筆　FXエバンジェリスト　遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX（旧Twitter）で配信しています。
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