銀行は潰れても、銀行の貸金庫にカネを置いておけば、カネは残るから。
と、豪語するオバハンが昔いたそう。
いわゆる北海道拓殖銀行(拓銀)の破綻を始めとした金融機関がバタバタと倒れ始めた頃に。
三菱UFJ銀行(以下、BOTK)の都内の支店で、貸金庫サービスの管理者(まさに金庫番)を担当していた女性行員が合鍵を使って、顧客の貸金庫の中身を流用していたそう。
当然その行員は懲戒免職処分となり、いずれは東京地方裁判所のどこかの法廷の被告人席に立つことになるんでしょう。
他方で銀行は顧客が貸金庫の中にナニを入れているかはわからないことになっていて、現金は規定にダメとは書いていないそう。
要は法律の建て付けでは現金は預金するものと解釈されているようで、規定に明記されていないそう。
更に言えば中身をチェックするという規定も無いそう。
ゆえに貸金庫に何が入っているの銀行では確かめようが無いのです。
それを逆手に現金を預金では無くハダカで置いているのもおそらくいるはずなのです。
言ってしまえば、家より安心な「タンス預金」という感じで。
さらには金塊を置いている利用者もいるんだそう。
(カネは集まるところには集まるんっすねー)
今回の問題を受けてBOTKでは合鍵の保管を各支店管理から本部で集中管理にすることにしたそうです。
とはいえ、やはり貸金庫の中身が問題でしょう。
これだけは銀行が顧客に口は出せませんし。
他方で最近開設されている店舗では貸金庫を設置していない店舗も多く、さらにはブランチインブランチと言われる支店統合も各行とも増えて、貸金庫も統合後の母店に移転する例もあるようです。
今回のBOTKの事件を受けて、各行も見直しを図るそうですが、どうなるんでしょうか。
それにつけても、今回やらかした女性行員の名前が現時点で明らかにはされていません。
おそらくBOTKが被害届を出したところで、警察が動いて何らかの形で逮捕して、検察に回付して起訴したところで名が割れることにはなるでしょうけど。
とりあえずそのヒトは一族から三行半されることだけは間違いないでしょうが。
そもそもやらかした女性行員も財テクで大損したか、男に貢いだか、海外旅行など贅沢三昧したのかとなるでしょうし、そうでもしなければこういう手の込んだ不正行為はしないでしょうし。
生活がいきなり派手になったらほぼ疑うしかないですからね。
ちなみに地元の信用金庫でも30年位前に女性行員が男に貢ぐべく大量の現金を勤務先からだまし取る事案がありましたし。
とりあえずこの件で金融庁がどのような処分を最終的に下すのかが見てみたい気がします。
ただこの件でマスゴミ的にはもう終わったこと的なのが気になります。
もしかするとマスゴミの偉い連中がそういうことをしている連中ばっかりなの?、ないしはBOTKと親のMUFGからこれ以上報道したらスポンサードから降りますよ?とブラフをかけられたんですか?と勘ぐりたくもなりますが。
それにつけても、貸金庫なんて私には無縁の世界ですよね。
永遠に作ることもないでしょうし。
ちなみに標題の件ですが、これはその頃がちょうど金融不安が日本を覆い尽くしていた時期で、絶対に都市銀行は潰さないと当時の大蔵大臣が言っていたのに、都市銀行である拓銀を倒産に追い込んだことがトリガーになって一気に金融不安が日本中を席巻し都市銀行と言われた銀行群の再編につながって、今のメガバンクが形成されるきっかけになったものです。
こういったことから銀行に預金として置いておくと額が大きければ減損する可能性があり得るので、それならば現ナマを貸金庫に置いておけばそのまま維持されるというロジックだそうです。
どんだけカネ持ってんや、とは思う話ではありますが。
最近ではそういうのが特殊詐欺にホイホイ引っかかり、蓄えた「7~8桁」の現金を差し上げるそうです。
そういうのをかわいそうとは1ミクロンも思いません。
ざまあみろ、変な欲を出すからこうなっただけで自業自得じゃと。
どうせ還ってこないんだし。