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【山歩き記録 第94歩】飯盛山(2024年2月13日)【雲一つない八ヶ岳ブルーを独り占め】

おかしい…何かがおかしい…

都内から電車だけで2時間ちょっとで来れて、

駅からなら2時間、駐車場からなら1時間ほどで手軽に登れて、

この日は雲一つない快晴で、

季節外れの暖かさで、

前週降った雪が良い感じに残っていて、

山頂からはガチの360度展望で富士山、南アルプス、八ヶ岳、浅間山、金峰山などなど楽しめる、

最高の立地、最高のコンディションなのに、

誰もいないなんて…!

さらに、この日は定休日だったけど、一駅となりの甲斐大泉駅には温泉もある。

僕的には、全国各地から人が押し寄せていいレベルなんですけどね。独り占めできるのは、それはそれでいいことですが、あまりに人が少なくて、駅前が衰退してしまうのももったいないので、もっと広まっていいと思います。

ということで、昨年10月「雪が積もったらまた来よう」と思った飯盛山に、再び行ってきました。朝から夕方まで見渡す限り雲一つない青空、スタートからゴールまで出会ったハイカーがたった2人という、2つの点でおそらく過去最高を達成しました。

前回の記録はこちら↓


コース概要

地理院地図に書き込み

清里駅からスタート。車道を東に進み、千ヶ滝に寄り道。再び車道に戻り、案内板に従って山道に入ります。踏み跡に沿って少しずつ高度を上げます。東屋を過ぎて、飯盛山と大盛山の鞍部に到着。飯盛山、大盛山の順に登ります。下りは獅子岩方面へ。途中の平沢山は巻き道もありますが、コース唯一の急坂をひと登り。獅子岩(平沢峠)からは、ずっと車道を使うこともできますが、前回と同じくハイカー用の野道を利用。車道に合流したら、そのまま野辺山駅まで平坦な道です。

記録

10時37分、清里駅着。駅前にも雪が積もっていますが、人が歩くところは除雪されていました。

清里駅の踏切から。右に木のない山=飯盛山が見える

千ヶ滝に寄り道します。前回来た時、水量がすごく多くて、虹がかかっていたことで記憶に残っています。この日も、前回ほどではありませんが、勢いよく水が落ちていました。

ここから千ヶ滝に寄り道
踏み跡を追っていきます。階段も凍っていたので、チェーンスパイクをつけました
冬でも水量たっぷり千ヶ滝

車道に戻って、案内板まで歩きます。その先は雪が積もっているので、あらためてチェーンスパイクを付けました。

牛が雪の中で飼われていました
「2.5km飯盛山」ここからチェーンスパイクで行きます

飯盛山への登りは、踏み跡はあるものの、湿り気のある雪が積もっていて、数歩歩くだけでチェーンスパイクに雪だるまのように雪が付いてきて、なかなか大変でした。ところどころ木段の部品が露出しているので、それにガッガッと靴裏を当てて雪を落とし、また少し歩いて…を繰り返しました。山頂近くで下山してくる方とすれ違ったのですが、獅子岩からの道は踏み固まっていて歩きやすいと仰っていました。たしかに、事前にYAMAPの記録を見たときも、獅子岩の駐車場と往復している人が多そうでした。直前の三連休でどこも踏まれているだろうと思っていましたが、清里から歩く人は思ったより少なかったようです。

意外と柔らかかった清里からの登山道
道中の東屋
東屋から先は、ときどき山頂が見えます

樹林帯を抜けると、飯盛山と大盛山の鞍部に出ます。まずは飯盛山の山頂に行きます。鞍部から大盛山の方に1人座っている人が見えましたが、飯盛山の山頂に着いた頃にはいなくなっていました。よって独り占め。ただ、時折強い風が吹き抜けるので、ほどほどで戻ります。

飯盛山へ
雪の中が青くなることを確認!
飯盛山山頂。雪が似合うホワイトカリブーと
左に瑞牆山、金峰山。右に富士山、茅ヶ岳。前回微塵も見えなかった富士山がこんなにクッキリ
大盛山と、奥に浅間山
秀麗な八ヶ岳。右手前に平沢山
南アルプス。低地のかすみ具合を見ると、あの低地から見る青空と、今いる場所から見る青空とでは、全然青さが違うんだろうな、と思う

