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突飛なところもある

くだらない話が大好きだ。飲みの席はずっとそういう話をしていたい。だから、飲みの席で仕事の話を出してくる人は嫌いだ。なんで今その話するんだよ、今その話必要かよ、って詰りたくなる。やらないけど。

くだらない話の応酬でうひひって笑いながら美味しい居酒屋のご飯食べてる時間が大好きだ。

くだらない下ネタも大好きだ。こちらの方はあまり私が積極的に現実世界で口に出さないし、私の周りもあんまり下ネタを積極的に話す人がいないので楽しめないけど。

一度、飲みの席で失敗したことがある。バナナミルクセーキを頼んでいる友人が居たので「ド下ネタドリンク」と言ってしまったのだ。

どう下ネタなのかは各々の判断に任せるが、私は最初から最後まで全て下ネタで構成された最強ドリンク名だと思った。それに気づいたら(自分の中では)面白すぎて、ついつい興奮してそう口にしてしまったのである。結果から言えば、言うべきではなかった。

一瞬の静寂が舞い降りて、「あ、終わった……」と思った。その後はみんなゲラゲラ笑っていたのだが、あの静寂が本当に怖かった。社会的に死んだ、と思った。

笑ってくれて救われたのだが、「変態オヤジじゃん」「いつもそんなこと考えてるの?」「よくそんな考え抱えたままいつも平然としていられるね?」などなどの言葉も言われた。

確かに私は変態なのだが、ずっと見せていなかった一部を見せてしまったことへの後悔が凄かった。

笑ってもらえてうれしい!これからもっとこういうこと言っていこ!となるんじゃなくて、「この一面は見せるべきではなかった……」と己を戒めたのだ。私らしいといえば私らしい。

ある程度笑ってもらえる事を想定して口にしたのに、いざ言われると後悔が襲ってくるという謎の状態。どうして欲しかったんだよ。

そして最悪なのが、ド下ネタドリンクことバナナミルクセーキを頼もうとしていた友人が飲み物を変えてしまったことだ。本当に申し訳ない。私が代わってバナナミルクセーキを飲もうかとも思ったが、私はバナナ味のジュースが嫌いなので飲めなかった。本当に最悪な奴だな。

この失敗は今でもその場に居合わせたら友人から言われる。「びっくりした」と笑いながら言われる度に「酔ってたのかなぁ」と言い訳のように言うのだが、あれは一杯目の飲み物を頼む時に起きた事件なので当然シラフである。本当に最悪な人間だ。恥を知れ。

こういう、「面白いかも!」とその場で思いついて言った事を後悔することがとても多い。懲りない奴だ。自分の内面を見せることに対する恐れはあるくせに、急にそうやって変な見せ方をするから友人を戸惑わせてしまう。

それでも友人でいてくれる私の周りの人には感謝しかない。こんな歪な人間を受け入れてくれてありがとう。これからも見捨てないでください。

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