「Way Away」Yellowcard

今聴いている曲。イエローカードは、バイオリンがメンバーにいるという珍しい構成のバンドです。

曲調はハードコア寄りのパンクが強い印象。ちょっとしたイロモノ扱いされていた気がしますが、バイオリンが入ってくる以外は"普通の"バンドです。

王道派からすると「バイオリンいれる必要ある?」と感じる人もいそうですが、2010年代以降のソフトシンセ鳴りまくってる時代から振り返れば、逆に先進的な取り組みだったな、と思う次第です。

それに「ロックはこうあるべきだ」みたいな議論はナンセンスだし、ジャンルを定義することも商業的な都合のように感じます。とはいえ、「これはパンクで、あれはメタル。こっちはR&Bで、あっちはHIPHOP」みたいな大枠のわかりやすさはあっても良いとは思います。
その一方で「ほんならメタルの中では、スラッシュメタルとインダストリアル、プログレの違いは?」「メロディックとハードコア、ガレージ、オルタナの境界はどこ?」のような不毛な話にならないようにするためには、「音楽は自由だ」という元も子もない寛容さを持つべきだとも思っています。

なので「好きな音楽のジャンルは?」って聞かれると困ってしまいますよね。ジャンルの境界ほど曖昧で頼りないものはありません。

イエローカードを聴きながら、いつのまにか「音楽のジャンルってなんやろか」というお話でした。


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