全12話のその11「40代未経験からの転職成功ストーリー」
この頃、私は、人事部門からコンサルタント復帰後の初成約を成し遂げて、ほっとしていました。
しかし、私はこの時点で、人材業界では稀有な勤続10年のベテラン社員になっていました。
この当時は、リーマンショックを乗り越えて、自社コンサルタントの大量採用をしていたこともあり、勤務していた会社の平均勤続年数は3年くらいでした。
よって、私は一般企業ではミドルと呼ばれる中間層ではなく、ベテランなのです。
そして、必死で3回の危機を乗り越えた結果、その実績が評価され、給与の基本グレードが部長一歩手前まで上昇していました。
全社トップレベルの予算を与えられた私
それが、年間の成約予算とリンクしますので、この当時、全社トップレベルであったと記憶しています。
私が予算を達成すると、その当時の前年の年間MVPのコンサルタントの実績を、軽く超えてしまうのです。
ここから3年間は、予算未達が続き、苦難の時代は続くのです。
一体どうしたらいいのでしょうか。
いろいろな新しいアイディアを繰り出し、試行錯誤するのですが、全社の平均の成約実績をあげるも、予算はまったくクリアできません。
またもや、大きな壁が目の前に立ちはだかり、アラフィフおじさんは、そろそろ来るであろう「肩たたき」の恐怖におののいていました。
初めて、大学で学んだことが役に立った事です。
その苦難なかで、いいことがひとつありました。それは、初めて、大学で学んだことが役に立った事です。
外部人材によって、企業の経営課題を解決するためのプレゼンをするには、クライアントの経営状況を把握しなければならないのです。
そこで、必要なのが、バランスシートや貸借対照表の分析、そこからキャッシュフローや資産状況が、どのようになっているかを把握しなければならないのです。
さらに、クライアント企業の業界の中でのポジショニングや、製品シェア、強みなどの分析も重要です。
ほとんど、金融機関の融資営業と同じです。
さて、アラフィフおじさんは、この最大の危機を乗り越えることができるのでしょうか。
よろしければサポートお願いいたします。今後の記事の取材費にさせて頂き、 さらに魅力ある記事を掲載いたします。