067 誰でもいつからでも幸せになれる
1.個性は変わらない
脳内には生まれ持った個性があり、それは一生ほとんど変わらないらしい
性格の基礎となる神経伝達物質のバランスは生涯通じてそんなに変わらないと言うしね(加齢による変化はあるけど)
もちろん神経伝達物質だけが人の性格を決めるわけではない
性格を決める要因の半分以上は後天的と言われている
けれども、後天的な努力だけじゃどうしようもない「資質」というものがあることは頭にあった方が良い
2.人生はけっきょく自己評価次第
自分の性格をポジティブに捉えた人はポジティブな人生を送り、そうでない人はネガティブな人生を送る
これが人生の法則だと思っている
自分をポジティブに捉えてさえいれば、相当な変わり者でも「蓼食う虫も好き好き」のごとく友人や恋人ができるものだ
そこから様々な展開が生まれ、都度ポジティブさを貫いていれば、きっと幸せな人生を送ることができる
例えが古いけど、寅さんの人生はまさにそれだと思う
逆に「私は〇〇な性格だから…」と自分の性格を逃げ道にしている人は、人生の展開が広がりづらい
精神的に引きこもってしまうと人との接触頻度もチャレンジ回数も減るからね
こうして考えると、人生はけっきょく「自己評価次第」と言えそうだ
周りに次のような人はいないだろうか?
小学生のころ勉強もスポーツも秀でていたのにその後パッとしない人
逆にパッとしない人だったのに今は超有名人
両者の違いは、先天的な資質の違いよりも後天的な自己評価の高め方にあったと思う
自分を信じ、チャレンジし続けたから、自分の世界が拓かれたということだ
3.人生は自作自演の群像劇
「自分を信じ、チャレンジし続ける」とは、私のイメージだと「自作自演劇」である
自分でシナリオを描きそのとおりに演じたり、もしくはその場の状況にあわせて即興する
そういう生き方が、自信を育む行為であり、転機を引き寄せる行為でもある
誰しも、そんな「自作自演劇」は多かれ少なかれやっていると思う
その際、生まれ持った「個性」をできるだけ出した方が、相手役も演技しやすいし、観客ウケも良い、何よりも本人が楽しい
内向的な人は思慮深さを活かし、愚直な人な愚直さを活かし、不安になりやすい人はその敏感さを活かす
そんな「自作自演劇」の輪が出来上がれば「みんなが主人公」とも言える状態になるんじゃないかな
それは「群像劇」と言っても良い状態だと思う
4.自分軸の持ち方
もちろん自作自演の群像劇したところで不運がなくなるわけじゃない
辛い別れもあれば、積み上げてきたものがパーになることもある
それでも自らの人生をポジティブに意味付けながら、自作自演の群像劇を続けるしかない
自分らしさとライフスタイル、この二つの合致を見据えながら、次々と起こる出来事に対処するのが人生というものだ
とかく、他人の目を気にしたり、流行り廃りに右往左往したり、弱みの克服ばかりするなど、付和雷同な在り方に逃げたくなるだろうけど、そこで踏ん張ることがアイデンティティづくりの道だと思う
とは言え、若いうちは付和雷同になるのも仕方ないかな
でも、ある程度世の中が見えてきたら、自分の資質を知り、興味・関心に沿った「試行錯誤学習」をしながら「実践知」や「価値観」を育てる、そんなあり方に移行しないとね
言い方を変えれば「自分軸を持つことが大事」である
5.試行錯誤学習が大事
さて、「自分軸を持つことが大事」なんて言ったけど、その道のりはけっこう大変
それはお笑い芸人がアイデンティティを獲得するまでの姿を想像すれば分かると思う
彼らは何がウケるのか分からない手探り状態を10年20年費やす
幼少期から試行錯誤学習をしている者なら若いうちに花開くこともあるけど、そうじゃない人は一生かけてもそれが見つからないこともある
これはお笑い芸人だけじゃなくスポーツの世界もアートや学術の世界も一緒だと思う
今はそうでもないけど、やがて仕事の世界でも「自分軸」が求められるのではないかな
6.自分の意見を持って生きていこう
時々大人が若者に「君たちも自分の意見を持とう」と語ることがある
頭の中に考えがなきゃ意見は出せないわけだから、誰彼かまわず「自分の意見を持とう」という大人は間違っていると思う
でも、学習はインプット3アウトプット7の割合が最適と言われている
インプットとアウトプットの黄金比を考慮したら「まず意見を言う」というスタンスはあながち間違いじゃない
でも、それができるかどうかは別問題
日本の教育がインプット志向だからかなのか、インプットばかりして、いつまでもアウトプットしない人の方が圧倒的な多い
でも、社会人を10年やっても自分の意見を言えないってのはいかがなものか
幼稚園生でも意見の言える人は言うからね
「内向的だから…」「組織の心理的安全性が…」、いろいろ理由があるだろうけど、意見を出さないと「自分軸」は築けないので、できるだけ意見は出した方が良い
自己開示というチャレンジが、幸せな人生の扉を開き、毎日を楽しくするコツだと思っている