【山歩き記録 第84歩】地蔵岳・長七郎山(赤城山1日目)(2023年9月13日)【癒しを求めて甘やかし登山】
ここ最近、労力のわりに展望が満たされなかったので、楽していい景色を眺めたいなーと思っていました。
一方で、赤城山は、日帰りで行くには少し遠いし、山中にも青木旅館しか宿屋がないので、敬遠していました。が、ふと、前橋駅前に泊まればよいのではと気づき、さらに良い感じのホテルも見つかったので、一気に行きたい山トップに躍り出たわけです。
ということで、地蔵岳~長七郎山、黒檜山~駒ヶ岳という赤城山王道2ルートへ、2日かけて行ってまいりました。この投稿はその1日目になります。
コース概要
赤城山総合観光案内所からスタート。新坂平駐車場の登山口を入り、地蔵岳へ。八丁峠に下り、小沼沿いを半分周り、長七郎山へ。小地蔵岳に立ち寄って鳥居峠に下り、覚満淵の木道を通って、赤城ビジターセンターバス停でゴールです。
記録
10時30分、前橋駅。平日のバスは、7時32分発の次が10時35分発で、到着は12時前になります。山歩きの開始として、ふつうだったら遅すぎるのですが、今回は難易度の低い甘やかし登山なので問題なし。早起きしなくてよいし、この日は午後の方が天気が良い予想なので、むしろ好都合です。
平日は直行便がなく、富士見温泉で乗り継ぎが必要です。富士見温泉からの乗客は僕含めて2人だけ。YouTubeのライブカメラを見ると、赤城山を包むような雲があって、本当にこの雲が取れてくれるのか不安でしたが、現地に着いてみると、けっこう青空領域が広くて一安心です。新坂平バス停で下車し、すぐ近くでトイレのある赤城山総合観光案内所に寄っていきます。
新坂平駐車場の登山口から登山道に入ります。貼り紙がしてあって、翌14日、新坂平駐車場はへリポートとして使うから閉鎖、新坂平~地蔵岳のルートは使用しないことを推奨、とのこと。1日ずれていたら計画が崩壊していました。セーフ。
たった30分で、鉄塔の目の前に着きました。地蔵岳の山頂は広く、電波塔がたくさん立っています。地図で「展望が良い」と書いてある方まで移動します。
山頂標識の近くから、大沼や黒檜山を見渡すことができます。雲もありましたが、山頂にはかからない位置に浮いていて、これはこれでいい感じ。一方で南側の関東平野も見下ろせますが、こちらは全体的にかすんでいる感じでやや微妙でした。
時間に余裕があるので、30分ほどゆっくりして、出発します。八丁峠方面すぐのところに踏み跡の分岐があり、地図を見ると「絶景ポイント」に続いているようだったので、寄り道。そこからは、今から向かう小沼、長七郎山を望み、空気が澄んでいればその先の平野部まで一望できそうでした。
八丁峠までの道は、木道や木の階段が続きます。この手のすき間のある浮いた木の階段、植生保護のためならば仕方ないですが、もし「歩きやすいだろう」と思って整備されているのだとしたら、完全に逆効果かと…。万が一スリップしたり踏み外したらどこをケガするか分からないので。さらに始点終点の土だけえぐれていくので、どんどん地面から離れていき、階段への登り下りが困難になります。メンテ不十分でそのような状態に陥った階段を、この2日間でいくつも見ました。それなら最初から階段がない方が歩きやすいものです。
と、そんな愚痴もありますが、八丁峠を経て、小沼湖畔に降り立ちます。
長七郎山の登山口は小沼の南側にあるので、そこまで小沼沿いを歩きます。
長七郎山へ、10分ほど登りをがんばったら、開けた空間に出ます。まだ山頂ではないこの場所は、賽の河原と呼ばれているようです。さっき登った地蔵岳などを望むことができます。
賽の河原からもう5分ほどで、長七郎山の山頂に着きました。地蔵岳の方向は木で隠れていますが、南東の平野の方がよく見えます。
一休みして、小地蔵岳を目指します。すぐ、北東方向が開けている箇所がありました。
小地蔵岳へは分岐を寄り道する格好になります。展望は、樹間からわずかに駒ヶ岳らしき山容が見える程度でした。
小地蔵岳から鳥居峠へ向かいますが、途中少し寄り道します。コース概要の緑線でわずかに西に線を伸ばしていますが、これは道を間違えたのではなく、そのあたりに小沼ビュースポットがあるとのクチコミを見て寄ってみたのです。寄った感想としては、小沼側は木で隠されていて微妙でしたが、黒檜山・駒ヶ岳の美しい山容が絶景でした。
小地蔵岳を巻くように斜面を下ると鳥居峠。以前調べたところによると日の出の名所らしく、その通り東側が好展望でした。また、旧ケーブルカー駅舎を利用したサントリービア・ハイランドホールというカフェがあります。今回はソフトクリームをいただきました。最高に美味。
鳥居峠から覚満淵に下ります。正直、覚満淵は小沼より小さい池ぐらいのイメージで期待していなかったのですが、完全に誤りでした。日が傾いてきた時間帯というのもあってか、光や色の加減がとても美しく、また、バスの時間までかなり余裕があったので、木道中のベンチで20分ほどじっくり眺めていました。
16時30分、赤城ビジターセンター前にて終了。バスで前橋駅に戻り、ホテルに泊まります。予報通り午後にかけて青空が広がり、コースタイムの短い楽々コースながら展望を大いに楽しめました。
各種情報
コースタイム:3時間10分
標高:1430m(新坂平付近)~1674m(地蔵岳)~約1480m(小沼湖畔)~1579m(長七郎山)~1360m(赤城ビジターセンター)
主な展望スポット:地蔵岳、賽の河原、長七郎山、鳥居峠
トイレ:赤城山総合観光案内所、小沼入口付近、赤城ビジターセンター。案内所もビジターセンターも、外にトイレがあるので、営業時間外も利用可能です。
アクセス:前橋駅から関越交通バス。土日の直通便以外は、富士見温泉で乗り換えが必要です。乗換案内で調べると、手前の畜産試験場入口で乗り換える案内が出てきますが、富士見温泉で乗り換えるべきです。富士見温泉は終点・始点ですし、畜産試験場の乗り換えはバス停が離れています。
周辺情報:今回利用した、ドーミーイン前橋を紹介します。前橋駅から、特に赤城山方面の北口バス停から近く、チェックイン前、チェックアウト後に荷物を預かってもらえるので、とても便利。大浴場には温泉があるので、運動後の癒しに最適。夕食の提供はないですが、コンビニが近く、さらに夜の半ラーメンサービスがあります。登山後の体はふだんよりカロリー消費が激しいので、夜食サービスはありがたいです。朝食バイキングはメニュー豊富でどれも美味しい。という感じで、赤城山への拠点としてとても優秀だと思います。
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