イギリスの小学校の教員採用
イギリスの新学期は9月。1学期終了と共に冬休み、2学期終了と共に春休み、そして、3学期終了と共に長い夏休みが来ます。
イングランドの公立小学校の教員は、県や州単位での所属ではないので、教員免許さえあれば、公立私立問わず、どの州の小学校でも働くことができます。スコットランドやウェールズで働く場合は国をまたがるので、わかりませんが…。
9月の新学期に合わせて異動を希望する場合は、春休みまでに退職希望の旨を学校に提出します。そして、そこから就職活動です。
小学校の教員専用の就活サイトがいくつかあるので、そこでエリアや学年を絞って希望のポストを検索します。そこから、面接に辿り着くための書類選考、そしてショートリストに残った場合は、学校に呼ばれ、教室内で授業(モデルレッスン) を行います。ここでの課題は学校によって差異があり、20分のみの小さなグループといった比較的短い授業から、1クラス45分のフル授業を行ったりと幅広いです。
この後、校長・副校長、場合によってはgovernorsと呼ばれる、保護者や地域の教育関係の組織による面接が行われます。
教員採用は学校単位で行われるので、民間企業のような就職活動とほぼ同様です。日本の就職活動のように何度も面接を重ねるわけではありませんが、学校によっては1日がかりで面接をしたり、面接以外にもプレゼンを指定してくるところもあるようです。
こういったわけで、私の勤務校からも9月からの新年度に向け、人事の準備があるようで、今後の意向を知るためのアンケートがありました。私の学校ではある程度、希望の学年を聞きいれてもらえます。学校によっては、希望に反して6年生からいきなり1年生に移されたりすることもあるようなので、私は非常に恵まれていると言えます。
現在担任している学年はもう結構長いので、そろそろ違う学年でも教えてみたいなぁと思っているところ。さて、来年度はどうなることでしょうか。
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