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カラー模写解説とメイキング


参考画像 https://jp.pinterest.com/pin/746964288203906115/


機内の窓から差し込む、太陽光による強い白色光と
機内のブルー寄りの反射光(これは空の色が反映されているのか、照明の色なのかは解らないです)
パキッとしたコントラストがとてもドラマティックで
描きたいなと思った記憶があります(随分前の記事を再編集しています)

手と顔の間にできた、Subsurface Scattering(通称SSS。半透明な物質の表面に光が通過し、中で複雑な反射が起こり、また出で行く現象)
がとても絵の参考になります。
気になった写真は、ここまで描き込む必要は無いかも知れませんが
どんどん模写して、描き方を模索して
どんどん自分のイラストに落とし込むのが吸収率が高いお絵描きのひとつの勉強法かなと思います。

メイキング

①ざっくりグレーで形をとり、影と光を分ける。(一枚の通常レイヤー)

その後、レイヤーを追加し
髪、体、服、の線をそれぞれ描く(丁寧な線ではない)

私のグレーは青〜紫寄りのグレーで階調を作ります
なんとなく綺麗なグレーでやったほうがテンションあがるので。



②線画の下にレイヤーを追加し
通常レイヤーで先ほどのラフの上から
顔、髪、手、身体をレイヤーを分けてグレーでもう少し詳細に影と光を描き込む。

作った陰影レイヤーに、上からソフトライトで固有色を入れ
乗算で濃いところ、カラーが強い所をふわっとクリッピングマスクを用いて別のレイヤーで乗せる。


③全て統合して塗り込み(手の固有色と青みががっている所の塗り込みが難しく、手の形が維持できなかったので線画は残しておいたほうが良かったなと後悔しました笑)

光の強いところにオーバーレイなども足してさらに塗り込む。finishへ。


レイヤー構造の画像もあれば解りやすく、良かったかもしれないですね💧


あとがき

パッと見の印象は『透明感』でしたが、塗り込んでると透明感とは、、、??と思うくらい色が濃く、暗い部分が多くありました。

随所の、SSSや色が光で透過している部分が透明感を生み出していたのかな、と思います。
必ずしも水々しい色を使えば透明感がでるとか、そうではなく
いろんな相乗効果でそう感じさせる事が出来るのだなと
非常に勉強になる模写でした。


かなりざっくりした解説でしたが少しでもお役に立てると幸いです。

また、そもそも写真そのままを描けないよ〜という方向けにも
記事が書けたらなと思います。

このマガジンではこうしたプチ解説、自分のお絵描きに対して思う事など
書いていきたいと思いますので宜しくお願いいたします。


お仕事のご依頼はこちらからお問い合わせ下さい。
ポートフォリオも兼ねておりますので作品を見て下さると幸いです。


冬海 煌



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