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『相場を当てるためにやるべき事』~相場に対する理論武装~
今回のテーマは、『相場を当てるためにやるべき事』です。相場は上がるか下がるか50%の世界です。相場を100%当てる事は不可能だと思いますが、相場を当てる精度を70%-80%に引き上げる事は可能だと考えています。今回は私見になりますが、相場を当てる手順に関して解説したいと思います。
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【相場を当てるためにやるべき項目】
一般的に言われているのは、ファンダメンタル分析・テクニカル分析ですが、そこにセンチメンタル分析を追加したいと思います。
・ファンダメンタルメンタル分析
経済の勉強を、最初からやり直す必要はありません。経済指標などの発表とその後の動きを2カ月から3カ月チェックするくらいで問題ないです。
経済指標の発表は、毎月若しくは四半期毎と決まっており、金融政策は年8回とか決まっていますので、お使いのFX会社やヤフーファイナンスなどの経済指標カレンダーで、発表日時・重要度・前回数値・今回予想を確認できます。
重要なのは、予測に対してどれくらい乖離するのか・その時マーケットはどの様に反応したのかです。米経済指標が好調な内容となったからといって、必ずドル円が上昇するとは限りません。事前予想やそれまでの流れ、市場におけるバイアス(偏り)を感じ取る事が重要です。
過去推移のチェックをショートカットするためには、ファンダメンタルチャートをチェックしていただく方法もあります。日々Xで配信しているので参照してみてください。
本日分は
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また、ファンダメンタル要因で、マーケットは上下しますが、どこまで上昇するのか・どこまで下落するのかは、テクニカル分析(チャート)・センチメント分析で判断します。
・テクニカル分析(チャート分析)
チャート分析のパターンは無数にあり、どれが正解というものはあません。お好きな分析で構わないのですが、私のお勧めは「遅行指標」と「先行指標」の併用です。
「遅行指標」とは、ローソク足が1本確定した段階で、マーケットの状況を分析するもので、ダマシに合いにくいというメリットがありますが、トレードのタイミングが遅れてしまうというデメリットがあります。「先行指標」とは、マーケットを先読み出来るというメリットがありますが、ダマシに合いやすいというデメリットがあります。
参考例としては遅行線と言われる「一目均衡表」と先行指標である「フィボナッチ分析」です。感覚としては、一目均衡表でトレンドを見ながら、フィボナッチでトレードポイントを探る感じです。「一目均衡表」と「フィボナッチ分析」の使い方や解説は、どこかで解説しますが、過去記事を参照ください
1/17時点でのドル円を一目均衡表で、マニアックに分析
『直ぐに使える、FXトレード・アイディア②』~FXで勝つために~フィボナッチの引き方
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・センチメント分析
センチメント分析とは、マーケット参加者の思惑を分析する事です。
具体的には、自分以外のマーケット参加者が、「どこで買いたいのか・どこで売りたいのか(新規)」、「どこで決済したいのか(売り・買い)・損切りか利食いか(決済)」を探る事です。株式などでは、「板」といって、注文状況を表示してくれるツールがありますが、FXにおいては、全体の物はなくFX会社が自社の顧客の注文やポジションを開示しています。フリーで使いやすいのが、オアンダ証券のオーダーブックです。
これによって、今後のマーケットの動きを分析することが出来ます。例えば、買いの新規注文が多いゾーンがある場合は、底堅く推移と判断できます。また、「損切り」の価格に関しては、その価格での「踏み上げ(売り手の損決済)」による買い注文が入り上昇、「投げ売り(買い手の損決済)」による売り注文がはいり下落、などが予測することが出来ます。
また、センチメント分析でツールなしでも予測できる方法が、「逆シナリオの策定」です。
逆シナリオとは、自身が予測する思惑と逆の予測です。もし、自身が買い手の場合、売り手だと、どこで売って・どこで損決済するのかなどを考える事です。マーケット参加者の思惑にプロも初心者もありません。考える事は、だいたい同じことを考えるものです。
過去記事:『逆シナリオ作成の重要性』
【相場に対する理論武装】
各分析(ファンダメンタル分析・テクニカル分析・センチメント分析等)で理論的に相場を分析する事が重要だと考えます。
そうすれば、予測が外れた場合、どこかに想定外となった箇所が分かるはずです。そこを修正すれば次回分析の参考になります。また、予想通りになった場合には、成功体験として、次回同様な状況での自信につながります。
理論武装した分析を続ける事でトレードスキルは上がり、FXでの勝ち組になれると考えています。
【相場を当てる事とトレードで勝事(利益を出す)は別物】
相場を当てる手順で相場を当てる確率は上がると考えますが、トレードで利益を出すのは別物です。
トレードで利益を出してFXでの勝ち組になるためには、エントリーやイグジットポイントの決め方や、入金額に対するポジション配分など、トレード・テクニックやマストになります。有料版ではありますが「FXメッソッド」では、多数のトレードテクニック・トレードアイディアを解説しています。興味のある方は参照してみてください。
【最後に】
FXは優れた金融商品(個人トレーダーに有利)だと考えていますが、やはり利益が出ないと、つまらないものになってしますと思います。是非FXで勝ち組になって下さい。
今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレード・アイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。
執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。
前回記事:『FXで大損するケース』~やってはいけないNGトレード~
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