良くも悪しくもニホンジンらしい。
長期休暇を日本のビジネスパーソンはなかなか取れていないという結果が出たそうです。
そらそうだとも思いました。
理想は10日だそうですが、せいぜい5日前後が相場だそう。
それは大企業を中心に夏期休暇5日としているからでしょう。
その5日をなかには有給休暇として労基法上の最低有給取得要件をクリアさせているあざといカイシャにあります。
そういうカイシャにいましたが、その分有給を20日分くれるというそこは太っ腹なカイシャでしたし。
さらにいえば、自分が休んでいる間に担当業務で何かあったらどうしよう・・・というのもあるのです。
当然不在の間の引き継ぎはしているとは言え、下手するとクライアントが激怒するかも知れません。
(伝えていなかった場合と伝えたとしてもモーレツ系なワーカホリックには通用しませんが)
とにかく他のメンバーに迷惑はかけられないというのが根っこにあるのです。
それだったら、一斉に休みを取っちゃえ!ということで年末年始がまずそうなりますし、さらには夏季に一斉休暇を取る形態もあります。
とくにメーカーや工場系はこの手を採用しています。
ですので、盆暮れ正月くらいしか休めず、そこだけ異様に混雑をするという形態が生じるのです。
強迫的な勤勉性が日本における休み取りづらさの根本にあるのだと思います。
ひでえ例だと有給休暇を取得するとそれをマイナス評価をする人事評価制度も未だにあるらしいです。
そういうのは総じて残業をたくさんしたら評価が上がるというのがセット付けされていて、非常に昭和時代~平成時代初頭の考え方なのですが、未だに存在するそうなのです。
ま、直近の現場がまさにそうでした。
36協定?そんなの上等だ!的な仕事バカ集団か?と思ったのも事実ですけどね。
ワークスタイルの変化が叫ばれて久しいですが、パラダイムシフトをするくらいに転換させないと高橋まつりさんの様な事例はまた出ると思っています。
これはトップダウンで行うしかないんでしょう。
ただIT業界で置き換えるのであれば、ティア1はできても、ティア2以降は絶望的に出来ないでしょ。
ティア1に対して顰蹙を買いたくないという忖度が働くのですし。
開発の現場って未だに残業が当たり前ですし。
残業代で稼ぐヒトが未だ以て異様に多いのも事実なのです。
長時間ダラダラやったところで良いものって必ずしもつくれないとは思うんですけどね。
時間をかけてりゃ絶対いいもんを作れるんだ!という昭和時代の発想から抜け出せていないんでしょうね。
そういう意味でもITの現場ってブラックなのは変わらねえなぁと思うのです。
特に大手金融機関や官公庁系の巨大プロジェクト(いわゆる人月現場)になればなるほど。
そういうのを誰に訴えれば良いんでしょうね。
そういうネタを欲しがってる反体制派(いわゆるレフトサイド)の新聞や機関紙でしょうか。
ゼッテーそんなのになんか横流しなんかしませんけどね。