第43歩 平標山(2021年5月14日)【山歩き記録】【コース紹介】
地理院地図に書き込み。
コース設定のポイント
2度目の平標山。平標山へは松手山コースと平元新道があります。松手山コースは、一気に松手山登り、そこから平標山までは細かいアップダウンを繰り返しながら開けた尾根を歩くコースです。今回は、可能なら仙ノ倉山まで歩くつもりだったので、アップダウンが少なく(=ひたすら登る)、トイレがあり水補給が可能な平標山の家にも寄れる、平元新道を往復する計画としました。
記録
朝9時前、平標山登山口バス停で下車。(時刻表では8時54分)
バス停から少し引き返すと駐車場があり、自販機、トイレ、登山ポストがあります。準備を整えて9時10分歩き始め。
平坦な林道を歩くこと1時間、分岐で「平標山の家」方面の山道に入ります。
石碑?もあります。
山道ですが、階段も多くて比較的歩きやすいです。とはいえ、標高が上がるにつれて空気が薄くなってくるのを感じます。そして日が差すと暑い。雪が残っていると事前サーチしていたのでベースを迷ったのですが、ジオライン中厚手ではなく半袖シャツにして良かった。途中に「平標山の家20分」の看板があります。
苗場山方面の眺望を見ながら…
10時55分ごろ、平標山の家に到着。ここで休憩して、トイレをお借りし(チップも投入)、お水を補給して、平標山へ出発(11時23分)。途中、3か所ほど雪の上を歩きました。少し急なところでは持参したチェーンスパイクを使用。先行していたおじさまの真似をして、登りではつま先から、下りではかかとから足を雪に突き刺して、水平な足場を作りながら歩きます。下りのときに撮った写真ですが、このようにちゃんと雪があると足を突き刺して歩きやすい。
逆にこう雪が薄いところの方が滑りやすい。しかも平標山頂への道は隙間の大きい階段が続き、その上に雪が載っているので、雪を踏みぬくと同時に階段を踏みぬくのが怖いです。そのため慎重に(ビビりながら)歩きます。
12時5分ごろ、山頂に到着。ここで仙ノ倉方面を見ると雲が…
さらに、バスや温泉を見越し、もともとすべて順調にいってぎりぎりの予定を組んでいた中で、足がつりそうな感じがあったり、雪を超えるのが思ったより大変だったりしたので、鞍部まで降りて折り返そうと思いました。仙ノ倉の雲に関しては、完全に隠れていたのはこの一瞬だけだったのですが笑。
鞍部まで到達し、見上げた平標山と、
仙ノ倉山です。
6月には花畑になると事前リサーチしていて、今年は暖かいからと少し期待していたのですが、花畑の気配はまだありませんでした。
それから、鞍部に踏み入ると意外と風が強かったです。当日の天気図的には日本海上を高気圧が東進していて、風が吹くなら北風ではありましたが、等圧線の間隔が広かったため弱めだろうと思っていました。しかし、意外と強かった。いや、高山の尾根というのはこんなものなのかもしれませんが、あまり経験がなく、絶えず風が体に当たり、「体温を奪う風」とはこういうものか、と思いました。ウインドブレーカーは持っていたのでそれを着て進んでも良かったのですが、先述したようにすでに疲れてきていたので、さっさと折り返すことにしました。
ちなみに、谷川岳~平標山の尾根は見事に壁になっていて、風がこの壁にぶつかることで、北風が強ければ日本海側に、南風が強ければ太平洋側に雲が生じやすい環境です。そのため風が弱い日がベストなのですが、この日は外しました。
そんなわけで、平標山に戻ってきたのが12時40分ごろ。太平洋側は好天です。
仙ノ倉山に行かない分、時間に余裕ができたので、ゆっくりインスタント味噌汁をいただく。めちゃうましー
13時15分ごろ、山頂発、再び平標山の家へ。到着は14時前。ここで2個目のおにぎりを食べました。雪が解けて近くの谷を流れており、結構な音が響いています。
花畑はありませんでしたが、小さい芽がありました。これはなんじゃろな。
14時35分ごろ、平標山の家を出発、15時15分ごろ林道に合流、16時10分ごろ登山口に帰還しました。
山歩き各種情報
コースタイム:平標山山頂までの往復で5時間35分、山頂から鞍部まで往復で追加40分ほど。
標高差:1014m(平標登山口~平標山)。
眺望:平標山の家から上は木がなくなります。平標山山頂は360度の眺望です。
トイレ:平標登山口の駐車場内、とてもきれいなトイレがあります(チップ任意)。平標山の家にも簡易トイレがあります(チップ100円)。
首都圏からのアクセス:上越新幹線の越後湯沢駅下車(東京駅から1時間~1時間半。「とき」か「たにがわ」かで途中停車駅と所要時間が少し変わります)。湯沢駅前バス停からバスに乗車、平標登山口バス停で下車(約35分)。バスは1日9本、近くの苗場スキー場への輸送も兼ねており、通年で出ています。時刻表は南越後観光バスのHPを参照。
補充:登山口の駐車場に自販機があります。平標山の家の水道から湧水が永遠に出続けていて、補充し放題です。売り物の飲料もあります。
周辺施設:越後湯沢駅ナカのCoCoLo湯沢には、特産品を使った食事処、小さいですがタオルレンタルで手ぶらで入れる温泉、お土産売り場など一通りそろっています。
バスの途中にも温泉がありますが、一度降りないといけないので、次のバスの時間には要注意です。リンク先で紹介されている温泉5か所のうち、「街道の湯」「宿場の湯」がそれです。