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ナイジェリアで拘束された元IRS捜査官のバイナンス幹部

IRS(米内国歳入庁)の元捜査官で、バイナンスでコンプライアンスを担当し、世界各国の捜査機関に仮想通貨の追跡手法なども教育していたティグラン・ガンバリャン氏がナイジェリア当局に拘束されているという。妻はユキという人らしいが、拾い画像をみるとどうも日系には見えなかった。

ナイジェリアというと「ナイジェリアの手紙」など詐欺のメッカだが、別に詐欺の首謀者というわけではないらしい。むしろ、ナイジェリアの金融当局や、捜査当局とも連携して、バイナンスの情報なども共有していたという。

ただ、ナイジェリアは通貨危機の原因を、仮想通貨のせいにしているらしく、人質として彼を拘束している可能性もあるらしい。もともと通貨に信頼がないため、ナイジェリア国民はこぞって仮想通貨に替えたり、仮想通貨経由で米ドルに替えたりしているという。

バイナンスとしては、当局の求めに応じてナイジェリアの通貨ナイラをバイナンスの取引対象から外したりしているのだが、未だ解放はされていない。拘束中に、マラリアや各種病気になったり、ヘルニアの悪化で歩けなくなったり散々のようだ。米国も政治的圧力をかけて釈放を求めているという。

通貨下落を防止するためにバイナンスに圧力をかけるというのが表向きの見立てだが、ガンバリャン氏が仮想通貨に関する捜査のプロということで、実際はどういう理由でナイジェリア政府は拘束しているのだろう。何かさらなる裏事情があるのだろうか。



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