【盟神探湯・くかたち】どうやって古代は裁判したの?
甘樫丘のふもとに、神社があるのです。
それを甘樫坐神社(あまかしにいますじんじゃ)といいます。
それで思い出したのですが、
古代、甘樫丘のふもとで、裁判をやっていたのです。
こんにちは。冬月智子です。
今日は、古代の裁判、盟神探湯(くかたち)についてです。
今も昔も、人が住めば、争いが絶えないですね。
それを解決する方法として、古代も裁判がありました。
それは現代の裁判所でやる方法とは全く違うのです。
ではどうやってやるか、といいますと・・・・・
まず、真偽が疑われる2名が、神様の前で誓うのです。
何を誓うのか?といいますと・・・・
「自分は嘘言ってませんよ~~」
ということです。
そして、神に誓ったあと、
熱湯に手を突っ込みます。
当然熱いですよね^^;
そして、火傷をした人は嘘を言っている。
火傷をしなかった人は嘘を言っていない。
ということで、真偽を諮ったのです。
これ、嘘じゃなくて、大真面目にやっていたのですね。
本当に。
今では考えられないですよね。
この裁判、正しい人でも手を熱湯に突っ込まなければならなかったので、
一瞬でも熱いですよね。
嫌だと思いません?
現代の証拠ありきの裁判でなく、
神様まかせの裁判がスタンダードだったのですね。
これは日本だけでなく、この時代はほかの国でも
神様の審判にまかせる方式の裁判があったそうです。
ヨーロッパの神明裁判の例をウィキペディアより引用しますね。
釜審または火審
湯を沸かし、その湯の中に指輪または石を投入する。被告は素手でこれを取り出す。手に包帯を巻き3日待つ。その後ほどいて「きれい」であれば無罪とされる。中世ヨーロッパでもっとも古く、510年に言及が見られる。
水審
手足をしばって水中に投げ込む。浮かべば有罪、沈めば無罪。時間がかからない利便性が人気で、記録が豊富に残っている。9世紀には存在した。
熱鉄審
3日間の断食ののち、熱した鉄を持って3歩あるく。のちに包帯をして3日後「きれい」であれば無罪とされる。800年頃には存在したと考えられている。
ちょっと読んだだけで、あり得ませんし、こんな裁判にかけられたくないです^^;
今日は飛鳥時代に行われていた盟神探湯についてのお話でした。