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全12話のその9「40代未経験からの転職成功ストーリー」
第四の危機の前に、安易な転職について意見を言わせてください。
自分が、狩猟民族か農耕民族かを見極めて、転職を決断しよう
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<現在の日本企業は、欧米のように転職で経験値をあげて、若いうちにファイヤーするか、経営者になる環境になっていない>
残念ながら、現在の日本の企業は、社数の多い方の評価が低く、書類さえ通らないことが多いのです。
経験社者数の多い(20代で3社以上、30代で4社以上が目安)方の転職先は、ベンチャー企業や離職率の高い不動産、中小の人材系、個人向けの新規開拓営業(リフォームなど)に限られるのです。
(このような業界は、離職率が高いので、極端にいいますと皆、内定がでるのです。結果が出なければ自ずと辞めるとの考え方が裏にあります)
普通のビジネス能力を持ったビジネパーソンの20代で3社以上、30代で4社以上の方は、次の転職先はないと思ったほうがいいでしょう。
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日本の大多数の優良企業の経営者は、どんな理由であれ、転職を繰り返すビジネパーソンを評価していないのです。
経営者から見れば、いくら短期的に実績をあげても、いつか辞めていく方には、重要な業務まかせたくないのです。日本の経営者の大半は50代から60代です。思考は、まだひと昔前で止まっているのです。
だから、日本の年収が30年間変わっていないのです。では、欧米系のように競争原理が強く、実績なければ雇用がなくなる環境がどうかと思います。
<日本の大多数の優良企業の定義>
社員を大切にし、評価制度が公平であり、世界でも通用する競争力のある商品やサービスを持っている。増収増益を10年以上続けている。
<まだ、日本人は、転職の真の意味を理解できていない。または成熟していない。>
8000人の履歴書を見てきた経験上、3社以上の大半の方は、2社目の勤務年数が極端に短かいのです。
これは、転職のミスマッチより、転職の目標が明確でないために失敗されていると予想します。(転職が目標になっている気がします。)
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ここは、下記をクリックして、私の過去の記事を参考にしてください。
転職の一番多い本音の理由は、「人間関係」「仕事が合わない」なのです。もしかして、今のポジションで、出来ることがまだあるのではないでしょうか。
本当に、やり切っているのでしょうか。
日本人で、一部、欧米系のようなビジネパーソンが確かに存在しますが、
ごく一部です。
転職はファッションではありません。人生設計でとても大切なことです。
転職サイト運営会社や自社の利益のみ求める人材系企業に惑わされずに
自分のビジネパーソンの型が狩猟型か農耕型かを見極めて、
行動しましょう。
狩猟型⇒欧米型で、個人プレー中心で能力が高い、同じ環境に長くいることをマイナスと考える。環境(会社)を変えて、ステップアップする。上昇志向。表面はフレンドリーだが周りがすべてライバルと思っているタイプ。
農耕型⇒日本人に多く、チームプレーを得意としており、組織の中で自分の強みを理解し、他部署と連携しながら、大きな成果を出すタイプ (注)ータイプの区分け説明です。優劣ではありません。ともに会社に貢献します。
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日本人は農耕民族で、欧米人は狩猟民族なのです。人種の起源から違うのです。
欧米のエリートの仕事内容は激務です。確かに、ロサンゼルス中心街で1000万の年収は低いほうです。休日も少なく、月100時以上の残業は当たり前、実績がなければ、日本とは異なり、雇用を打ち切られる可能性があります。
YAHOOニュースで、住宅ローン融資ベター、従業員900人に「ズーム」で解雇通告という記事がでてました。
解雇理由は、「解雇の理由として、市場の効率性や実績、生産性を挙げている。従業員が非生産的で1日2時間しか働かず、同僚や顧客から「盗み」をはたらいていると非難していた。」
すべてでは、ありませんが、これが狩猟民族のエリートの姿です。(いい会社もありますが)
大半の企業の目的は、株主利益、自分達の報酬です。
社員も、やりたい仕事を得て自己のスキルアップ、高い報酬、名声を主に考えている方が多いと思います。ある意味、正直物かも知れません。
大半の若者には、世間の転職でのステップアップに惑わされずに、企業内での転職活動に軸を置くことをお勧めします。
私は、100%農耕民族のビジネパーソンです。できれば24年勤務した1社目の業務が天職でしたが、会社業績悪化で転職を余儀なくされました。
転職後、人材紹介コンサルタント(登録者側のコンサルタント)⇒自社社員採用の人事担当⇒新規プロジェクトマネージャー⇒本社人事マネージャーと3つの未経験職種を経験しました。
前職の経験とリンクするところは、全くなく、その都度、私の特殊能力である「前例のない独自のアイディアを考えて、途中で効果の確認をしながら軌道修正し、ベストな対策を実行する」によって、危機を乗り越えてきました。
これは、企業内での転職といっても過言ではないでしょうか。
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例えば、人事⇒営業、営業⇒人事、営業⇒企画など
私のように、与えられた環境に自分を変化させ、その業務で実績をあげていくのも、転職以外の選択肢になると思います。
一時的に自分の希望と異なるポジションであっても、そこで結果をだすことによって、高く評価され、その仕事を楽しめるようになるのです。
共に苦しみも、喜びも分かち合える仲間と、いい仕事を得ることを目指してください。個人の能力は限界があります。
私の経験から、1+1が3くらいになります。
転職は、最後の非常手段です。
正直、会社を変えて労働環境は変化しますが、そこで活躍できるは保障されていません。
新しい環境ですので、前職以上の頑張りが必要です。
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さて本題に入ります。
人事マネージャー業務も軌道に乗ったところで、そろそろ単身赴任を解消し、家のある地方へ戻ることになりました。
その次のポジションが、皆様の期待通りの未経験職種でした。
この頃、会社のコンサルタント職は、人材担当コンサルタント(登録者側の担当)と営業担当コンサルタント(企業の求人担当)が一つになり、両面担当コンサルタントになっていました。
その両面担当コンサルタントが、私の新しいポジションなのです。
「今ではベテランの人材コンサルタントも、昔は転職素人だったのです」シーズン1、シーズン2の合計8話を読んで頂いた読者の方は、もう、ご存じと思いますが、アラフィフおじさんは、法人営業経験が皆無なのです。
またもや風雲急を告げ始めていたのです。
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さて、4つめの未経験職種でアラフィフおじさんは、成功できるのでしょうか。
次回に続く
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