とどのつまりは本人の意思でしょう。
ここで引くのも、続けるのも。
新春の第101回箱根駅伝で5区に出走し区間新記録を樹立して青山学院大学の連覇に貢献した若林宏樹選手が別府大分毎日マラソンに出走して、日本人最高の2位に入り、初マラソン日本人記録と日本学生記録を更新しました。
本人は陸上人生の集大成として臨み、ここでシューズを脱いで今春から日本生命に入社することがまず決まっています。
それが日本歴代7位の好記録を出してしまったモノですから、翻意しないかと騒がれ始めています。
中継では案の定口の軽いワセダOBの瀬古某さんがレース後に本人に向かって軽いノリでしゃべっちまいましたし。
実際に今年東京で行われる世界陸上の代表として選ばれる可能性は高くなってしまったのも事実ですし、原監督も「もし」本人が続けたいというのであれば・・・と言っています。
SNSでも先輩の山の神が勧誘しようかとXでつぶやき、他方でその前の山の神は自身が大学卒業後苦しんだ経緯から無理をしなくても良い的には言っていますし。
ただ、大多数は日生の内定を蹴ってでも競技を続けろという無責任な事ばかり言っているのがとても目立ちます。
多くは青学のOBでもある𠮷田祐也選手をなぞっているんでしょうけどね。
(大手食品メーカー内定を辞退して競技続行のためGMOへ入団)
他方で、若林選手本人はコメントを聴く限り今回の別大が競技生活の集大成でこれが最後と明言しています。
ただ本人が続けたいというようであれば状況は変わってきますが、今回の別大へ臨む以上のモチベーションが出ないようであれば、無理して競技生活を続行する必要など無いとは思っています。
あとは本人と内定先の日生の対応が焦点になる気はします。
あの原監督すら迷いのコメントが出ているくらいですからね。
他方で東京の世界陸上、その先のロス五輪が若林選手の人生にとってロードマップに入らなければ競技を続ける必要など無いし、むしろ競技を続けることが社会人生活としてはマイナスに働きますので、覚悟を決めて世陸や五輪を目指さないかぎり競技を続行する必要は無いとは切に思っています。
もう気持ちが決まっているのであれば良いのですが、やはり・・・となりましたらとにかく悩んで、悩んで自分の行く道を決断してほしいのです。
そしてその決断をガヤどもは尊重しなさいとは言いたいものです。
ちょっと稀有なケースとしてお話ししますが、京大の投手がドラフト会議で千葉ロッテに2位指名されたことがあります。(この時の1位は中村奨吾選手)
彼は三井物産の内定を辞退してNPBの世界に飛び込みましたが3シーズンで引退しました。
引退時に改めて三井物産の試験を受け直して再度内定をもらい、3年遅れで入社して活躍をしています。
こういうこともできるかも知れません。
(これは三井物産の柔軟な採用形式があるのも事実ですが)
あくまでも若林選手本人の思いとその思いを会社がどこまで対応できるかになるとは思います。