七色の光を浴びる
ご挨拶
今年も残すところ僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。平素よりお世話になっております。乾杯です。
乾杯、というツイッター(*ツイッター)のアカウントを作ってから早4ヶ月が経ちました。
最近の私は「ここへきて新しい趣味に没入するなんておもしれ〜人生」と思いながら日々を生きています。ツイッター(*ツイッター)に関しても、はじめは「壁打ち程度で楽しめれば良いか」くらいの気持ちでいたのですが、基本的に好きなものは誰かと共有したい性分ですので、次第に壁打ちだけでは我慢ができなくなり 今に至ります。それから自分とは無縁だと思っていた絵を描くことにもチャレンジをするようになりました。いくつになっても自分を取り巻く環境は大きく影響するのだと改めて実感します。
また、10年以上ひとつのジャンルに籠っていたこともあり、この歳で新たな交流を生むことができた感動みたいなものが大きいです。顔も住所も連絡先も知りませんが「好きなものが同じ」「好きなものに対する熱量が近しい」「好きなものへの向き合い方が近しい」というのは、マイナンバーカードを提示されるよりも確実ですからね。相互と呼べる関係でいてくださる皆様、本当にありがとうございます。ツイッター(*ツイッター)最高!!!!!
冒頭でクライマックスみたいな感情を出してしまいましたが、あと6000字弱続きます。
最近よく思うのですが、「ミリしら」って他人から頼まれた時にしかできなくないですか?自分だと気になった段階で調べちゃうじゃないですか…というか気になった時点で既に顔名前大体の性格くらいは把握しちゃっているじゃないですか…この仕組みどうにかできないんですかね…私はずっとめちゃつえーのミリしらをやっておけば良かったと後悔しているんですよ…
と言っても、ツイッターアカウントを作ってからまだ4ヶ月しか経っていない今の私は「ミリ(だけ)し(ってい)る」くらいの位置だと思っていますので、ここでの記録が未来の自分にとって少しでもミリしら的面白さを含んでくれれば良いなという願いを勝手に込めたいと思います。
「にじさんじ」は5〜6名の二次元アイドルグループなのか
初っ端から支離滅裂で本当に申し訳なく思っています。
私は、にじさんじのことを「全員にパステルのメンバーカラーが与えられた5〜6名の二次元アイドルグループ」だと思い込み生きていた期間があります。深くは聞かないでください。
にじさんじは5〜6名の二次元アイドルグループではなかった
残酷なことを言うようですが、厳しく冷たい人間社会を生き抜く上で たとえにじさんじを5~6名の二次元アイドルグループだと勘違いしていたとしても、「ちょっと待って!君、もしかしてにじさんじのことをアイドルグループだと勘違いしているんじゃない?ちゃんと説明したいから時間をくれないかな?」と言って気に掛けてくれる先輩や上司、岡田将生はどこにもいません。
にじさんじを5~6名の二次元アイドルグループだと思い込んだまま眠りにつき、朝を迎え、働き、税を納め、私の生活は繰り返されました。そうして年月が経ったある日、YouTubeショートでジャージ姿の吸血鬼や赤髪でタバコをよく吸う青年、バーチャルホスト等の配信切り抜きと出会いました。ファンの手書きイラストを使った可愛く依存性の高い切り抜きが豊富にあり、実態が分からないまま面白いという理由だけで見続けていたのですが、少ししてから「彼らもまたにじさんじである」という衝撃の事実を知り、そこで初めて自発的ににじさんじについて調べ始めました。これが、にじさんじと私と岡田将生の「はじまり」です。
