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【山歩き記録 第98歩】武甲山(2024年5月4日)【奥武蔵の盟主の裏表】

今回は、知人に車を出していただける機会がありましたので、電車・バスでは行きづらいところにしようと思い、武甲山に行ってきました。

最寄りの横瀬駅から武甲山の登山口である一の鳥居まで、歩いて行けないこともないのですが、2時間近くかかるとされるので、車かタクシーを使わないとなかなか厳しいです(それでも歩いている人もけっこう見かけましたが)。

石灰の採掘でピラミッド化した表の姿とは打って変わり、登山道は緑にあふれています。登りに使った表参道は、道幅も広くて快適。浦山口へ続く道が裏参道と呼ばれているようで、林道は通行止めとなっているのですが、いくつかの登山記録によれば、崩落地を迂回する登山道が整備されていて通行可能とのこと。ただ、今回は駐車場に戻ってくる必要があるので、シラジクボ経由の裏道(?)的なルートで下山しました。この裏道には、急坂や隘路で少しスリリングなところもありました。

奥武蔵の盟主とも呼ばれるので一度は登っておきたかったのを満たせたのと、フェンスがあるということであまり期待していなかった山頂からの眺望も意外と良かったので、良い山歩きになりました。


コース概要

地理院地図に書き込み

今年新設された第二駐車場からスタート。一の鳥居をくぐった先に駐車場とトイレ、登山ポストがあります。登りは表参道を使い、「○丁目」の石柱の数字が増えていきます。地図によれば、MAXは五十二だそうです(山頂に着いたら石柱のことは忘れていました)。下りはシラジクボを経由します。途中から林道と並行し、二度合流しますが、すぐに登山道に分かれます。表参道に合流したら、登りと同じ道を戻ります。

記録

9時ごろ駐車場に到着。第二駐車場もすでに満車。50台停められることになっていますが、枠が決められていないので、ところどころ、もう少し詰めてくれれば…というのもありました。ただ周囲に路駐可能なスペースもあるので、そちらに停めていきます。

一の鳥居にはトイレと登山ポストがあります。山頂にもトイレはありますが、凍結する冬季のみならず、水効率が悪いのか、登山者が多い時は基本的に使えないと思っていた方がよさそうです。そのため、一の鳥居のトイレを最後のトイレだと思って準備します。

一の鳥居
トイレ横にある地図。この日は「表参道コース」→「持山寺跡コース」の計画です

しばらく川に沿って進み、その後、川から離れてさらに標高を上げていきます。道はどこも広くて歩きやすいためか、標高差の割に子連れも多く見かけました。上の地図には、不動滝という立派な滝があるそうなのですが、どうも見落としてしまったようです。その近くに水を運ぶためのボトルがあるので、そちらに気を取られて、上を見ていなかったのかもしれません。

ところどころ護岸されている川
「○○丁目」という石柱が続きます。地図によれば五十二丁目まであるそうですが、山頂に着いたら確認するのを忘れました。
緑と木漏れ日が心地よい登山道
1000m地点にある「大杉の広場」

長いつづらおりを登り切ると、山頂手前の広場に出ます。山頂の展望台は狭いので、食事などはこの広場でとる暗黙の了解があるようです。

山頂手前の広場。奥のトイレは閉鎖中
山頂神社

神社の奥に進み、展望台を目指します。展望台は、北面が開けています。もとの地形のおかげか、はたまた採掘で斜面が切り取られたおかげか、ほかの山よりも、「街を見下ろしている感じ」が強く感じられました。

道中の鐘。木槌で自由に鳴らせます
武甲山山頂標識
全方位の案内図がありますが、ひらけているのは北側だけです…
柵越しでも雄大な景色を見られました

景色を楽しんだら、さきほどの広場に戻り、休憩。その後、シラジクボの方向へ下山を開始します。大きなつづらおりで登った表参道よりも直線的なため、より急な下り坂になっていました。

緑で目の保養
「壁」という表現もあった高い段差。ただ、明瞭な足場があるので難しくはないです
シラジクボ分岐。左の薄暗く細い道へ

シラジクボから15分ぐらい、道幅が非常にせまく、緊張を強いられました。そのあとも斜面沿いの道が続きますが、下に林道が見えるので、安心感があります。その林道と2度、合流するところがあります。地図上は林道を通っても表参道まで着きそうですが、案内板に従って登山道を歩いて行きます。ちなみに、案内板には「一の鳥居」ではなく「生川基点」と書かれていることが多いです。

少し余裕ができてカメラを構えたところ。この前には、これより急斜面に、これより細い道が付いています
斜面の下に林道が見えて一安心。あと、このタイプの林に下草が生い茂っているのは珍しい気がしました
持山寺跡コースと表参道の合流地点

表参道に合流できたら、あとは来た道を戻るだけです。

登りでは気づかなかったのですが、カフェが営業していました。名前はLOGMOG。土日祝日の12時~15時という下山時に使える営業時間です。

下山後は、車に乗せてもらって、西武秩父駅直結の祭の湯へ。屋外でクラフトビールフェスが開かれているなど、とてもにぎわっていました。ザックが入るサイズのロッカーがあるにはあるのですが、数に限りがあり、それも埋まるレベルで人の数が多かったので、車がない時は注意が必要かもしれません。

各種情報

コースタイム:4時間15分

標高:520m(一の鳥居)~1304m(武甲山)

主な展望スポット:武甲山

トイレ:一の鳥居(年間OK)、武甲山山頂(冬季閉鎖。それ以外も頻繁に水不足で閉鎖)

危険個所:シラジクボから下りの15分ほどは道がかなり狭いので滑落に注意。

アクセス:一の鳥居への最寄り駅は西武秩父線の横瀬駅ですが、『山と高原地図』では歩くと1時間50分。バスもないので、車を使わない人はタクシーで行くことが多いようです。

周辺情報:周辺の温泉施設を3つ紹介。

今回寄ったのが祭の湯。駅直結で、フードコート、お土産コーナー併設と、大変便利です。

第35歩の丸山の帰りに寄った武甲温泉。横瀬駅から徒歩10分。

駅から離れているので行ったことはないのですが、車で東に帰るなら寄り道可能な休暇村奥武蔵。宿泊施設がメインで、日帰り入浴は14時30分最終受付なので、時間には注意が必要です。


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