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【山歩き記録 第78歩】石老山(2023年4月27日)【復活した登山道で緑に包まれる】

僕が山歩きを始めたのが2019年。その時からマークしていた石老山ですが、令和元年東日本台風(2019年10月12日上陸)で壊滅的な被害を受け、ずっとおあずけになっていました。

それが昨年末、完全に復活したということで、ようやく先日歩いてきました。

適度に歩きやすい登山道で、数か所「がんばりどころ」がある、バランスの取れたほどよい低山という感じで、多くの人におすすめできる山です。

コース概要

地理院地図に書き込み

石老山入口バス停で下車。しばらく車道を歩き、顕現寺の駐車場の脇から登山道が開始。顕現寺のあとの分岐では桜道を選択。石老山に登頂後、大明神展望台を経て、おととしに整備された「チャレンジコース」で下山。車道を通ってプレジャーフォレスト内のさがみ湖温泉うるりでゴールです。

記録

相模湖駅からバスに乗車。他の乗り場の方に多くのハイカーが並んでいましたが、おそらく千木良から小仏城山に登る方々でしょう。石老山入口バス停8時44分着で降りたのは、僕と女性2人組と男性3人組の6人。

現地の地図。復旧後の状態が反映されているのが素晴らしい

川を渡ってすぐのところにトイレがあります。

きれいなトイレ

しばらく農村の車道歩き。「カー!」と聞こえたので、カラスかな、と思ったら、キジでした。こんなところで見られるとは。

写真中央少し右にキジ。すぐ後ろ向かれてしまったので…

分かりやすい看板があるので、そこから登山道に入ります。

「石老山表参道入口」の看板
看板に従うとトレイルに入りますが、顕現寺までは舗装路で参拝することもできるとのこと
最初は石畳で緑に包まれる

前日の雨のせいか、いろいろなところから水が湧き出て、一部登山道にも流れたりしていました。水の流れが心地よいとも言えますが、裏を返せば、こういうところが大雨の被害を受けやすいのかなあ、とも思いました。

奇岩スポットでもあるようで、大きな岩の間を歩くところも
舗装路と合流して顕現寺に到着

顕現寺の門に「石老山」と書かれていました。山頂で見ることになる説明書きによれば、顕現寺の山号が「石老山」で、そこからこの山頂を石老山と呼ぶようになったとのこと。つまり、山の名前→山号ではなく、山号→山の名前だそうです。そんなこともあるんですね。

顕現寺
景色良いです
きれいなトイレもあり

顕現寺の先で分岐があります。左が「八方岩経由」、右が「桜山展望台経由」とのこと。「展望」に惹かれて右に行きます。

右の「さくら道」へ

桜道は、崩落があったと思しき箇所には丸太の橋ができており、問題なく歩けました。

修復された桜道
橋本市方面への好展望

さらに登ると、融合平展望台(見晴台)という不思議な名前の場所があります。それほど開けていなかったですが、ベンチがあります。ここ以外にも、随所にベンチが用意されていて、優しさを感じます。

融合平展望台

10時28分、石老山山頂。山頂は広く、大きいベンチがたくさん置かれています。木々に覆われていますが、南西側だけわずかに開かれていて、富士山と(おそらく)蛭ヶ岳が見えます。

石老山山頂。奥左のとんがりがおそらく蛭ヶ岳。ところでこの標識だと694.3mですが…
奥に富士山。こちらだと702.8m。地形図を見ると分かりますが、すぐ西側に694mの三角点があり、それが山頂の標高だと長く勘違いされていたのでしょう。

インスタント味噌汁をすすって出発。次の目標、大明神展望台へは、全体的に下り基調ながら、細かいアップダウンと、一部やや急な下りがあります。

足の置き場に悩む、やや急な下りを見返す

大明神展望台には人工の展望台があり、奥高尾の山脈を一望できます。

大明神展望台
高速道路が出てくる場所が小仏峠なので、その手前が小仏城山、奥が景信山。そして左奥がおそらく陣馬山。高尾~陣馬の縦走路を一望できておもしろいです

大明神展望台からすぐ、新旧ハイキングコースの分岐があります。とは言っても、標識は新コースの方のみを向いています。ちなみに、石老山山頂近くに「大明神展望台~キャンプ場、荒れています」といった案内があったように記憶していますが、これは「キャンプ場」を通る旧コースに対する注意です。新コースは問題なく整備されているのでご安心を。

新コース(チャレンジコース)は左。奥の踏み跡は旧コース

一か所、ややチャレンジングな急坂があります。ロープもありますし、左右が切れ落ちているわけでもないので、慎重に登り下りすれば大丈夫です。

新コースの急坂
舗装路に出る前、一瞬開ける箇所がありました
無事下山

あとは舗装路を温泉まで歩きます。平日なのに意外と車の交通量が多くて驚きました。道は道志の方に続いているはずなのですが、どんな用なのでしょう。

途中、プレジャーフォレストの見える場所がありましたが、観覧車はずいぶん山の上にあるのですね。地形図をあらためて確認したところ、プレジャーフォレストバス停は約220m、最高点は373mでした。ちなみに温泉は252mなので、30mほど登らなければなりません。疲れて到着すると地味にキツイやつ。

良い感じの青空と緑の景色。左奥にプレジャーフォレストの観覧車

プレジャーフォレストの温泉、さがみ湖温泉うるりは、際立って特徴的な源泉があるわけではないのですが、施設の至るところが良くできていて、とても満足感の高い施設だと思います。寝湯・炭酸泉・サウナなどお風呂の種類が豊富だったり、お湯が深すぎずちょうど良い深さだったり、シャワーのお湯がすぐ出たり、ドライヤーがたくさん並んでいたり、ハイキング用のバックパックが入る縦長のロッカーがあったりと、ちょっと嬉しい作りがたくさんあります。実は来るのは2回目で、前回(第42歩)はけっこう混んでいたような記憶がありますが、この日は木曜日(ふだんは定休)の12時半という早い時間だったからか、かなり空いていました。

各種情報

コースタイム:4時間15分

標高:205m(石老山入口バス停)~702m(石老山山頂)~221m(プレジャーフォレスト前バス停)

眺望:顕現寺から東、桜道から東、石老山山頂から南西に富士山など、大明神展望台から北に陣馬山縦走路など

トイレ:石老山入口バス停付近、顕現寺、プレジャーフォレスト入口ゲート付近

危険個所:石老山→大明神展望台間は、砂礫気味のの坂があるので、下りで滑らないよう注意したい。

アクセス:石老山入口バス停およびプレジャーフォレスト前バス停は、相模湖駅から、神奈川中央交通の「湖21」と「湖22」系統のバスが通ります。1時間に1本以上あり、yahoo乗り換えなどでもバス停がヒットするので、アクセス良好です。

周辺情報:さがみ湖温泉うるりのHPはこちら。基本的に木曜が定休のようですが、この日のように営業していることもあるので、HPの営業カレンダーを要チェックです。

その他:石老山の登山道の復活の経過は、相模湖観光協会のHPから見ることができます。関係各位に感謝です。

2021年3月、北側に「新」ハイキングコース(チャレンジコース)の整備完了↓

2022年7月、顕現寺からのメインコースが復旧↓

2022年12月、桜道ルートが復旧↓


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