私が住む田舎町の人口の半分です。
16歳から139億歳までが在籍する世界
「Vtuberって自分にアニメみたいな絵を被せて喋る存在でしょ」くらいの認識だったものが、実は一人一人に細かい世界設定があり、そういった部分も加味して配信を楽しめるという意外な魅力を知りました。
人間界へ越してきた吸血鬼、記憶喪失の青年、38歳の農家、本当のお嬢様に憧れる一般女性、ある日空から落ちてきた謎の生き物、力こそパワー…
ライバーが己の世界線を軸に発言している姿を見ると思わずグッと引き込まれてしまいます。
また、存在する世界線が違う分 年齢の重ね方も全員異なるため、中には「JK 7年目」みたいな存在もいたりするんですね。ちなみに私は先日、生まれて初めて「139億歳の誕生日おめでとう」という言葉を口にしました。
歌、コラボ、ユニット
雑談配信やゲーム配信だけでなく、歌ってみた動画やオリジナル楽曲の制作、生歌配信など、個人、ユニット、特別コラボといった様々な形で歌を披露する場があることにも心底驚きました。
歌が上手いだけでなく、個人で歌う時、誰かとコラボで歌う時と、見れば見るほど表現の違いが面白く、歌ってみたに関しては歌うライバーによって曲の印象がガラッと変わったりもするので、とにかく見所満載供給感謝満身創痍といった調子です。
歌詞を読み込むタイプではなかったのですが、「曲と彼らの世界線が交わりひとつの物語が見えてくる」という初めての経験に涙を流しました。
↑緋八マナと伊波ライの2名から成る「ざぶぅん」という同期ユニット。それぞれの歌声はもちろん、2人合わさった時の相性が唯一無二。彼らの歌唱を聞いている間だけ、まるで自分まで青春を駆け抜けたような気持ちになってしまう。そして曲が終わると全てを失う
伊波ライに関しては、デビュー初配信から「初ライブ」と称し生バンドを引っ提げて登場しており、ひっくり返りました。彼の歌枠は本当にライブ感覚で楽しむことができるので必ず見てしまいます。そしてざぶぅんの歌枠が開かれるたびに私は「早くペンライトを売ってくれよ!!!!!」と叫んでいます。
さらに歌動画のMVには毎回素晴らしいイラスト、作品が込められており、より深く彼らの世界へ誘われてしまいます。何を作り上げるにもにじさんじとライバーの本気を見せつけられ、見ているこちらまで 伊波ライが初配信で言った「どこまでも行けるよ!」という言葉の通りの気持ちになってしまいます。
↑ゲーム配信中に曲を作るライバー。いろいろなライバー
そもそも個人配信のイメージが強かったライバーが、縦の繋がり横の繋がり関係なくコラボをするということ自体、私にとっては非常に新鮮でした。歌にしろ配信にしろ、150名以上の個性豊かな(豊かすぎる)ライバーのどこを掛け合わせても化学反応が起こるって、とんでもない箱だなと思います。
「今度〇〇やりましょうよ〜」という些細な会話がきっかけとなったり、にじさんじ公式チャンネルが配信するバラエティ番組や企画配信等を通じて 普段はなかなか関わることのないライバー同士に繋がりができ、コラボが実現し、更にそこからなんとなくコラボ回数が増えていたりすると「めっちゃ仲良くなってるじゃん…!!!」みたいな感情で思わず下唇を噛みちぎりそうになります。更にそこでユニット名が生まれるなど、オタクを没入させる危険要素しかありません。
↑とある企画配信で生まれたユニットに囚われ続ける亡霊
