メンテナンスの日
今日はメンテナンスの日で、そのために長いこと家の外にいた。
まずは歯医者。歯石を取ってもらうために行った。
痛かったら手を挙げてくださいね〜と言われても、「この程度の痛さで手を挙げてもいいのか…?」と思ってしまって、なかなか手を挙げられない。だけどよほど顔が歪んでいたのか、途中で「ちょっと痛いですかね?痛いの無理しないでいいですからね」と言ってもらったりした。ありがとうございます…ちょっと痛いです…。
細いのでガシガシやられたあと、急にミントみたいな味のするザラザラスポンジみたいなので歯をゴリゴリされてびっくりした。急な味付きは怖い。
今日でひとまず治療が終わりになって良かった。また半年後に来てくださいね〜と言われたけど、毎回定期検診のハガキが来てからちゃんと行けたことがない。行かなきゃ……と思ってるうちに忘れて、歯が折れたタイミングでまた通院する、を繰り返している。先延ばしにする癖を、いい加減どうにかしないといけない。
そのあとは心のメンテナンスなのだけど、時間が空いたので母の誕生日プレゼントを買いに行った。
デパートに乗り込んだけど、ろくにチェック出来なかった。高級なお店は雰囲気にやられてまともに探すことが出来ない。店員さんに話しかけられてもられなくても、とにかく落ち着かない。気圧されている。奥まった店舗は特に恐ろしくて、一歩も入れなかった。中央の通路に面している開けた感じのお店にだけ入って、いろいろ見て行った。
見てると自分も欲しいな……と思うものがいくつかあったけど、すぐに値札が見れない状態なのが怖すぎてすぐに戻した。
靴なんかは割としっかり値札が置いてあるので見てみると、普段履いているものとは桁が違いすぎて一瞬時が止まった。目に入って「素敵!!」ってなるものなんだから、さぞかし腕利きの職人が丹精込めて作ったんでしょう。そう考えれば納得……だけど、いまの私にはどうしても出せない……。いつかそういう素敵な靴やバッグを買って、大事に使いたいな。
薄目でいろんなものを見て、まぁこれかな…というものを選んで買った。買った後に「ほんとにこれは母が喜ぶものか…?」と思ったけど、もう買ってしまった。やっぱりちょっと頭パニック状態だったのかもしれない。喜ぶだろうか。
あと、買ったはいいけど、これをまた郵便で送らなきゃいけないのが面倒だな…と、酷いことを思ったりした。祝う気持ちはあるんだけど、何分郵便を送るというのに慣れていないくて…。
そのあとはちょっと服やコスメを見たりして、いいな…素敵……とうっとりしてから、カフェに入った。
カフェは中国茶を出してくれるところで、初めて中国茶を飲んだ。豆花(とうふぁ)もセットで。
小さい急須から茶碗に移すのが下手くそで、お盆に沢山こぼれたりしたけど、味がとにかく美味しくて感動した。身体に良くて尚且つ美味しい…みたいな雰囲気の味だった。確か、東方美人という種類のお茶。
豆花は優しい味で、ほんわりした。ちょっとシロップ(?)に生姜のような風味を感じたのだけど、本当に入っていたのかは分からない。
お茶と豆花で、心のメンテナンスに向けて少し沈んでた心が癒された。
心のメンテナンスはすごく大事だと思って自分で予約をとって始めたことだけど、やっぱり毎回自分の気持ちに向き合って人と話す、ということが苦しくて、行く前は緊張する。
自分に軸がなくて、人に自分の気持ちやらなんやらをとにかく口にしてみる、ということの苦手な私には、かなり試練に感じることがある。否定されるかも、これは間違いかも、と話す前に考えて結局口に出さないでいる私には辛くて、でもそれこそが私の問題の根幹でもある。それを昔のことからいろいろ紐解いているのだが、毎回ボドボド泣いている。
今日もボドボド泣いてきたのだが、今日はいつもと違って少しだけ強い気持ちを拾って終えることが出来た。いままでは吐く練習をしている状態だったけど、今日は上手く吐けて、それを受け止めて貰えた感じがしたし、自分を少しだけ知ることが出来た。
まだまだ弱いけれど、少しだけ芯を作れたような不思議な気持ちだった。
こうして少しずつ、私なりに得られるものがあるといいな、と思う。次回はまたペシャッとなってしまうかもしれないけど、それもそれで私なので、そうなった時の私をしっかりと受け止められればいいな。
サムネイルにあるのが豆花です。優しい美味しさ。