人手不足問題がいよいよヤバイ話

㈱ヒューマンリソースマネジメント研究所
なつカウンセリングルーム 代表
土肥なつみです。
「人生を彩る居場所をつくる」を企業理念とし、
起業研修・カウンセリング・人材育成コンサルティング等を行っています。
私の自己紹介はこちらのマガジンをご覧ください。

今日はもう何年も言われている「人手不足」がいよいよヤバイところまで来たなって体験をしましたので、それについて書いていきたいと思います。
先日の配信でお話したことの文字起こしみたいな感じですが、
これ、ホントにヤバイです。

配信15分前のとある出来事

先週の金曜日、大阪市内のとあるビジネスホテルを利用しました。
いつも使っているところがあまりにも値段が高すぎて予約できず、もう少し価格を押さえたいなーと思って7000円台で見つけたホテルでした。

※イメージ画像

名前は聞いたことあったけど、利用は初めて。
受付で対応して下さった年配の男性も親切だったし、ロビーも広々してて朝食バイキングつき、夕方はウェルカムドリンクサービスもあって、私の期待値は割と高めだったんです。

部屋もごく一般的なシングルルームの広さで、ベッドサイドに小さなテーブルも付いている。
wi-fiはもちろんあったけど、有線LANを使いたい人はケーブルを貸し出すのでフロントまでお申し出ください。とのことでした。

その日は24時からいつものライブ配信があったため、時間まで部屋で筋トレしたり、仮眠を取ったりしてまったり過ごしていました。

で、配信時間が迫った23時半。
いそいそとベッドから起き上がってパソコンをネットに接続して、配信の準備をしようとしたらブラウザすら立ち上がらない。

ずっとこの画面

もしやと思ってスピードテストすると…

※拾い画ですが確かこのくらいの速度でした。べらぼうに遅い

仕方ないから有線LANを接続しようと思って持ってきたケーブルを差そうとすると…

今度はこの爪部分が開かない!!
何度やっても開かないのでフロントに電話をすると、出て下さったのは40代前半くらいの外国人の男性スタッフさん。
「カシコマリマシタ。オ部屋マデ伺イマス」
とのことだったのでホッと一安心して待っていました。

しばらくしてさっきのスタッフさんがやってきて、LANの差し込み口を見てもらったのですが、私と同じように差し込み口のフタをカチカチ動かすだけで「う~ん…」とずっと唸ってるだけ…
2~3分唸ったあとに、ベッドの下を見たり冷蔵庫を動かしたりして他の差し込み口を探し始めました(当たり前だけどそんな所にはないと思う💦)。

あぁ、きっとこの人新人さんだ。

分からなかったら、受付で対応してくれたあの年配の人、呼んでくれないかなぁ...
と思いながら数分待ったけど、呼んだり内線で聞くする気配も無し💦

多分、客室トラブルにこの人が駆り出されてる地点で

・先輩や上司は他に仕事がある
・何らかの理由で今対応できるのはこの人しかいない
・「分からないことがあったら上司に確認する」ということをきちんと教わっていない
・そもそも教える余裕がないか教える文化がない

などとあれこれ仮説を立てつつ薄っすらとこのホテルの人手不足を肌で感じていると、

一言
「チョット…壊レテルミタイデスネェ…」
と言って切り上げようとするじゃありませんか!!

いやいやちょっとちょっと!!
これじゃ配信できないじゃない!!と思ってすかさず
「無線だと速度が遅すぎるので有線を使いたいと思ってるのですが、どうしたら良いですか?」と聞くと

「本日他ノオ部屋モ満室デシテ…チョット確認シテキマス…」
と言ってフロントに戻って行きました。

この地点で配信15分前。
なんかもう待ってても仕方ない気がしたので、諦めて自分のスマホをテザリングして使うことにしました。

そういえばあのスタッフさん、さっき動かした冷蔵庫元に戻してないじゃん…と思って戻そうと部屋の隅に目をやると
よく見たら埃だらけ!!!!なんなら髪の毛とか普通に落ちてる!!!!

