大井からチャーチルダウンズへ。

日本時間で今日(2023年5月7日)の午前8時過ぎにアメリカ・ケンタッキー州ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場で第149回ケンタッキーダービーが行われました。

日本からは3頭エントリーしたうえで2頭出走し、JRA所属(栗東・音無)のデルマソトガケ(クリストフ・ルメール騎手)が6着、大井所属(藤田)のマンダリンヒーロー(木村和士騎手)が12着でした。

レースが始まる前は補欠3頭を含む23頭がエントリーしていましたが、直前に出走取消が相次ぎ補欠馬を入れた上でも出走は18頭となりました。

今回は特にマンダリンヒーローについて記していきます。
大井からアメリカに飛び、サンタアニアダービーを経由して当初は補欠馬として登録されていたのが、出走取消が相次いだことから繰り上がりでの出走となりました。
鞍上の木村騎手もカナダでは年間リーディングの成績があり、この日も前日カナダで騎乗をしてから当日の未明にチャーチルダウンズに入る形になりましたが、自身も初めてのケンタッキーダービーで何かを掴んだのかなと思います。
何よりオーナーがレース後のフラッシュインタビューに誠実なふるまいで対応されていたのには好感が持てました。
とはいえ叶うのであったら主戦の矢野貴之騎手が跨がって欲しかったと思う方も多かったかと思いますが。

結果こそ残念だったかもしれませんが、地方競馬からすれば価値のある12着だったと思います。
地方からでもチャーチルダウンズまで行けるんだという道筋を付けられたのですから。
こうなると次は地方からブリーダーズカップ(BC)参戦になるでしょうか。
中央所属ながら前走が地方からBCに参戦してディスタフで勝利したマルシュロレーヌの様なケースもありますし。
これを地方所属馬で叶えてほしいものです。
一番チャンスがあるとすれば恐らく南関東所属の馬になるのかなとは思います。
特に大井の胴元であるTCKも潤っているはずですからその辺はサポートしてほしいとは思うのです。
世界(特にアメリカ)にTCKをアピールする絶好の機会でもあるのですから。

そして中央勢のことも。
デルマソトガケも川崎の全日本2歳優駿からサウジダービー、UAEダービーを経ての参戦でしたのでそれなりの爪痕は残せたのかなとは思います。
あとは現地で出走取消になったコンティノアールでしょうか。
矢作先生もそうですが、鞍上を予定していた坂井騎手も無念だったと思います。

ちなみにそのケンタッキーダービーの本馬場入場時に高らかに歌われる「My Old Kentucky Home」を聴くと胸が締め付けられる思いもあります。
なぜかはここでは記しません。
ただ、グリーンチャンネルでの中継ではその場面がありませんでした。
放送にのっからなかったのか、やらなかったのかは分かりませんが。


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