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【山歩き記録 第107歩】大平山~石割山(2024年11月30日)【久しぶり!白い富士山】

2年前、高速バスを使ってみたものの大きく遅延し、雲が多くて富士山が全然見えなかった石割山。今回はそのリベンジ回です。2年前の記事↓

高速バスはもう使わないとしても、2年前はまだコロナの制限モードがありましたが、今はオーバーツーリズムで、富士山周辺はいろいろな意味で近づきがたくなっています。特急富士回遊も1か月前の予約開始から数日で埋まるほどです。そんなに前から晴れるか分からないので、たまーにキャンセルが出ていないかチェックしているのですが、晴れそうなこの日、誰かがキャンセルしたのか数日前に1席空きがあったので、この機を逃すまいと行くことにしました。


コース概要

地理院地図に書き込み

花の都公園バス停からスタート。東海自然歩道の山道を登り、主稜線へ。大平山、平尾山をはじめとする複数のピークを登ったり下ったりして、最後の急登をこなして石割山へ。石割神社方面へ下り、東屋から階段ではなく、地形図にない林道を下り、石割の湯でゴールです。

この道順だと、富士山に背を向けることになるというデメリットはありますが、下山先に温泉があることと、そこはバス「ふじっ湖号」の折り返し地点のため、高確率で座れるというメリットがあります(山中湖から折り返しで乗り続ける人はいますが)。

記録

運よく確保した特急富士回遊で9時18分富士山駅。9時53分発予定のふじっ湖号まで、モスバーガーのポテトで腹ごしらえします。

予定の10分前ぐらいにバス停に並びましたが、河口湖からのバスが、まあ来ない。やっぱり。およそ10分遅れ。で、花の都公園に着いたのはおよそ15分遅れ。これはむしろ意外と遅れなかったほう笑。

バス停は公園の第一駐車場の道向かい。駐車場前の案内を確認して、⑲の食事処横のトイレで準備することに。横断歩道がなく、小走りで道路を渡った時にポケットから帽子(100%メリノウールのいいやつ!)をいつの間にか落としていましたが、100mぐらい歩いて帽子をかぶろうとした時に無いと気づき、振り向くと、道路上に黒っぽい落とし物が小さく見えて、ぎりセーフ。バス内で落としていたらどうしよう、などいろいろ想像してしまいました。

バス停の向かいにある案内板。⑲から左下に歩きます
この辺で準備。HPを見るとお食事処は11時開店だけど、ちょっと早めに開いてたっぽい
きれいな富士山。雲が出やすい富士山南東側にこの時も雲が出ていて、これがこの後どうなるか・・・という心持ち

トレイルまで分岐が多いですが、「大平山」への案内板があるので、その通りに進めばOKです。別荘か宿泊施設か、ログハウスが並ぶエリアを通って、登山道に入ります。

ここから入る

分岐まで、森の中の薄暗い道ですが、この先の富士山を期待して登っていきます。

長い階段を上ります
登りきったところの分岐。左へ

分岐から、いくつかの小ピークを通過して、大平山を目指します。ここから石割山まで多くの範囲で、木の葉が落ちて明るい道でした。

長池山
基本的に富士山に背を向けて歩くので、ときどき振り返ってシャッターを切ります
飯盛山
日当たりがよく暖かかったですが、日陰には霜柱が

大平山の山頂は非常に広く、大勢の人が座って富士山を眺めていました。大平山だけを目指すようなルート取りもできますし、何より、この先のどのピークよりも視界が開けていますので。

大平山山頂からの富士山。気にしていた雲もいい感じに邪魔にならないところで済みました。近くに座っていた2人組は「今まで見た中で最高かも」と言っていました
去年行った鉄砲木ノ頭、三国山方面

お次は平尾山を目指します。前回逆方向に歩いたときは、石割山からのやや道悪で展望のない道から、平尾山で一気に視界が開けて、良い場所だったという印象があります。なお、大平山からは直で山中湖に下りる道もあるので、間違えぬよう。

大平山から下った先、ススキの群生
こんな画が撮れちゃう
平尾山山頂。ベンチがあって人も少なく、ゆっくりできます

平尾山からは、周りの植物の密度や高さが上がって、ちょっと暗くなります。石割山の直前には、つるつるの土の急坂があって、ここだけが難所です。

ササが迫ってくる狭い道
この辺はロープをつかまずに頑張りましたが、この先のもっと急な坂は、ロープに頼らないと滑って大変でした

石割山からも富士山がしっかり見えました。無事、2年前のリベンジ達成です。山腹にある石割神社が観光地としても有名なようで、登山的な装備のない家族連れや外国人グループも見かけました。まあ、(今回はこれから下る)神社の方の道は、山頂直下がやや狭く急ではありますが、足を置きやすいようにしっかり整備されており危険ではないので、大丈夫とは思います。

石割山から富士山。さすがに昼過ぎでちょっと雲が増えた感
北西方面。方角的には杓子山かな?

山頂で、インスタント・カフェインレス・カフェラテを一杯。これも久しぶりな気がする。お湯を持ってくる重さと手間はありますが、他にない幸福感があります。

石割神社に下山します。石割神社には、きれいに2つに割れた巨岩があり、その間を3回通ると幸福が訪れると言われています。せっかくなので、律儀に3周してきました。

石割神社
石割神社の説明。時計回りに岩の間を3回通ると幸運が開けると
横を向いてかろうじて通れる隙間なので、荷物は置いていきましょう

石割の湯まで歩いて終了です。石割の湯では、食事もでき、お土産も買えます。

下山途中の東屋。ここから石段が駐車場方面に伸びていますが・・・
石段ではなく、こちらの幅広の道が石割の湯への近道です。下で鎖が張られていたりしたので、石割神社の関係車両が登るときだけ使う車道かなと想像

14時22分に到着。このあとは、温泉でゆっくりして、15時53分のバスに乗り、17時4分富士山駅、30分以上の余裕を持って、17時41分の特急を予約済み、という計画でしたが・・・。

ふじっ湖号は、Googleマップでその時々の走行位置を見ることができます。大丈夫、往路と復路15分ずつの遅れなら、と思っていましたが、すでに20分の遅れ。乗っている間にも遅れは膨らみ、忍野八海で大勢の観光客が乗ってきて、都心のコロナ前の駅員が押し込まないと乗れない電車と同じレベルの混雑。結局40分以上の遅れで、特急の予約はえきねっとでキャンセル。富士山おそるべし。

いろいろ問題はありますが、ひとつは、こんなに客がいるのに1時間に1本しかないということ。もうひとつは、河口湖から出て戻ってくるまでずっとスムーズにいく前提で時刻表ができていること。これまで乗ったバス路線のいくつかでは、他車の邪魔にならない途中のバス停で5分や10分停車する前提でダイヤが組まれていました。そうすれば、もしそれまでに「遅れ」が発生してもその先の「遅れ」を軽減することになり、乗客としても計画との差分が小さくなるわけです。来年ぐらいにはなんとかしてほしいですね。

各種情報

コースタイム:4時間20分

標高:963m(花の都公園)~1412m(石割山)~1014m(石割の湯付近)

主な展望スポット:大平山、平尾山、石割山

トイレ:花の都公園

危険個所:なし

アクセス:富士山駅からふじっ湖号。行きは乗り切れない可能性があるので早めにバス停に並ぼう。半数以上は忍野八海が目的なので、帰りは乗れる。

周辺情報:花の都公園には無料エリアと有料エリアがあり、無料エリアのトイレやお食事処は自由に使えます。

石割の湯は、食事もでき、夜まで営業しているので、登山後に最適です。


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