出張族なんで今まで色んなホテル泊ってきたけど
そこそこ年季の入ったホテルや超絶格安ホテルでもここまで清掃が行き届いていないことはなかった!!

これは相当手が回ってないのでは?

飲食店に行って「ここ、人手不足だなぁ」って感じることは多々あったけど、ホテルで感じるのは初めて。
人手不足、労働力不足、と連日のようにニュースで言われているのが、いよいよ自分のすぐ隣まで来たか、と思い知らされた出来事でした。

労働力人口が増えることはない

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が今年の3月11日にプレスリリースを発表した
「2023 年度版 労働力需給の推計(速報)」によると
労働力人口・労働力率のシミュレーション結果は以下のようになっています。

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

成長実現・労働参加進展シナリオ(=めっちゃ色々対策頑張った場合)でも現状維持、なんなら2035年でちょっと減る
一人当たりゼロ成長・労働参加現状シナリオ(=特に何も対策しなかった場合)だと2025年からガーンと減る予測がなされています。

どう頑張っても、増えることはないんです。
これ、改めて見ると衝撃だと思いません?

今回たまたま泊まったホテルがそうだっただけ、じゃなくて
これからあらゆるところでこういうことが起こってくるんですよ。
(既に体感してる人もいると思うけど)

だから今、色んなところで業務のIT化って言われてると思うんだけど
人間がやっていたことを一部機械にやってもらうべく様々なシステムを導入したりして
色んな業界が人手不足を乗り切ろうとしています。

会社の中でITシステムを導入するとなると、決裁権限者っていうか偉い人が決めると思ってる人も多いと思うけど、
今回のホテルの件とこのグラフを見るに、それじゃもう間に合わないところまで来てると私は思うのよ。

IT化の目的は業務の効率化です。
IT化は手段であって、ITに切り替えることそのものが目的ではないのよね。
普段の仕事の中で一人一人が自分の業務をどうやったら効率よくできるかを考えていかないと、もう間に合わないと思うんです。

生産性が上がるポモドーロ・テクニック

一人一人が出来る業務の効率化には様々なものがあると思うのですが、ここでは業務の生産性が上がるポモドーロ・テクニックというタスク術をご紹介します!

ポモドーロ・テクニックとは

ポモドーロ・テクニックとは、仕事や勉強のタスクを25分ごとに分割して、5分間の休憩をはさみながらきっちり決められた時間でタスクを実施していくという時間管理のテクニックです。
この1タスク25分間のことを「1ポモドーロ」と呼び、4ポモドーロごとに長めの休憩を入れることが推奨されています。

引用元:マイナビ

ポモドーロ・テクニックの実践方法

①終わらせたいタスクを選択する
②25分にタイマーをセットする
③25分間、集中して作業する
④25分が完了したら、タスクにチェックを入れる
⑤5分間の休憩をとる
⑥4ポモドーロごとに長め(20-30分)の休憩をとる

引用元:マイナビ

私も一日、事務業のある日なんかはこの方法で仕事を片付けたりしています。
現場仕事が長かったので事務仕事の集中力を保つのはかなり苦手なのですが、25分しかないと思うと集中できますよ。

業務効率化・生産性向上のために私ができること

もうひとつ。
今回のことを経験して、講師・カウンセラーである自分にできることってなんだろう?って考えたんです。

やっぱり私が出来ることは、
働く人の仕事のモチベーションを上げること。

どんだけ素晴らしいシステムが導入されても、
どれだけ素晴らしいタスク術があったとしても、
「良い仕事がしたい!」
「業務を効率化してお客様(取引先)に還元したい!」

という気持ちがないと成立しないかなって思ったんです。

研修・カウンセリングを通して
働く人たちが「もっとお客様の・取引先の・会社の・社会の役に立ちたい!」と思ってもらえるような仕事をしよう。

少しでも良いセッション・研修が出来るようにこれからも自己研鑽がんばる!
毎日のインプットとかもがんばる!

みんなー!待っててねー!



最後までお読みいただきありがとうございました。
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