かくも長き、10時間24分。

フジテレビジョン(CX)とフジメディアホールディングス(FMHD)の記者会見。

昨日(2025年1月27日)の夕方始まった会見は日をまたいで今日(2025年1月28日)の2時過ぎに終わったそう。

私も半分くらいは視ていましたが、何だかなーというのがとてもざっくりとした感想。
出席者にラスボスが居なかったり、回答にどこかフィルターがかかっているような感じがしたりと煮え切らなくて、ただただ長かったとは思うところ。
ただフリーを入れるとグチャグチャになることが衆目の認めるところになったのも事実。
それが可視化できたのもCXが通常枠をすっ飛ばして記者会見をノーカットでCM全カットで流したからこそ。
CSの日テレNEWS24やCS TBS NEWSなどの日本のニュースチャンネルでも電波でやらないことをCXはやりきったと言うこと。
おそらくこれまで抑えつけられていた報道局が反旗を翻る格好になり制作局から枠を奪い取って、ひたすら記者会見を流すと腹をくくったからだろうとは推測します。
実際に17日の「定例記者会見」のあとの夕方のニュースのキャスターである宮司愛海アナウンサーが厳しく問題提起をしていますし、何より記者会見に自局の社会部の記者が入り込んで、役員に質問をするという前代未聞の事態が起きたのも、社員の怒りが集約されているものと思います。
余りのことにその記者に向かってレンズがたくさん向けられる事態にもなりましたし。

さらには準キーのカンテレからは番組リポーターと記者が質問に立ち、さらには在阪の毎日放送(TBS系列)のアナウンサー(番組リポーターの立場として)も質問に立つということもありましたし。
とはいえ、同じような質問を複数人が手を替え品を替えできくというまるで不毛なプレッシャーテストには感じました。
その中で社長と副会長(前社長)の発言のズレを突かれて、副会長が訂正するとヤジが飛び・・・と視ていてむずがゆさを感じました。
ひっかかるのはA氏(ネット上では実名が晒されているプロデューサー)は関与してないというのを一貫して主張しているところではあります。
もしかすると社長とA氏がズブズブで社長が秘密を握られているのかなと勘ぐりたくもなりますし、おそらくそこをさらっている連中もいるでしょうし。

ただ視ていて感じたのはフリージャーナリストという存在。
正直なところ感情的に質問をぶつけ、それも自己主張しかせずヤジを飛ばすことしかできない、低俗なフリーが居たのも事実だと思います。
フリーの方々を全員否定するつもりはないですが、肯定もできないなとは思いました。
おそらくそういうメンドクセーのがYouTubeやX辺りで持論を垂れるんでしょうね、醜い持論を。

とはいえ、10時間超えの記者会見は異常としか思えません。
全ては1月17日の閉鎖された空間で行われた記者会見がトリガーだったと思います。
しかも阪神・淡路大震災から30年の日にそれをぶつけたというある意味火事場泥棒的なイメージを抱かせて、それがトリガーになってスポンサーと社員の怒りが爆発してこうなってしまったとは思うのです。

未明まで続いた記者会見を以てCXの社長と会長がFMHDの取締役を含めて全ての役職から辞すことになり、今日から自由の身になります。
日本経済新聞の朝刊の人事欄にもしれっと掲載されていました。
他方で今度は社長が日々マスゴミから追われることになりますので、ゆっくり過ごすなんてできやしないでしょう。
さらに退職金を満額支給したら火にガソリンをくべるようなものですし。

どちらにしてもあの記者会見でいろいろな側面が見えたとは思います。
まずは会見をやり切ったスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
そしてそれを支えたマスターを始めとした技術の皆さんもお疲れ様でした。

そして、あの記者会見を受けて社員やスポンサーがどう判断するのかを見極めたいと思っています。
まずは、日曜日の競馬中継の胴元であるJRAがどう対処するかという点に。
聴くところではJRAとしてはCX(とBSフジ)だけ出稿見合わせをしているそうで、競馬中継を行っている系列局(カンテレ、東海テレビ、テレビ西日本等)のは平常通りとは聴いています。
ちょうど開催代わりということでカンテレも放送を再開します。
次の日曜日の15時、DAIGOに代わってゆっかーの顔がCXに出てきたらひっくり返ります。
(BSフジのBSスーパーKEIBAもそう)
即ちCX制作の中継番組は休止して(実況のみ送出)、東日本向けにもカンテレ発の中継(KEIBA BEAT)に差し替えて流すということになりますので。
そして3月半ばに施行されるCXの社杯(スプリングステークス)の取り扱いも気になるところではあります。
春のクラシックレースである皐月賞のトライアルレースですからレース自体は施行するでしょうが、CXの社杯として実施しないというのが現時点での最適解になるとは思います。

そして来月両国国技館で行われる大相撲トーナメントも。
特別協賛社と協賛社もスポンサードを辞退したそうですし、もしかすると大会自体がキャンセルになる可能性もありますから、喫緊の決断を求められると思いますし。

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