予期せぬ怨霊を生んでしまう悲しい事例もありますが、幸せならOKです
よく見るライバー
私が今最も感銘を受けているライバーです。
赤城ウェン
【にじさんじのKPニキ】こと赤城ウェンです。
その名の通り、配信中は十中八九飲酒(ハイボールが主)しています。合言葉は「せーのが3、4!乾杯〜!」。華金をこよなく愛し「木曜日はほぼ金曜日。月曜日も金曜日にしたい!」というマインドで生きているようです。
配信側がそんな感じなのでこちらの曜日感覚は既に崩壊しています。
キャラクターはギャルバイブスが一際高く、そんな彼を慕うリスナーのファンネームは「ぎゃうちゃんズ」。正直ファンネームを知った時は思わず「良すぎない!!!!!?????」と隣にいた犬に向かって叫んでいました。私は、可愛い一匹の犬と暮らしています。
同期の中では他にも「酒カス」や「パチカス*」としての立場を確立している、持ちネタに事欠かないオールラウンダー(???)的存在(?????)だと思っています。
* やけにパチンコに詳しい発言が目立つも、本人は一貫して「自分は動画を見て勉強しているだけで実践はしていない」と言い張っている。赤城が常習性を匂わせるたびにチャット欄が「やられてます?」「やってんだわ」「解像度が高すぎるんだよな」と突っ込むお決まりの流れがある。おもしれ〜リスナー。
公式の紹介文にもある通り、料理上手な一面を公表しています。得意料理は唐揚げで、同期や先輩後輩ライバーを魅了するほど美味しいと評判です。
本気(マジ)。
赤城ウェンにチューニングを合わせるようになってから、私の中の「違和感を察知するアンテナ」がジワジワと錆びつつあります。先日同僚が「赤城ウェンが何者なのか知りたい」と言うので彼のキャラクターが比較的分かりやすい切り抜き動画を送ったつもりだったのですが、「9割型何を言っているのか理解できなかった」と返ってきました。考えるな、感じろ。
元々ホラーゲーム実況を見ることを趣味としていた私にとっては、彼が単発ホラゲを配信してくれることに深く感謝しています。自枠だと彼のテンションは常にこんな感じなので、気付くと本編とはまた別で「赤城独自のストーリー」が並走していることが多々あります。これこそが彼の配信スタイルの特徴であり、誰にも真似できない唯一無二の強みだと私は考えます。(研究発表)
ホラゲです。
彼はよく 自身の配信が「チル」であることを主張するのですが、どう考えてもチルとは対極にある空間をチルであると聞かされ続けるため、こちらは次第に言葉の意味を見失っていきます。
赤城ウェンの配信を見るようになり、私はチャット欄やコメント欄を合わせて楽しむようになりました。逆にチャットが流れない環境に置かれると途端に不安になってしまいます。リスナー、私をひとりにしないでください。
赤城ウェンの配信で私が今一番度肝を抜かれているのが、あつ森配信です。
彼はローン返済のことを「一撃返済」と言います。通常であれば日数をかけ地道に行う過程を、どんなに返済額が高く過酷な道のりであっても「一括(一撃)で返済すること」に底知れぬ喜びとやり甲斐を見出しているようです。他にも、風船が飛んできた時は「パチの音が聞こえた!」と騒ぎ、島に生息する生き物は基本的に売値で呼びます。
赤城ウェンはギャンブルに大真面目(金曜22時ドラマ)。回を重ねるごとに跳ね上がっていく返済額と対峙する彼が、いつもどこか嬉しそうに見えるのは私の思い過ごしでしょうか。彼を常に動かすものは「ヒリつき」と「脳汁」で…
すみません、何の話でしたっけ?
