コノデンシャハ、ハネダクウコウニイキマスカ?
Sorry,this train does not go to Haneda Airport.
(申し訳ありませんがこの列車は羽田空港には行きません)
今月25日(正しくは2023年11月25日)に京急線、都営地下鉄浅草線、京成線でダイヤ改正が行われます。
その中で京急にて「エアポート急行」という種別を「急行」に名称を変更するという項目がありました。
停車駅は基本そのままで、今走っているのをすべて「急行」とするようです。
理由は簡単。
標識のマークが原因でした。
京急において急行自体は以前はありました。
日中も都営線からの直通のがありましたが無くなり、朝晩だけになりましたが、それとて以前は京急川崎行きで後に旧羽田空港行きにはなりましたが。
それが京急蒲田駅の要塞のような大改良工事と羽田空港の第1・2ターミナル直下への乗入れにより、「エアポート急行」として常時運行することになり、朝晩の品川方面以外に羽田空港~新逗子(現逗子・葉山)間に設定されました。
逗子方面へ設定したのは羽田空港から横浜方面へのアクセスとしての意味合いだったということもあり日中は毎時10分間隔で走っていました。
一方で品川方面から羽田空港へは羽田空港へのアクセスにフォーカスが行きすぎていたのか、日中はエアポート快特と快特しか設定されていませんでした。
それゆえに空港線沿線の住民からすると日中品川方面に向かうためには必ず京急蒲田で乗換をしなければなりませんでした。
しかもエアポート急行の行き先と出発先の方向が品川方面と逆になることから、ホーム階が変わる乗り換えという不便な状況でした。
さすがに大田区からのプレッシャーに京急が折れたかどうかはわかりませんんが、昨秋の改正から逗子・葉山行きのエアポート急行が20分間隔に変更され、空いたスロットに空港線内は各駅に停車する特急が品川方面に設定されることになりました。
で、本題に。
エアポート急行ということで前面や側面の種別表示に飛行機のマークを付けていました。
これがひっかけになってしまったのです。
地理に疎いインバウンダーどもが飛行機のマークが付いているから・・・と直感的に乗り込んでしまったら、羽田空港ではなく(其奴らからすれば当然目的地ではない)横浜、上大岡、金沢文庫、しまいには終点の逗子・葉山まで行ってしまった・・・という事象が結構あったそうです。
朝晩ですと、逆に都心を通り過ぎて最悪印旛日本医大まで。
かってあったZepp TOKYO最寄りの「青海」を「青梅」に見間違えた地下アイドルみたいな感じでしょうか。
ここにきてインバウンダーが爆増したこともありそういう間違いをするのが多発したのでしょうか、社内でエアポート急行というまぎわらしい名称は止めようと言う流れになったのでしょう。
となると、今後は行き先表示の方で羽田空港行きに「飛行機マーク」を付けてこの列車は羽田空港へ行く列車です!と明示するのでしょうか。
このことは京急に乗り入れる各社(具体的には都営、京成、北総)にもお願いをするのでしょうが、はたしてどうなりますか。
ちなみに先日平日朝に京急に乗った際に、京急鶴見で普通羽田空港行きを見かけましたが、その時は種別の方に飛行機マークが入っていました。
普通は通常品川行きですので、直感的に客が間違えないようにしているのかなとは思いましたが。
ちなみに、朝の品川方面からの羽田空港行き列車は平日・土休問わずラッシュ状態ですし、いわゆる「でっけえコロコロ」(一人分位のスペースをとる)を転がしているのがいる分、平日朝の山手線なんかよりもタチが悪かったりします。
(特に土曜日や連休初日の朝など)
一番の狙い所は平日朝設定されている品川始発の快特羽田空港行きですけどね。(羽田空港からは折り返しエアポート急行金沢文庫行きとなり金沢文庫到着後車庫へ回送)
余談になりますが京急というのは関東で一番トリッキーな列車のやりくりをするカイシャですので、ラッシュ時の品川やラッシュ終わりの金沢文庫は見ていてあきません。
そして一部筋では有名な行ってこいダイヤもやってますので。