飯盛山から大盛山に行きます。大盛山にベンチがあると勘違いしていましたが、前回は、自分も含め、丸太か小岩か草原に座っていただけで、今回はそれら全部雪に埋もれていてしまっていました。レインコートを取り出して座ることもできましたが、登りに少し時間がかかったので、ここも目だけ楽しんでほどほどで下山します。

ゲートが開かなくて焦りましたが、枠がこの金具の裏に行っていただけでした
大盛山山頂
飯盛山と富士山の形がちょっとシンクロしてていい感じ
青空なので上を向けて撮ってみた

大盛山から平沢峠までは、聞いていた通りよく踏まれていて、チェーンスパイクで快適に歩けました。なんなら、落ち葉や小石で滑る心配がないぶん、ふだんより歩きやすいぐらいでした。

途中、平沢山へは、このコース唯一の急な登りです。その斜面が良い感じに南を向いていて、木も少ないためか、そこだけ雪がほとんどありませんでした。

平沢山山頂
平沢山から、さっきまでいた飯盛山と大盛山
よく踏まれていて歩きやすい登山道
ふと目の前が開ける瞬間
平沢山の駐車場から、あの獅子岩に登れます
平沢山の駐車場。この左に数台分除雪されている空間があります。トイレは冬季閉鎖中でした

獅子岩の景色を楽しんだあと、平沢峠の標識横の岩が座れそうだったので、そこでようやくインスタント味噌汁を飲めました。

獅子岩から。手前に何の山もなく裾野を見られるのはここだけ

平沢峠からは、前回も使った野道で下ります。こちらは、清里~飯盛山間以上に踏まれておらず、足跡を踏むようにしていても時々ズボっと沈んでいきました…。

車道ではなく、右の踏み跡を進みます
ズボッ!

車道に下りてから駅までは、両側に畑が広がっていて建物が少ないので、八ヶ岳がきれいに見えるところがたくさんあります。

畑越しに八ヶ岳

15時22分、野辺山駅に到着。15時35分の電車に間に合わせました。

このあと、小淵沢駅の近くでおいしいお蕎麦を食べて、特急が来るまで、小淵沢駅の展望台で時間をつぶしました。前回は知らなかったのですが、小淵沢駅は駅舎の上に展望スペースがあって、360度見渡せるので、山に登らなくてもおススメできます。

夕暮れの小淵沢駅展望台から
下り方面に発車するあずさ号
傾いた日が八ヶ岳だけを照らし出してエモい

各種情報

コースタイム:4時間

標高:約1200m(千ヶ滝付近)~1650m(大盛山の標識)~1346m(野辺山駅:JRの駅で最高)

主な展望スポット:飯盛山、大盛山、平沢山、獅子岩

トイレ:野辺山駅外、平沢峠駐車場内(凍結防止のため冬季閉鎖)、清里駅内・外

アクセス:小海線清里駅、野辺山駅から直接。両駅ともICカード利用可能

周辺情報:電車まで時間があったら行こうと思っていた野辺山駅近くのカフェ。「営業時間」欄には冬季休業と書いてありますが、フェイスブックの投稿を見ると、最近は冬もやっているようです。コーヒーも軽食も良心的なお値段なので、登山前、後、どちらにも良さそうです。

清里の隣、甲斐大泉駅の温泉。第2・第4火曜日が定休なので行けませんでしたが、展望の良い温泉も食事も楽しめそうなので、いつか行ってみたいです。

小淵沢駅南すぐのお蕎麦屋さん。月見とろろそばを頼むと、一見してとろろだけが入った器が出てきますが、たくさんのとろろの下に卵とネギとつゆが隠れているので、よくかき混ぜてからいただきます。とろろがふわふわに泡立っていてとても美味しいです。個人的な好みですが、ちょっとネギが多いかな。ネギは風味が強くて、とろろそばそのものを味わうためにも、別皿で出てきたら僕は入れないこともあるので、もしまた機会があったらネギ抜きでお願いしようかなーと思いました。


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