赤城ウェンの配信の魅力を個人的に考えた時、まずは何よりも彼自身のキャラクター性や可愛らしさ、唯一無二のストーリー展開、縁起の良い空気感にあると思っています。少なくとも私はそういった部分をきっかけに赤城ウェンのリスナーとなったわけですが、配信を見ていくうちに、その影に身を潜ませ こちらを見据えながら首を鳴らしている「エンタメ猪突猛進くん」の存在に気付きました。
配信内で数多く使用される加工や素材を見るたびに「一体いくつ仕込んでいる!?」という疑問を抱かずにはいられません。あつ森ひとつとっても、私が喜んで見ている「一撃返済」はあくまで3分クッキングで言うところの「そして〇〇をしたものがこちらになります!」の部分なんですよね。その全てを配信で見せるために裏でどれほどのスピードで作業を進め どれだけの時間を使ったのかと考えただけで気が遠くなってしまいますが、そういった「リスナーの度肝を抜く配信であり続けるための試行錯誤」を徹底して散りばめてくるエンタメ猪突猛進くんの一面を見るたびに、私は気持ち悪い笑みを浮かべながら両手の皺と皺を合わせています。
天性のキャラクターだけでなく、どこまでもエンタメにド真剣な姿勢をもちながら、そんな部分を結果的に「楽しい〜〜〜!!!(脳汁)(脳汁)(脳汁)(脳汁)(脳汁)(脳汁)」に変換してリスナーに届けることが誠に上手なライバーだと声を大にして言いたいです。犬に。私は、2.4キロの小さくプライドの高い一匹の犬と暮らしています。
本来は20分の動画を見ることすら億劫に感じていた私が、今や赤城ウェンの配信を3〜4時間見続けられるほどに彼の配信はただただ楽しく、非常に「「「チル」」」であると思います。
MECHATU-A
そんな赤城ウェンは、同期4名から成る「Oriens(オリエンス)」こと「東のヒーロー」に所属し、世界の平和を守るべく日々出動しています。
更にそこへ同時期にデビューした「Dytica(ディティカ)」こと「西のヒーロー」の4名が加わり、彼ら8名を合わせて「MECHATU-A(めちゃつえー)」と呼びます。私は基本的にここらへんの配信を中心に見ています。
↑そもそも「ヒーロー」という設定は非常にズルい。「西と東に分かれたヒーロー」というだけで胸が高鳴ってしまうのは幼少期に刷り込まれた記憶のせいなのか。彼らを見ると、数十年前にテレビの前でアンパンマンに釘付けになっていた「あの頃」に一瞬で戻されてしまうのだ…
私が赤城ウェン絡みで一番気に入っている話は、「同期内で彼のファンが多いこと」です。「同期仲良し」って世界で一番心地良い音の並びですからね。
まず「面白い」から始まり「見ていて飽きない」、「ポジティブ」、「赤城ウェンっていう太陽がいるからこそ俺たち月が輝く」などと言われているようです。
そして赤城は「高火力(ふとした発言で相手を貫く)」という高度な技術を習得しており、これが対同期になるとよく発動している場面を目にします。そんなギャップも含めて、彼は一番身近な同期の心をも奪ってしまうのかもしれません。
かくいう私も、そんな匙加減の上で踊らされる日々がなかなかに楽しく今に至ります。
私は陰で彼の配信を「寺子屋」と呼んでいます。
終わり
記事を書き始めた当初はどうにか2000字程度に抑えようとしていたのですが、気付けば7000字を超えておりました。軽犯罪くらいには入りそうでビクビクしています。全て読んでくださった皆様、飛ばしながらでもここまでお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。
今年のはじめに立てた抱負に「縁起の良い日々を送る」という項目があります。自分で立てておきながら「縁起の良い日々」とは一体どのような状態を指すのかよく掴めておらず、とりあえず宝くじでも買って10億円当てるか〜と大の字になって考えていたのですが、ついに私は「私の人生を縁起良くたらしめる存在」を見つけることができたのかなと思います。縁起が良いもの、先勝、大安、茶柱、ラッキーセブン、虹、赤城ウェン。ウン十年生きてきた中で今が一番「七色の光」を見ている自信があります。
物理的に。
来るクリスマスのマイナス19日(12月6日)には赤城ウェン21歳3回目となる生誕祭、年末には歌謡祭、そして来年はにじフェスも控えておりますので、今後も時間をかけてにじさんじVtuberへの知見を深め、定期的に記録を残していければと思っています。
mondを開設しましたのでおすすめのライバーや配信、動画等あれば投げていただけると非常に嬉しいです。もちろん赤城ウェンやめちゃつえーに関する内容は常に募集しています。Krisisについてももっとちゃんと知りたい!
今の私はスポンジのように何だって吸収します。自分、まだまだいけます!いかせてください!!!
追記
赤城ウェンのチル配信についてですが、彼がチルと主張しているうちはチルは姿を現さず、本当のチルは配信の終わりに確保されている「スパチャ読み読みタイム」にあると私は信じています。
そして、全ての「真理」は赤城ウェンのメンバーシップ限定配信に───────────────────────────────────────────────────────