見出し画像

【所感】一人だけの場所に配属された方に向けて

突然ですが、僕は同期ぼっちです。

全国転勤有、地方採用枠有のそこそこ規模の会社にいながら、その年現場所に配属されたのは自分一人。しかも地元じゃない。先輩や後輩は複数人配属なのに…。

4月を迎え、新入社員の方も配属が決まってきた頃でしょう。研修で「同期みんなで頑張ろう」と激励されておきながら自分一人だけ配属されてしまった人は、さぞ絶望的な気持ちになること。一人配属の日々を乗り越えて見えたメリット・デメリットを自分なりに語ります。

○デメリット

まずはデメリットから。大きくは2つあります。

①交友関係が狭くて心細い
デメリットの殆どこれに帰結するのではないでしょうか。配属当初に一番近くにいるはずの同期がいないのは非常に心細いです。職場の先輩にいきなり何でも相談はしにくいでしょうし、「どんなことも気軽に話せる同期がいれば…」と思ったことは数回どころじゃありません。

また、同期との交流が狭まると情報が入ってこないことも多々あります。他部署の同期のが現在何に取り組んでいるか、どんな状況に置かれているか。他にも同期一斉の研修、試験情報も、本来共有されているに越したことはありません。
私は寮にいるので同期との恒常的な関係が僅かながら保たれていますが、実家暮らし一人配属だと自分から積極的にアプローチしないと交流を維持するのは困難ですね。

②雑用が自分だけに集中する
新人は自分の本来的業務以外にも、朝夕のフロア準備/片づけ、先輩の資料コピー取得、果ては飲み会の段取り(全体打ち上げになるととんでもないエネルギー)、新人芸(1人でやらされた)etc.…


人数とか関係ないです、末席がやる業務なので負荷を考えずにどんどん振ってきます。中には先輩がサポートしてくれる場合もありますが、基本的に迷惑はかけられないので独力でやります。特に打ち上げの企画は中身も問われるので、質的にも量的にも複数人いたほうが効率的です。その中で本来的業務にも取り組む必要があるので、時間的制約は結構大きいです。


○メリット

続いてメリットを書いていきます。以下の3つが考えられると思います。

①同期と比較されずのびのびできる
スタートラインが一緒ということは、当然比較対象にされてしまいます。「○○のほうができるな」
「あいつは△△より使えない」

配属される同期が複数いると、そんなことも陰で言われるケースがあるそうです。

一方、自分一人ならば同期で比較されません。それはある意味気楽ですし、気になる材料が頭から排除された状態で仕事ができるのは良いことだと思います。その結果、自分がやっている仕事に集中して取り組めているように思います。

もっとも、先輩と比較されるケースはあります。また、競争意識がある方が燃えるという人にはデメリットになるかもしれないですね。

②早いうちから裁量を持ちやすい

同期が一人しかいないような場所は、そもそも大規模な支店/部署ではないはずです。つまり、早いうちから自分が担う役割も大きくなります。自分でやらなければならないことと同時に「できること」も増えるので。

同期が大量に配属される大規模支店だと先輩のサポートだけ担当して異動になるケースもあり、事務職とさして変わらない仕事しかできない状況に陥ります。

自分の担当顧客の数/規模は同期の中でも比較的大きく、中には10年目くらいの先輩がもつレベルの企業も担当しています。そのような企業は、当然表面的な提案は刺さらないし、単純事務でさえレベルが上がります。困難に直面したときは先輩にアドバイスを求めますが、意外と丁寧に教えてくれます。これも一人しかいないからこそ聞きまくれる「特権」です。

自分のスキルを向上させるという点では、裁量がある環境に身を置くのは有り難いことです。


○まとめ

一人配属が良かったかと言われると、正直五分五分です。
ある一定程度の裁量を持ち、独力でできる業務の幅を早くから広げられたのは大きな収穫でした。然し、最初は心細さが圧倒的に上回り、職場でも寮でも不安に駆られ続けました。また、同じスタートラインに立って配属されるのは最初の配属だけです。後は各々のキャリアに応じて不定期な異動となります。先輩も初期配属が一緒の同期とは今でも会うとの話を聞きます。その仲間を得られなかったことに若干の寂しさは感じます。

今は、得られる経験が多いとポジティブに捉えられています。新入社員の方も不安なことでしょうが、まず目の前のことに真っすぐ取り組んでほしいです。来週から新年度、自分も気持ちを切り替えて頑張ります。



タイトルの写真
https://www.min-petlife.com/262992