【ロックダウン】リモート授業開始
全国で厳しいロックダウンが始まったイングランド。小学校も2月の中休みまで、リモート授業に切り替わりました。ライブ授業を提供する学校、録画授業のみの学校、教材を提供するのみの学校、対応は学校によってまちまちです。
児童たちは自宅学習ですが、学校によっては、教員全員が通常出勤する必要があったり、交代で出勤しているところもあります。市民生活に不可欠な職業(Critical workers)に就く人たちの子供たちは、必要であれば学校が提供するbubble groupにて、授業を受けることが可能です。このサポートのため、教職員たちは交代で出勤する必要があります。
私の勤務校は、オンラインのライブ授業と録画授業、オンライン教材をそれぞれ5:3:2の割合で行っています。
12月31日木曜日の大晦日に、政府から学校休校の指示が出て、元旦から校長・副校長たちはリモート授業の計画に追われ、1月4日月曜日には、全体会議・学年会議・授業計画の変更・リモート授業の設定と通知で、記憶が飛ぶくらい働きました。現場の担任教員はたった1日で全ての準備をする羽目になりました。予測できていたこととはいえ、流石に不安に襲われました。
昨年3月の1回目のロックダウンとの大きな相違点は、今回のロックダウンでは「教育」を行うこと。前回のロックダウンでは、教材を「提供する」までにとどまる学校が多かったのですが、そこに「授業」を加えるよう指示がきました。当たり前と言えば当たり前ですが、どのようにして授業を進めていくかが鍵となります。
1月5日火曜日、それぞれが大きな不安を抱えながら、それでも満面の笑みでパソコンの画面にむかった朝9時。久しぶりに極度に緊張しましたが、児童たちの顔を見たら一気に気持ちが落ち着くのがわかりました。
私のチームの教員たちは、クリスマス前に持ち帰っていた教材、そして、ノートパソコンとモニターのダブル・トリプル使いで授業をしています。まさかこんな形で授業をすることになるなんて、誰が想像できたことでしょう。
ひとまず、新学期最初の1週間が終了しました。リモート・ライブ授業だなんて、未知の世界だった小学校教員たち。ジェットコースターにいきなり乗せられて、さぁ、行ってこーい!といった感じの始まりでしたから、それはそれは怖かったです。
しかし、新しく覚えないといけない慣れない作業のなかで試行錯誤を繰り返しながら、何とか授業らしい形まで辿り着きました。上司や同僚のサポート、保護者のみなさんのご協力のおかげです。
2月いっぱいまで、このリモート授業が続くわけですが、気持ちを落とさず、できる限りのことをこなしていくのみ。
そしていつか2020・2021年を振り返ったとき、「家でライブ授業しなきゃいけなかったのは本当に大変だったよね〜!」と笑えて言える日が1日も早く来ることを切に願います。
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