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猫の僕らが紡ぐ、我が家の話 13

☆ 河童じいちゃんに会いに行ってきた~ の巻 ☆

今日は僕、まるがお話するね。どうぞよろしく!

先日ママが、にこにこしながら買い物から帰ってきて、なんだか食べるものをどっさりんこ買ってきた。僕らのカリカリかな!?と思ったら、全部河童じいちゃん(ママのとうさん)とママのかあさんにあげるものだった。

あらららら~。

そして、ママはとうさんの車でぶーっと、ママの実家に出かけて行った。僕らはもちろん留守番。でも寝てるからいいや。

少し道が混んでいて、思ったより遅くなったけど、無事に着いたら、2月に会ったときよりも、さらに小さくなっている河童じいちゃんとばあちゃんがいた。ママは、羊羹やパン、お湯を入れるだけの雑炊、味噌汁、スープなんかを持って行って、何とかじじばばの毎日の大変さを減らそうとしたんだよ。

河童じいちゃんたちは喜んでくれて、じゃあ早速お昼でも、っていって、いつもとうさんが行くときに行ける、っていうことは、車じゃないといけない鰻屋さんに行った。

そこの鰻はおいしいんだよ~!だそうです。以前5分で平らげた河童じいちゃんは、さすがにもう5分じゃ食べられない。でも早い。ママが「せっかくの鰻なんだから、ゆっくり食べればいいのに。」って言って、一番ゆっくり食べるんだって。

みんな満足して帰ってきて、ママはここぞとばかりにじいちゃんの背中や肩や、鎖骨をなでてあげた。じいちゃんはマッサージが大好きなので、素直におとなしく撫でられていた。

それでびっくりしたのが、じいちゃんの鎖骨だよ!ママの3倍くらいの太さがあったって!これこそが、じいちゃんが毎日重労働していた証だなって、ママはちょっと泣きそうになった。じいちゃんをこんな体にさせて、自分は贅沢させてもらってたんだなって。本当にありがとうだよね。ゆっくり撫でているうちに、少しずつ固いところが柔らかくなって、じいちゃんはうとうとしだした。

こんなことができるなんてねえ、少し前のママだと考えられないよ。うつ病で寝てばかりだったもんねえ。(今もよく昼寝してるけどね!)

で、たまにはいつもお世話になっているお隣さんに挨拶しなきゃってんで、ママは出かけて行って、生まれたときからお世話になっているKちゃんというお姉さんと話し込んでなかなか帰ってこない。Kちゃんはお話が大好きなので、ママが口を挟む暇がないくらいのすごーい弾丸トークをする。ママはただ、「うん、うん。」って聞いてる。

そのうちKちゃんの旦那さんが帰ってきたので、ママは一度言おう言おうと思っていたお礼をきちんと言えた。去年じいちゃんが買い物の帰りにこけてたくさん血が出て腕を縫ったとき(ばあちゃんはパニックだった)、Kちゃんの旦那さんがいろんな病院に連れて行ってくれたんだよ。とてもいい人だよ!

ママはきちんと座って、お礼を言って、何度も何度もお辞儀をした。日ごろ練習しているお辞儀はちゃんと役に立つんだよ。お辞儀は体の基本だからね。お礼を言えてママはほっとした。心からありがたいと思っていたからね。おじさんも喜んでくれた。ありがたいなあ。

そして、しばらくしてママは帰ってきて、帰る前に家の神棚に「ありがとうございます。ありがとうございます。いつも両親を守っていただいてありがとうございます。」ってお礼をたくさん言って、そして実家を後にした。

お隣のKちゃんが言ってたって。「もう少し帰ってきなよ。なんたっておじさんもさあ、元気だけど、92歳だよ!娘の顔を見ればおばさんも安心するよ。」

そうだ、今度はKちゃんにもなでなでしてあげよう、と思ったママだった。

ママは5月にバイオリンの発表会があるので、少し気ぜわしい。でも、あと1か月くらいではもうどうにもならないと、はやばやあきらめて、せめて音程を外さないように、毎日ゆっくりゆっくり練習している。先生の言うことは聞くもんだね。的確なアドバイスだよ。

そして、なんやかや今日も少しだけ忙しい日が過ぎる。ママもとうさんも僕らも元気だ。河童じいちゃんもばあちゃんも、兄さんたちも、とうさんの家族も、周りのお友達も知り合いも、みんなみんないい日を過ごせていますように。

僕らは、えへへ、早朝からとうさんが「ますたーず」とか言いうのをTVで見だしたから、ご飯をたっぷりもらえて、今日もいい日だよ!

じゃあね、また!次はゆきの番だよ!

まる

PS ママの「ゆきまるピロートレーニング」もよろしくね。

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