見出し画像

弁護士費用について。

さて、弁護士先生を依頼するなんて滅多にないので、料金体系って分からないと思います。普通。

今回依頼させていただいて、へぇ~なるほど~と思ったことがいくつかあるので、刑事事件に遭遇してしまった誰かの万が一の時のために紹介します。
※私の場合はこうでしたということで、あくまで一例です。
※刑事事件の場合です。民事事件(離婚)などは違います。

弁護士費用は「期間」で分かれるようです。

期間とは、刑事事件にはいくつかのターニングポイントがあって、「逮捕前(家宅捜索後)~逮捕」「逮捕~起訴」「起訴~公判」「保釈」といったように分かれます。そのポイントごとに支払いをしていくといった流れです。

最初から最後までトータルで〇〇円といったような支払いではないのです。
なぜならば、逮捕されても不起訴になることもあるし、事件の内容を調べていき、ことが進むごとに作業量が前後するので、その時ごとに追加料金が発生したりもするので比較的流動的です。
100万単位のお金が流動的です。笑
(笑えないけど笑ってしまう時ありますよね。それ。)

とにかくウン十万単位で契約をします。でも人生の時間をお金では買えないし弁護士先生しか対応できないので支払います。

まず、契約時に「委任契約書」という契約書に、合意をします。
契約書には、どういった体制で対応してくれるのか(弁護士先生が何人担当するとか)、報酬金がいくらか、経費の扱い、その他特約などが記載されています。これ、しっかり読むことをオススメします。

その契約書の中に、この場合いくら、この場合いくら、と書いてあります。具体的には
■着手金 〇〇円
■起訴後 〇〇円
■不起訴の場合 〇〇円
■無罪の場合 〇〇円
■求刑より減刑された場合 〇〇円
■執行猶予の場合 〇〇円
■保釈が認められた場合 〇〇円
■その他経費 〇〇円
■土日祝日対応した場合 〇〇円
て感じです。(項目分けはあくまで一例。)

上記のポイントを迎えるたびに請求書をいただきお支払いさせていただきます。一方で契約するまで相談料のみお支払いをして、意見を伺う相談的なのもやって下さいます。1時間数万円ですが。。。
著名な先生だと軽く1時間うん万円です。

まず最初に発生するのが「着手金」。
これは依頼スタートするときにお支払いする契約金のようなものです。
よろしくお願いします代。

ここで刑事事件の流れとともに大きなお金が動くタイミングを説明します。
刑事事件の細かい流れはまた別で書きますね。

家宅捜索 ☝ここで着手金

逮捕 ☝ここで着手金の場合も。

拘留(警察施設内)

起訴 or 不起訴 ☝お支払いあり。

勾留(法務省管轄の拘置所へ移送)

公判前整理手続き ☝作業量によっては追加金あり 

保釈 ☝裁判所へ保釈金支払いあり、弁護士先生へ保釈成功報酬支払いあり

公判

判決 ☝報奨金と呼ばれる結果によって決まっている額をお支払い

終わり。 ☝経費精算あり(弁護士先生の移動費、コピー代、その他)

その他にかかる費用は、
☝検察が持っている証拠のコピー代を国に支払います。こちらサイドではコピーできません。だから規則で決まっている金額。今回200万ほどコピー代覚悟してと言われました。この件についてはまた別途詳しく。

ちなみに弁護士費用以外にかかる費用は、こちら⬇
☝拘置所に入る時に、必要物資、衣類を買う必要があり、数万円ほどかかります。もちろんレンタルもあるし支給品もあるけど、誰が使ったか分からないから本人が頑張れるように極力買い揃えることをオススメします。でも指定業者からしか買えないものもあるので、正直かなりお高いです。。目ん玉飛び出そうになったり、金額聞いてフリーズしたことも多々。

☝拘置所では支給される3食の他にお菓子や雑誌を指定業者を通して買えます。だが相場はかなり高い、、、カントリーマーム1袋600円とか。。。大体1ヶ月1万円くらいかなぁ。(雑誌は定価。外部で購入して差し入れもできます。)

☝中での洗濯は匂いが気になったり、誰か分からない方と一緒に洗濯されるので、洗濯物をゆうパックで拘置所内から身内に送ることをオススメします。いつもの洗剤の匂いがするだけで心の安定に繋がることも。
これがまた毎回郵便局が発売しているゆうパックの袋を買わないといけなくて、それに+送料。週1のみ中から送れるので、大体月送料で5000円~6000円ってところかな。でも洗濯後、身内から拘置所に送り返すので、倍額の12000円/月くらいですかね。住んでいるところによりますね。

☝拘置所はヘンピなところにあったりします。そこへ行く交通費も軽く往復で2000円とかかかります。かける行く回数だから、それなりに毎月かかります。

こんな感じ。
※専門家ではないので、あくまでも私が調べて理解した内容ですので悪しからず。

トータル300~700万てところが刑事事件の相場な気がします。(+保釈金)
事件の内容によって変動しますのであくまでも参考です。
また弁護団にしたら、上記金額×事務所の数になります。2事務所なら2倍、3事務所なら3倍といったように。

保釈金に関しては社会的ステータス、保有資産などいろいろなことを加味して裁判所が提示してきます。最終的には逃亡しなければ返金されます。

ちなみにあのゴーンさんは保釈金10億。。。でも逃げちゃったから返金なし。

でもね、逸れますが今回刑事事件を経験して、ゴーンさんが10億ぽいしてでも逃げた気持ちがわかりました。これは当事者にならないと絶対に分からない気持ちです。世の中いろいろな意見がありますが、警視庁での拘留生活、拘置所での勾留生活を経験しないと理解できないです。だから10億捨ててさらに16億だかかけて逃亡した気持ちが今は分かります。だからnoteで発信することにしました。

悪いことしたんだから当然と言われるかもしれませんが、今の日本の憲法では判決が出るまでは悪いことをしたとは言い切れず無罪推定のはずです。いいか悪いかは裁判で決められます。SNSなどの誹謗中傷で、ずっと拘置所に入っておけ!とか出てくるな!とか書かれてますけど、書いてるそこのあなた、経験したらきっとそんなことは言えなくなると思います。

それに検察は有罪にできるストーリーを描き、それに沿った証拠集めをするそうです。だから不利な証拠は出さないこともあるそうで。
そしてマスコミは検察からの情報だけで報道をします。それが現在の日本。だから被疑者の気持ちなんて分からないでしょう。

世論やマスコミは検察のリークやその他いろいろの情報源から一方方向からの視点であたかも悪のように報道したり、コメントしたりします。これも今回怖いなと思いました。物事は俯瞰して多角的に見るべき。携帯電話も正面から見れば平面の長方形だけど、裏を見たらカメラもついてるし、俯瞰すれば立体ということも分かる。
まぁ法務大臣が無罪を証明して下さいと言ってしまう国ですので(被告人は証明する必要はなく、それは検察の仕事)、検察や警察というのはそうゆうスタンスなんでしょう。

話は逸れましたが刑事事件にかかる費用はこんな感じです。
老後2000万問題のために貯めていいる貯金が役立つかも。
明日は我が身ですので、日頃からの資産形成を強くオススメします。
お金がないと何もできないのが現実です!!!
お金がないと身を守れないのも現実です。残念ですが。

今日はここまで。
読んで下さりありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!